映画1本が1.5秒でダウンロード…技術の進化で訪れる“未来の動画”とは?

J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)。11月30日(金)のオンエアでは、ワンメディア株式会社代表取締役・明石 ガクトさんをお迎えし、「動画のイノベーション」をテーマにお話を伺いました。


■YouTuberが若者にウケる理由

まず、11月5日(月)に上梓された書籍『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』で、明石さんが語る「IPT(Information Per Time)」の話題からトークが始まりました。

明石:時間あたりの情報量を指して「IPT」と呼んでいます。たとえば、YouTuberの番組は、すごくテンポが速く感じますよね。5分の動画があったときに、テレビ番組とYouTuberの番組って、そのなかに入っている情報量が違います。YouTuberは会話の間とか相づちを編集でカットしてるんですよ。そういうコンテンツにしているほうが、今の若い子はちゃんと観てくれるという内容です。


■自分の文体やスタイルをどのように作るかが大事

『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』を読んだ川田は、「この本は動画についてのオーソドックスなことにちゃんと触れている」とコメント。

明石:ものごとには文法という規則的なレベルと、それを踏まえたスタイルのレベルがあります。スマートフォンの時代になって、「その文法ってどうなっているの?」と考えたときに、先ほどのYouTuberのコンテンツの話など、新しい文法が出てきていると感じました。そのうえで「自分の文体やスタイルをどのように作るかが大事だ」ということが、この本で一番伝えたいことですね。これだけTwitterやInstagramなどで個人がメディア化しやすい時代だけど、誰でもできることではなく、自分にしかできないスタイルを追求することが面白い世の中じゃないか、という僕のメッセージでもあります。


■映像の進化により人々の暮らしが変わる

続いて、「5G」(第5世代移動体通信システム)や「8K」(高精細映像)など、ますます進化を遂げる動画の未来についても語りました。

明石:5Gは、たとえば、スマホでフルハイビジョンの2時間の映画が、1.5秒でダウンロードできる通信方式です。それも驚くべきことだけど、5Gの本当の衝撃は、それによって人々の暮らしが変わることだと思っています。5Gの時代では、テレビ会議をするにも通信の遅れでイライラすることもなく、そのモニターが8Kになると、人間が見る現実の映像と変わらないので、大きなモニターにしてしまえば、触らない限り現実と一緒だと思います。そうなると、実際に集まって話すことの意味が全く変わってくる。そういう映像で人の姿を映して、コミュニケーションをする可能性が大きく広がり、本当にリアルな肉体を伴って会いたい相手は限られてくる時代が来ると思います。
川田:動画が一方的に主張する時代から、コミュニケーションの時代になるということですよね。
明石:そうですね。おそらく今後はARとつながっていくんじゃないかな。SF映画『ブレードランナー』もビックリの世界になると思います。

最後に、明石さんの“イノベーションソング”として、lyrical school『RUN and RUN』をオンエア。未来の映像に興味がある方は、ぜひ『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』を手に取ってみてください!

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【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜日22時-22時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/

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