J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。2月5日(火)のオンエアでは、DAOKOとのコンビでお届けしました。
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は米津玄師を特集しています。
リリースから間もなく1年が経とうとしている『Lemon』は、ダウンロードランキングでいまだに1位を独走し、昨年末には史上最速で200万ダウンロード作品として認定されるなど、数々の記録を塗り替え続ける、今の日本の音楽シーンを代表するアーティストです。1日目は、音楽との出会いからボカロP「ハチ」として人気を得るところまでを追いました。2日目はその続きから。
【1日目】米津玄師を徹底解剖! バンドが自然消滅して…ボカロP「ハチ」として大人気に
■DAOKOはハチ名義の頃から大ファン
DAOKOと米津さんの繋がりといえば、アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の主題歌『打上花火』。米津さんが作詞・作曲、プロデュースを手がけました。DAOKOは、米津さんがニコニコ動画にてハチ名義で活動していた頃の大ファンだったそうです。
DAOKO:こんなことも人生においてあるんだなと、しみじみ思います。この曲で紅白に連れて行っていただいたところもありますし。
藤田:DAOKOさんのキャリアにも非常に大きな影響を与えていますね。
DAOKO:そうですね!
■なぜ、名義をハチから米津玄師に変更したのか
2009年からボカロPとしての活動をスタートし、ハチ名義としては2010年、2枚の自主制作アルバム『花束と水葬』『OFFICIAL ORANGE』をリリース。その後、2012年に本名の米津玄師名義で、ボーカロイドではなく自分自身でボーカルをとったアルバム『diorama』を発売しました。既に人気のあったハチ名義ではなく本名で活動するようになったのは、“初音ミク”を隠れみのにしたくない、という思いがあったようです。ポップアイコンとして一流の初音ミクは、自分の意見を言うこともなくラクだったものの、「裸の王様かもしれない」という不安があったのだとか。
DAOKO:ネットの世界は、よくも悪くも数字が見えますよね。何百万回再生、とか。顔の見えないリスナーさんからのコメントもダイレクトに届いて。当時、リアルタイムでハチさんの曲も聴いていて、ほんと「神だ!」みたいな、リスナーが全員そう思ってる感じ。でも、その賞賛は誰に向けてのものなのか……という不安があったんですね。
藤田:そのようです。結局、「歌っているのは初音ミクさん」という認識も、一方ではあるわけじゃないですか。もちろんハチさんの楽曲なんですけどね。
■メジャーデビュー後、ライブをしなかった理由
ボーカロイド抜きで、自分がどこまでやれるのか。力を試した米津さんは、さらなるステップを駆け上がっていきます。
米津玄師名義での初アルバム『diorama』は、ビルボードのインディーチャートで1位。オリコンのウィークリーチャートでも最高6位を記録します。作詞・作曲・アレンジ・イラスト、さらに映像までも制作するマルチアーティストぶりは、若い人たちを中心に広まっていきました。
アルバムができれば、それを引っさげてのライブをするのが定番ですが、当時の米津さんがステージに立つことはありませんでした。バンドメンバーがおらず、ライブを前提として楽曲を作っていないことが理由だったようです。
その後、米津さんは1年ほど動画投稿を休止。そして2013年、ついに『サンタマリア』でメジャーデビューを果たしました。
■コミュニケーションは苦手。だけど…
さまざまな表現を自らの手で行うことができる米津さんは、他人とコミュニケーションを取るのが苦手だったのだそう。それでもメジャーシーンに踏み込んだのは、自分の音楽に理解があり、同じ熱量で、同じ方向を見てくれる人とモノを作るのが正しい姿だ……という思いがあり、そんな人がいるのがメジャーレーベルだったから、とのことです。
自分ひとりで作品を作ってきたからこそ、自由すぎて、逆にどこにも行けなくなってしまう。そんな感覚が、米津さんの中にあったようです。大きなモノを作っていくには寄り添い、お互いを縛り合うことも大切……楽曲を聴く人が増えていったことと同時に、米津さん自身の意識もどんどん広がっていったことが伺えます。
というところで2日目は終了。6日(水)はメジャーデビュー後の作品に注目してお送りします。時間は22時10分ごろから。お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ『radiko.jpプレミアム』(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は『radiko.jpタイムフリー』機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は米津玄師を特集しています。
リリースから間もなく1年が経とうとしている『Lemon』は、ダウンロードランキングでいまだに1位を独走し、昨年末には史上最速で200万ダウンロード作品として認定されるなど、数々の記録を塗り替え続ける、今の日本の音楽シーンを代表するアーティストです。1日目は、音楽との出会いからボカロP「ハチ」として人気を得るところまでを追いました。2日目はその続きから。
【1日目】米津玄師を徹底解剖! バンドが自然消滅して…ボカロP「ハチ」として大人気に
■DAOKOはハチ名義の頃から大ファン
DAOKOと米津さんの繋がりといえば、アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の主題歌『打上花火』。米津さんが作詞・作曲、プロデュースを手がけました。DAOKOは、米津さんがニコニコ動画にてハチ名義で活動していた頃の大ファンだったそうです。
DAOKO:こんなことも人生においてあるんだなと、しみじみ思います。この曲で紅白に連れて行っていただいたところもありますし。
藤田:DAOKOさんのキャリアにも非常に大きな影響を与えていますね。
DAOKO:そうですね!
■なぜ、名義をハチから米津玄師に変更したのか
2009年からボカロPとしての活動をスタートし、ハチ名義としては2010年、2枚の自主制作アルバム『花束と水葬』『OFFICIAL ORANGE』をリリース。その後、2012年に本名の米津玄師名義で、ボーカロイドではなく自分自身でボーカルをとったアルバム『diorama』を発売しました。既に人気のあったハチ名義ではなく本名で活動するようになったのは、“初音ミク”を隠れみのにしたくない、という思いがあったようです。ポップアイコンとして一流の初音ミクは、自分の意見を言うこともなくラクだったものの、「裸の王様かもしれない」という不安があったのだとか。
DAOKO:ネットの世界は、よくも悪くも数字が見えますよね。何百万回再生、とか。顔の見えないリスナーさんからのコメントもダイレクトに届いて。当時、リアルタイムでハチさんの曲も聴いていて、ほんと「神だ!」みたいな、リスナーが全員そう思ってる感じ。でも、その賞賛は誰に向けてのものなのか……という不安があったんですね。
藤田:そのようです。結局、「歌っているのは初音ミクさん」という認識も、一方ではあるわけじゃないですか。もちろんハチさんの楽曲なんですけどね。
■メジャーデビュー後、ライブをしなかった理由
ボーカロイド抜きで、自分がどこまでやれるのか。力を試した米津さんは、さらなるステップを駆け上がっていきます。
米津玄師名義での初アルバム『diorama』は、ビルボードのインディーチャートで1位。オリコンのウィークリーチャートでも最高6位を記録します。作詞・作曲・アレンジ・イラスト、さらに映像までも制作するマルチアーティストぶりは、若い人たちを中心に広まっていきました。
アルバムができれば、それを引っさげてのライブをするのが定番ですが、当時の米津さんがステージに立つことはありませんでした。バンドメンバーがおらず、ライブを前提として楽曲を作っていないことが理由だったようです。
その後、米津さんは1年ほど動画投稿を休止。そして2013年、ついに『サンタマリア』でメジャーデビューを果たしました。
■コミュニケーションは苦手。だけど…
さまざまな表現を自らの手で行うことができる米津さんは、他人とコミュニケーションを取るのが苦手だったのだそう。それでもメジャーシーンに踏み込んだのは、自分の音楽に理解があり、同じ熱量で、同じ方向を見てくれる人とモノを作るのが正しい姿だ……という思いがあり、そんな人がいるのがメジャーレーベルだったから、とのことです。
自分ひとりで作品を作ってきたからこそ、自由すぎて、逆にどこにも行けなくなってしまう。そんな感覚が、米津さんの中にあったようです。大きなモノを作っていくには寄り添い、お互いを縛り合うことも大切……楽曲を聴く人が増えていったことと同時に、米津さん自身の意識もどんどん広がっていったことが伺えます。
というところで2日目は終了。6日(水)はメジャーデビュー後の作品に注目してお送りします。時間は22時10分ごろから。お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ『radiko.jpプレミアム』(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は『radiko.jpタイムフリー』機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/