高輪ゲートウェイ駅、命名は大成功!? 鉄道ファンが語る「駅から街を作るパターン」

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』（ナビゲーター：サッシャ・寺岡歩美）のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。12月17日（月）のオンエアでは、山手線新駅の名前が「高輪ゲートウェイ」に決定した舞台裏に注目。鉄道に詳しい南田裕介さんをお迎えしてお話を伺いました。南田さんはホリプロのマネージャーという会社員でありながら、鉄道の知識を活かした仕事も行っています。


■高輪ゲートウェイ駅は成功？

「高輪ゲートウェイ」という駅名は、投票数は36票で順位も130位でした。このネーミングについて、南田さんはどう考えているのでしょうか。

南田：なかなかいい名前だなとは思っています。私は「平成品川」「平成高輪」など元号を冠にするんじゃないかと思っていました。あと新元号にするかもと思いましたが、先に駅名を決めなければならない状況でしたからそうはなりませんでしたね。新しい駅なので、漢字二文字の普通の駅名にはならないと思っていました。実際ここは「グローバルゲートウェイ品川」という再開発地区になっていて、それに対して「高輪ゲートウェイ」というのは大きな批判を受けるのを覚悟の上でつけて、でも（広まったことで）これはある種、成功したと思うんです。
サッシャ：それまでグローバルゲートウェイ構想なんて誰も知らなかったですもんね。
南田：これは駅から街を作るパターンで、街と駅は隣接な関係があるので、我々は見届ける必要があるんです。「ゲートウェイ駅がゲートウェイになるということを見届ける」っていうのが楽しみでしょうがないですね！




■まだまだある！インパクト大な駅名

日本全国にはインパクトのある駅名はたくさんあります。

南田：たとえば群馬県には、「南蛇井」と書いて「なんじゃい」という駅があります。また「福岡駅」というのが、福岡県ではなく富山県にあるんです。だから博多駅と福岡駅を検索で間違うと大変なことになります。

そのほかにも宮本武蔵駅（みやもとむさしえき・岡山県）、南阿蘇水の生まれる里白水高原駅（みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげんえき・熊本県）、長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅（ちょうじゃがはましおさいはまなすこうえんまええき・茨城県）といったユニークなネーミングを挙げました。さらには……。

南田：高知県に「後免（ごめん）駅」というのがあるんですけど、反対側は「伊野（いの）駅」なんです。だから「ごめん・いいの」と物語があるんです（笑）。あと銚子電鉄の「笠上黒生（かさがみくろはえ）駅」は、某ヘアケア用品のメーカーがネーミングライツして「髪毛黒生（かみのけくろはえ）駅」になったんです。そういうふうにして話題を盛り上げています。

また最近ではテレビドラマやアニメ作品で登場する駅名の看板をそのまま残しておくとか。ドラマ『あまちゃん』のロケ地・三陸鉄道の堀内（ほりない）駅は、ドラマで出てきた「袖ヶ浜（そでがはま）駅」の看板が残っているそうです。

ちなみに南田さんの好きな駅名は、大阪メトロ御堂筋線の「西中島南方（にしなかじまみなみがた）駅」。理由は「東西南北もたくさん入ってるし『一体どこなんだ！』というのが好き」とのこと。また、「長野原草津口駅はアルファベット表記すると長いから好き」「鳳駅は一文字でかっこいい」など、次々と好きな駅名を挙げていました。

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【番組情報】
番組名：『STEP ONE』
放送日時：月・火・水・木曜 9時－13時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/