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「箱根駅伝」の経済効果は数十億円! 選手230名のうち、95名が“あのシューズ”を履いていた

J-WAVEで放送中の番組『GOLD RUSH』(ナビゲーター:渡部 建)のワンコーナー「CURIOUSCOPE」。1月18日(金)のオンエアでは、箱根駅伝で加熱するスポーツメーカーのスポンサー戦略について、スポーツライターの酒井政人さんにお話を訊きました。

第72回箱根駅伝のランナーだった酒井さん。箱根駅伝効果は絶大で、出場校の受験者数が増えたり偏差値が上がったりするため、「経済効果は数十億にものぼる」と言います。


■契約メーカーはどのように決めている?

各大学のユニフォームやシューズと契約するメーカーは、どのように決められているのでしょうか?

酒井:基本的に、ユニフォームは大学とメーカーが交渉して決めています。その中にも種類があります。物品提供、サポートだけしているチームもあれば、年間何千万という契約をして強化費を与えながら、そのかわりPR活動に協力してもらうという契約もあります。

一方、シューズは事情が異なるようです。

酒井:選手個々のマッチングの問題もあるので、ユニフォームで契約したメーカーのシューズを履くという決まりはないんです。ただ、個人でメーカーと契約している選手もいるので、そういう選手は契約メーカーのシューズを履いています。
渡部:ユニフォームがアディダスでシューズはナイキ、みたいな選手もいるんですか?
酒井:たくさんいます。

第95回大会で優勝した東海大学はミズノと契約。「ミズノウェアの優勝は15年ぶりだった」と酒井さん。ただ、「4月から東海大のユニフォームが変わるんじゃないかという話も聞いています。メーカーの熾烈な争いは続いています」とも。


■アディダスとナイキが一歩リード!

また、近年はアディダスとナイキがシェアを「うまくいっている」そうです。

酒井:アディダスは、箱根駅伝の選手はあまり着ていなかったんですけど、青学(青山学院大学)と2012年に契約しているんです。ちょうどシードをとってイケイケになっているとき。さらに、その年の10月に出雲駅伝で優勝してるんです。その後、2015年から2018年まで箱根駅伝で4連覇しています。
渡部:タイミング的に最高だったんですね。

アディダスは、青学にフィジカルトレーナーを紹介するなどしており、「アイデアを出しながら、一緒に強くなっていく例が青学だったと思います」と酒井さんは評価しました。

一方のナイキは、前年から急激にシェアを伸ばし、今年の箱根駅伝に出場した230名中95名がナイキのシューズを履いていました。

渡部:特別なスニーカーが出たということですか?
酒井:そうなんです。今、マラソン界を席巻している厚底シューズ「ズーム ヴェイパーフライ 4%」というのがあります。これを履きたいと言う選手が増えています。

ちなみにナイキのシューズを履いた95名の選手のなかには、区間賞を獲得した選手が7名もいました。10区中7区はナイキのシューズを履いていたということになります。



■日本のメーカーは押され気味?

厚底なのに軽くて速く走れる「ズーム ヴェイパーフライ 4%」は、マラソン世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ選手や日本記録保持者の大迫 傑選手も履いています。それに対抗して、瀬古利彦選手をはじめ、高橋尚子選手、野口みずき選手などのシューズを作ってきた職人・三村仁司さんが現在、ニューバランスで薄底のシューズを作っていると酒井さんが明かしました。

渡部:日本のメーカーは今後、どのように活路を見出していけばいいですか?
酒井:現状、アシックスとミズノは押され気味ではありますけど、アシックスはアジア大会で金メダルを獲得した井上大仁選手などが履いています。そういった選手の活躍と同時に別注シューズを作っているので、アピールになると思います。

最後に、「9月15日(日)に『マラソングランドチャンピオンシップ』という最終予選があるんです。そこで3位以内に入ると東京五輪に出られるチャンスが出てきます。そこで選手とメーカーがタッグを組んで、いかに代表に送り込むかといった戦いになると思います」と話しました。陸上競技を観る際は、ぜひユニフォームやスニーカーにも注目してみてください。

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【番組情報】
番組名:『GOLD RUSH』
放送日時:毎週金曜 16時30分-20時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/

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