J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)。3月22日(金)のオンエアでは、株式会社USEN-NEXT HOLDINGS代表取締役社長CEOの宇野康秀さんが登場。「働き方のイノベーション」をテーマにトークしました。
■「会社に行く」ことが仕事の本質ではない
「USEN」といえば音楽を配信しているイメージですが、最近では時代のニーズにあわせて新業態になり、大胆な働き方改革を行い、注目されています。
川田:宇野さんは「時間や場所にとらわれない働き方」を進めているそうですね。
宇野:根本的に働くことや会社を見直し、作り直す試みをおこなっています。就業時間の規則を一切なくして、会社ではフリーアドレスを使い、出社せずに働いてもよいというルールで、運用をはじめています。
この試みをスタートしたところ、非常に面白い効果がありました。
宇野:「何時まで会社にいなくてはいけない」という考えから解放され、自分で出勤時間や帰宅時間を選べるようになる。勤務体系が自由になると「何をしなければならないか」「今日はどこで何をする必要があるのか」「それがどういう成果につながるのか」と、それ自体が責任になっていきます。会社に行くことが責任ではなく、仕事の成果を出すことが本質的な責任だと気づきはじめます。
そうすると、命令された仕事に対応するだけではなく、「自分で働くことが求められているという意識に変わっていく」と宇野さんは説明します。
宇野:この先、AI(人工知能)が台頭する時代になると、単純作業はなくなっていくと言われています。そのため、自ら意思を持って考え、創造性がある集団でないと勝ち残れない。そう考えながら、いま進めている働き方改革を楽しみにみているところです。
■社員がイキイキとし始めた!
社員からはどんな声があがっているのでしょうか。
川田:働き方改革をスタートして、どのような変化がありましたか?
宇野:「子どもを預けて会社に行けるようになった」「体を鍛える時間を作れるようになった」など、仕事と生活のバランスがうまく取れるようになったという声が多いです。ある社員は「米粒ひとつひとつが立ってきたように、社員それぞれが生き生きしはじめた」と表現していました。働き方改革をする前は、べちゃべちゃな米粒があっても、マネージャーが1つに握って、おにぎりにしていたような感じがありましたが、改革後は少しずつ個人個人が際立って見えるようになったと感じています。
また、「なぜ社員は同じ時間に集まらなくてはいけないのか?」と深く考えることで、宇野さんはあることに気づいたと言います。
宇野:昔は朝礼など、必要な情報を伝達するだけのために集まっていました。そのなかにある“共有することの大事さ”に気付きました。いまは集まって会議をするわけではなく、いろいろなコミュニケーションツールで情報共有ができる反面、昔からある報・連・相をしっかりしなくてはいけないという意識もできました。
■登山は達成感や成功体験を反復できる効果がある
宇野さんは、ヨーロッパアルプス最高峰のモンブランとアフリカ大陸最高峰キリマンジャロの登頂にも成功した登山家でもあります。
川田:仕事とは全然違う、そのモチベーションは、どこから来るものですか?
宇野:仕事の達成感って、非常に時間がかかりますよね。場合によっては何十年もかけることがある。一方で登山は、キリマンジャロでもせいぜい1週間くらいで登頂できてしまうので、自分のなかでの達成感や成功体験を反復できる効果があると思います。
川田:宇野さんからしたら、登山のほうが手軽なんですね。
番組では宇野さんの選曲した、かりゆし58『オワリはじまり』をオンエアしました。「人生の短さを歌っている曲で、それが逆にちゃんと人生を過ごさなくてはという思いにさせてくれる」と紹介。キリマンジャロで高山病になって頭がもうろうとして、登頂を目指すか迷っているときに、『オワリはじまり』を歌っていたのだそう。同時に「どうせ一瞬なんだったら登ろう」と奮起して、登頂できたと語りました。
【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜日 22時-22時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/
■「会社に行く」ことが仕事の本質ではない
「USEN」といえば音楽を配信しているイメージですが、最近では時代のニーズにあわせて新業態になり、大胆な働き方改革を行い、注目されています。
川田:宇野さんは「時間や場所にとらわれない働き方」を進めているそうですね。
宇野:根本的に働くことや会社を見直し、作り直す試みをおこなっています。就業時間の規則を一切なくして、会社ではフリーアドレスを使い、出社せずに働いてもよいというルールで、運用をはじめています。
この試みをスタートしたところ、非常に面白い効果がありました。
宇野:「何時まで会社にいなくてはいけない」という考えから解放され、自分で出勤時間や帰宅時間を選べるようになる。勤務体系が自由になると「何をしなければならないか」「今日はどこで何をする必要があるのか」「それがどういう成果につながるのか」と、それ自体が責任になっていきます。会社に行くことが責任ではなく、仕事の成果を出すことが本質的な責任だと気づきはじめます。
そうすると、命令された仕事に対応するだけではなく、「自分で働くことが求められているという意識に変わっていく」と宇野さんは説明します。
宇野:この先、AI(人工知能)が台頭する時代になると、単純作業はなくなっていくと言われています。そのため、自ら意思を持って考え、創造性がある集団でないと勝ち残れない。そう考えながら、いま進めている働き方改革を楽しみにみているところです。
■社員がイキイキとし始めた!
社員からはどんな声があがっているのでしょうか。
川田:働き方改革をスタートして、どのような変化がありましたか?
宇野:「子どもを預けて会社に行けるようになった」「体を鍛える時間を作れるようになった」など、仕事と生活のバランスがうまく取れるようになったという声が多いです。ある社員は「米粒ひとつひとつが立ってきたように、社員それぞれが生き生きしはじめた」と表現していました。働き方改革をする前は、べちゃべちゃな米粒があっても、マネージャーが1つに握って、おにぎりにしていたような感じがありましたが、改革後は少しずつ個人個人が際立って見えるようになったと感じています。
また、「なぜ社員は同じ時間に集まらなくてはいけないのか?」と深く考えることで、宇野さんはあることに気づいたと言います。
宇野:昔は朝礼など、必要な情報を伝達するだけのために集まっていました。そのなかにある“共有することの大事さ”に気付きました。いまは集まって会議をするわけではなく、いろいろなコミュニケーションツールで情報共有ができる反面、昔からある報・連・相をしっかりしなくてはいけないという意識もできました。
■登山は達成感や成功体験を反復できる効果がある
宇野さんは、ヨーロッパアルプス最高峰のモンブランとアフリカ大陸最高峰キリマンジャロの登頂にも成功した登山家でもあります。
川田:仕事とは全然違う、そのモチベーションは、どこから来るものですか?
宇野:仕事の達成感って、非常に時間がかかりますよね。場合によっては何十年もかけることがある。一方で登山は、キリマンジャロでもせいぜい1週間くらいで登頂できてしまうので、自分のなかでの達成感や成功体験を反復できる効果があると思います。
川田:宇野さんからしたら、登山のほうが手軽なんですね。
番組では宇野さんの選曲した、かりゆし58『オワリはじまり』をオンエアしました。「人生の短さを歌っている曲で、それが逆にちゃんと人生を過ごさなくてはという思いにさせてくれる」と紹介。キリマンジャロで高山病になって頭がもうろうとして、登頂を目指すか迷っているときに、『オワリはじまり』を歌っていたのだそう。同時に「どうせ一瞬なんだったら登ろう」と奮起して、登頂できたと語りました。
【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜日 22時-22時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/
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