J-WAVEで放送中の番組『RADIO SWITCH』。この番組は【Listen to the Magazine, Reading Radio 雑誌を聴く、ラジオを読む。】をコンセプトに、カルチャーマガジン『SWITCH』、旅の雑誌『Coyote』、新しい文芸誌『MONKEY』の3つの雑誌とゆるやかに連動しながらお送りしています。
12月1日(土)のオンエアでは、同世代の表現者として互いに刺激し合う、8代目・市川染五郎さんと欅坂46の平手友梨奈さんによる、スペシャル対談の模様をお届けしました。
■お互いのステージを観た印象は?
欅坂46のライブを観に行った市川さん。そして市川さんの出演する歌舞伎舞台を観劇した平手さん。ふたりは、それぞれのステージ、舞台についてどんな印象を受けたのでしょうか。
平手:本当にすごいなって思ったし、いろいろ学ぶことが多かったです。エネルギーを持っていかれました。
市川:(欅坂46のステージについて)いろいろと参考になることがあって、勉強になってます。アリーナのような広い空間を存分に使って、客席との一体感を生んでいるのがすごいなと思いました。
欅坂46のステージでは、演出で舞台が回転します。歌舞伎でも同じように舞台が回転する演出があるため、市川さんは参考にできる部分はないか、と欅坂46のステージを観ていました。これに平手さんは、「そういう視点で観ていらっしゃったんだ」と驚く場面も。
■同世代の活躍から刺激をもらう
平手さんは、市川さんの演目を2回、観に行きました。特に2度目は、市川さんが衣装に着替るところから観たそう。市川さんは、着替えの段階から観てもらうことについて、「その役になるまでの過程を見ると、また違った見方ができるかなと思って観ていただいた」と話します。
平手:染五郎さんと衣装さんが何回も「これはこうしよう」って言うのを見てたので、なんていうんだろう……「失敗したらどうしよう」というか。ハラハラしちゃいました(笑)。「大丈夫かな?」っていう気持ちで成功を祈ってました(笑)。
市川:衣装を着ているときに話し合っていたというのは、2回目に観に来てくださったのが、千秋楽の前の日で。千秋楽の前の日なのに、何度も着替える衣装の仕掛けを変えようって提案してきて。それは本当にビックリして。もう明日で終わるのにまだ新しい試みをするんだなってことに本当に驚いて。客観的に見ると、歌舞伎の世界ってギリギリまで良いほうにもっていこうとする世界なんだなって思いましたね。
平手:すごいなって本当に思いました。同世代の方が活躍しているのをあんまり見ることがないので。本当に刺激をもらいました。
■平手、ステージに立つことは「自信がない」
平手さんは今年9月に公開された映画『響 -HIBIKI-』にて、映画初出演にして初主演を務めました。この演技について「本当に自然体で演れた」と振り返る平手さん。それは作品を見た市川さんにも伝わったようで、「本当に演じているっていう印象を受けなかった」と感想を述べます。
市川:それは自分が芝居をする上で大切にしていることでもあるので、本当にすごいなと思いました。
平手:飽き性なので(笑)、一ヶ月半、持つかなぁって思ってたんですけど、あっと言う間に終わったので大丈夫でした。
時代背景や言葉遣い、ひとつひとつが映画とは違う歌舞伎の役に、市川さんはどのようにして入り込んでいくのでしょうか。
市川:自分なりの考えではあるんですけど、その役に一番入ったなって感じがするのは化粧が終わった瞬間です。自然と気持ちが変わっているというか、そういう感じがするので、本当に大切だと思ってるし、化粧で良い人だったり、悪い人だったり、男だったり女だったりが一番わかると思うので。歌舞伎の場合は自分で化粧をするので、自分なりに工夫を毎日考えたりしています。
■自分の仕事は好きですか?
それぞれに、質問をぶつけました。市川さんには「歌舞伎は好きですか」。平手さんには「歌うこと、ステージに立つことは好きですか」。
市川:好きですね。好きという気持ちがあるからできていると思います。祖父や父も自分と同じくらいのときに、歌舞伎役者を辞めたいと思った時期があったらしくて。でも本当に幸いなことに自分にはそれはなくて、本当にただただ好きでやっているだけなので。
平手:そんなに好き……とは言えないです。自信がないから。自信……そうですね。ちゃんと表現できてないって思っているので。
■歌舞伎役者であること/欅坂46の一員であること
ふたりが最後に語り合ったのは「歌舞伎役者であること」「欅坂46の一員であること」。
平手:私より染五郎さんのほうが本当に大人の方たちに囲まれていると思うので、大変さはたぶん……。
市川:大変は大変ですけど。でも先輩方もそういうときがあったし、自分だけが大変なわけじゃないので、本当に自分が好きな歌舞伎をやるためには通らなきゃいけないことだと思うので。
お互いの舞台・ステージを観て感じた同世代の語らい。活躍する世界は違えど、刺激しあえる部分は多くあるようです。ふたりがそれぞれの舞台でどんな活躍をみせてくれるのか楽しみですね。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『RADIO SWITCH』
放送日時:土曜23時00分ー24時00時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radioswitch/about.html
12月1日(土)のオンエアでは、同世代の表現者として互いに刺激し合う、8代目・市川染五郎さんと欅坂46の平手友梨奈さんによる、スペシャル対談の模様をお届けしました。
■お互いのステージを観た印象は?
欅坂46のライブを観に行った市川さん。そして市川さんの出演する歌舞伎舞台を観劇した平手さん。ふたりは、それぞれのステージ、舞台についてどんな印象を受けたのでしょうか。
平手:本当にすごいなって思ったし、いろいろ学ぶことが多かったです。エネルギーを持っていかれました。
市川:(欅坂46のステージについて)いろいろと参考になることがあって、勉強になってます。アリーナのような広い空間を存分に使って、客席との一体感を生んでいるのがすごいなと思いました。
欅坂46のステージでは、演出で舞台が回転します。歌舞伎でも同じように舞台が回転する演出があるため、市川さんは参考にできる部分はないか、と欅坂46のステージを観ていました。これに平手さんは、「そういう視点で観ていらっしゃったんだ」と驚く場面も。
■同世代の活躍から刺激をもらう
平手さんは、市川さんの演目を2回、観に行きました。特に2度目は、市川さんが衣装に着替るところから観たそう。市川さんは、着替えの段階から観てもらうことについて、「その役になるまでの過程を見ると、また違った見方ができるかなと思って観ていただいた」と話します。
平手:染五郎さんと衣装さんが何回も「これはこうしよう」って言うのを見てたので、なんていうんだろう……「失敗したらどうしよう」というか。ハラハラしちゃいました(笑)。「大丈夫かな?」っていう気持ちで成功を祈ってました(笑)。
市川:衣装を着ているときに話し合っていたというのは、2回目に観に来てくださったのが、千秋楽の前の日で。千秋楽の前の日なのに、何度も着替える衣装の仕掛けを変えようって提案してきて。それは本当にビックリして。もう明日で終わるのにまだ新しい試みをするんだなってことに本当に驚いて。客観的に見ると、歌舞伎の世界ってギリギリまで良いほうにもっていこうとする世界なんだなって思いましたね。
平手:すごいなって本当に思いました。同世代の方が活躍しているのをあんまり見ることがないので。本当に刺激をもらいました。
■平手、ステージに立つことは「自信がない」
平手さんは今年9月に公開された映画『響 -HIBIKI-』にて、映画初出演にして初主演を務めました。この演技について「本当に自然体で演れた」と振り返る平手さん。それは作品を見た市川さんにも伝わったようで、「本当に演じているっていう印象を受けなかった」と感想を述べます。
市川:それは自分が芝居をする上で大切にしていることでもあるので、本当にすごいなと思いました。
平手:飽き性なので(笑)、一ヶ月半、持つかなぁって思ってたんですけど、あっと言う間に終わったので大丈夫でした。
時代背景や言葉遣い、ひとつひとつが映画とは違う歌舞伎の役に、市川さんはどのようにして入り込んでいくのでしょうか。
市川:自分なりの考えではあるんですけど、その役に一番入ったなって感じがするのは化粧が終わった瞬間です。自然と気持ちが変わっているというか、そういう感じがするので、本当に大切だと思ってるし、化粧で良い人だったり、悪い人だったり、男だったり女だったりが一番わかると思うので。歌舞伎の場合は自分で化粧をするので、自分なりに工夫を毎日考えたりしています。
【RADIO SWITCHこのあと23時!】本日のJ-WAVE(81.3FM)RADIO SWITCHは平手友梨奈と市川染五郎によるスペシャル対談&スイッチ黎明期を作ったデザイナー・坂川栄治インタビューの豪華2本立て。お見逃しなく! pic.twitter.com/Lk1xj5alwC
— SWITCH (@switch_pub) 2018年12月1日
■自分の仕事は好きですか?
それぞれに、質問をぶつけました。市川さんには「歌舞伎は好きですか」。平手さんには「歌うこと、ステージに立つことは好きですか」。
市川:好きですね。好きという気持ちがあるからできていると思います。祖父や父も自分と同じくらいのときに、歌舞伎役者を辞めたいと思った時期があったらしくて。でも本当に幸いなことに自分にはそれはなくて、本当にただただ好きでやっているだけなので。
平手:そんなに好き……とは言えないです。自信がないから。自信……そうですね。ちゃんと表現できてないって思っているので。
■歌舞伎役者であること/欅坂46の一員であること
ふたりが最後に語り合ったのは「歌舞伎役者であること」「欅坂46の一員であること」。
平手:私より染五郎さんのほうが本当に大人の方たちに囲まれていると思うので、大変さはたぶん……。
市川:大変は大変ですけど。でも先輩方もそういうときがあったし、自分だけが大変なわけじゃないので、本当に自分が好きな歌舞伎をやるためには通らなきゃいけないことだと思うので。
お互いの舞台・ステージを観て感じた同世代の語らい。活躍する世界は違えど、刺激しあえる部分は多くあるようです。ふたりがそれぞれの舞台でどんな活躍をみせてくれるのか楽しみですね。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『RADIO SWITCH』
放送日時:土曜23時00分ー24時00時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radioswitch/about.html