J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。ゲストを迎え、1組の「レジェンド・ミュージシャン」をテーマに音楽談義を繰り広げるこの番組。3月23日(土)のオンエアでは前週に引き続き、シンガーソングライターのAnlyさん、音楽評論家の田中宗一郎さんをゲストに招き、4月に東京と大阪で公演を控えているエド・シーランを特集しました。
■Anlyが語るエド・シーランのライブパフォーマンス
前回のオンエアで非常にトークが盛り上がりました。しかし、「一番の魅力とも言える『ライブ』の話をしていない!」ということで、さっそくライブパフォーマンスの話へ。まず、Anlyさんにエド・シーランのライブの魅力について訊きました。
Anly:やっぱりループペダル演奏で構成されたパフォーマンスがすごい魅力的だなと感じましたね。
グローバー:「ループペダル」とは、楽器をやらない人にはどう言ったらわかりますか?
Anly:足で踏めるペダルが4つくらい付いてるんですよ。これを足で踏んでギターを弾いたり叩いたりすると、また踏んだ時にその時の音がずっと繰り返されるんです。その場で録音してるんです。それをどんどん重ねて、ひとりだけどバンドがいるようなサウンドを作っていく。
そんなAnlyさんも、エド・シーランのライブを見てループペダルを始めたのだとか。
Anly:エドの鼓動というか、そのときの緊張とか楽しさによってグルーヴが変わったりするんです。
グローバー:興奮してる時は速くなったり?
Anly:「その速度でラップできるのか?」っていうくらい速い音を入れちゃったりするし。
グローバー:(笑)。
Anly:たまに間違えちゃったりもするし、違うところで止めちゃったっていうのもかっこよかったりするし。そのスリルみたいなものはおもしろいなと思いますね。
グローバー:本人も、ものすごく楽しそうにやりますもんね。
Anly:楽しそうにやるし、どれだけ重ねてもオッケーな機械なので。音が倍増していくときの快感はすごいなあって思います。
■エド・シーランが世界中の人を魅了する理由
そして、グローバーが「エド・シーランの楽曲が世界中の人を魅了する理由は?」という質問をぶつけます。
田中:基本的に「シンプルが故にダイレクト」。なお且つ、彼の声の成分もそうだし、ギターの音色もそうだし、やっぱりリズムがあるんですよ。ブレるようなリズムっていうのが歌声にもギターのストロークにも単音を弾いたときにもある。揺らぎのリズム。
グローバー:あー、なるほどなあ。
田中:言われるとわかるものなんですけど、その揺らぎが本当に気持ち良い。『Shape of You』とかもスッと入ってきちゃうじゃないですか。
Anly:入ってきますね。
田中:でも、よく聴くとすごいんですよ。細かいところが。
Anly:すっごい難しいですよ、あの歌! 歌ってみると「こんなところでこの言葉入れてるの?」みたいな。譜割りが難しかったです。やってみてわかる。
グローバー:僕らは普通に聴いてるけど、分析してみるといろいろあるんですね。
田中:本当にいろんなものが細かくリズミカルに入っている。
グローバー:それがいろんな揺らぎを作っていて、僕らはやみつきになっちゃうんですね。
■エド・シーランにキャッチコピーを付けるなら
番組では、ゲストのふたりにエド・シーランにキャッチコピーを付けてもらいました。
田中:エド・シーランとは「2010年代のレッド・ツェッペリン」である。
グローバー:その心は?
田中:一般的にはレッド・ツェッペリンってハードロックバンドだと思われてるんですけど、実はフォークが一番のルーツ。しかも彼らがルーツとしていたフォークミュージックっていうのは、中近東だったり西アフリカだったり、白人のカルチャー以外のものを取り込んでいた。レッド・ツェッペリンはそれを「ハードロック」という最新のフォーマットに置き替えたんです。それと同じような手つきで、エド・シーランは自分のフォークのルーツと多様性、色んなカルチャーの影響を取り込んで、いちばん新しいモダンなサウンドに落としている。ってことは2010年代のレッド・ツェッペリンでしょ!
グローバー:なるほどなー!
田中さんの言葉にグローバーも納得。続いてAnlyさん。
Anly:エド・シーランとは「みんなの友人」!
グローバー:その心は?
Anly:自分の恋愛の話も、嫉妬したときの話も、嫌なときの話も全部聞かせてくれる(笑)。私の話も聞いてくれてるかのような距離感で、また曲を作って返してくれる。そういう世界中に友だちを作れるような人柄、自分の弱い部分も強い部分も見せていけるからこそ、たくさんの人に共感を得てるんだなというところで「友人になってもらいたいな」と思いました。
Anlyさんの言葉を聞き、グローバーは「SNSなどの時代で、最新のミュージシャンの距離感かもしれないですね」と、こちらも納得の様子でした。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聞き直せます。
【番組情報】
番組名:『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』
放送日時:毎週土曜 17時-17時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musicology/
■Anlyが語るエド・シーランのライブパフォーマンス
前回のオンエアで非常にトークが盛り上がりました。しかし、「一番の魅力とも言える『ライブ』の話をしていない!」ということで、さっそくライブパフォーマンスの話へ。まず、Anlyさんにエド・シーランのライブの魅力について訊きました。
Anly:やっぱりループペダル演奏で構成されたパフォーマンスがすごい魅力的だなと感じましたね。
グローバー:「ループペダル」とは、楽器をやらない人にはどう言ったらわかりますか?
Anly:足で踏めるペダルが4つくらい付いてるんですよ。これを足で踏んでギターを弾いたり叩いたりすると、また踏んだ時にその時の音がずっと繰り返されるんです。その場で録音してるんです。それをどんどん重ねて、ひとりだけどバンドがいるようなサウンドを作っていく。
そんなAnlyさんも、エド・シーランのライブを見てループペダルを始めたのだとか。
Anly:エドの鼓動というか、そのときの緊張とか楽しさによってグルーヴが変わったりするんです。
グローバー:興奮してる時は速くなったり?
Anly:「その速度でラップできるのか?」っていうくらい速い音を入れちゃったりするし。
グローバー:(笑)。
Anly:たまに間違えちゃったりもするし、違うところで止めちゃったっていうのもかっこよかったりするし。そのスリルみたいなものはおもしろいなと思いますね。
グローバー:本人も、ものすごく楽しそうにやりますもんね。
Anly:楽しそうにやるし、どれだけ重ねてもオッケーな機械なので。音が倍増していくときの快感はすごいなあって思います。
■エド・シーランが世界中の人を魅了する理由
そして、グローバーが「エド・シーランの楽曲が世界中の人を魅了する理由は?」という質問をぶつけます。
田中:基本的に「シンプルが故にダイレクト」。なお且つ、彼の声の成分もそうだし、ギターの音色もそうだし、やっぱりリズムがあるんですよ。ブレるようなリズムっていうのが歌声にもギターのストロークにも単音を弾いたときにもある。揺らぎのリズム。
グローバー:あー、なるほどなあ。
田中:言われるとわかるものなんですけど、その揺らぎが本当に気持ち良い。『Shape of You』とかもスッと入ってきちゃうじゃないですか。
Anly:入ってきますね。
田中:でも、よく聴くとすごいんですよ。細かいところが。
Anly:すっごい難しいですよ、あの歌! 歌ってみると「こんなところでこの言葉入れてるの?」みたいな。譜割りが難しかったです。やってみてわかる。
グローバー:僕らは普通に聴いてるけど、分析してみるといろいろあるんですね。
田中:本当にいろんなものが細かくリズミカルに入っている。
グローバー:それがいろんな揺らぎを作っていて、僕らはやみつきになっちゃうんですね。
■エド・シーランにキャッチコピーを付けるなら
番組では、ゲストのふたりにエド・シーランにキャッチコピーを付けてもらいました。
田中:エド・シーランとは「2010年代のレッド・ツェッペリン」である。
グローバー:その心は?
田中:一般的にはレッド・ツェッペリンってハードロックバンドだと思われてるんですけど、実はフォークが一番のルーツ。しかも彼らがルーツとしていたフォークミュージックっていうのは、中近東だったり西アフリカだったり、白人のカルチャー以外のものを取り込んでいた。レッド・ツェッペリンはそれを「ハードロック」という最新のフォーマットに置き替えたんです。それと同じような手つきで、エド・シーランは自分のフォークのルーツと多様性、色んなカルチャーの影響を取り込んで、いちばん新しいモダンなサウンドに落としている。ってことは2010年代のレッド・ツェッペリンでしょ!
グローバー:なるほどなー!
田中さんの言葉にグローバーも納得。続いてAnlyさん。
Anly:エド・シーランとは「みんなの友人」!
グローバー:その心は?
Anly:自分の恋愛の話も、嫉妬したときの話も、嫌なときの話も全部聞かせてくれる(笑)。私の話も聞いてくれてるかのような距離感で、また曲を作って返してくれる。そういう世界中に友だちを作れるような人柄、自分の弱い部分も強い部分も見せていけるからこそ、たくさんの人に共感を得てるんだなというところで「友人になってもらいたいな」と思いました。
Anlyさんの言葉を聞き、グローバーは「SNSなどの時代で、最新のミュージシャンの距離感かもしれないですね」と、こちらも納得の様子でした。
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【番組情報】
番組名:『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』
放送日時:毎週土曜 17時-17時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musicology/
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