J-WAVEで11月23日(金・祝)にオンエアされた『J-WAVE 30th ANNIVERSARY SPECIAL NITTOCHI presents CITY FOR THE FUTURE』(ナビゲーター:渡辺 祐・山田玲奈)。番組では「未来の東京、未来の都会での暮らしに必要な5つのテーマ」を、LIVING・FOOD・SCENE・WORK・ENTERTAINMENTに分けて、各ジャンルで活躍されている方々をゲストに迎えました。
ここでは、「LIVING」をキーワードに『Casa BRUTUS』編集長の西尾洋一さんをお迎えしたパートをご紹介します。
■若い世代に建築ブーム到来?
まずは、建築やインテリアの世界でのトレンドについて訊きました。
西尾:実は『Casa BRUTUS』は、ここ5年ほど建築ネタをやっていません。むしろ世の中で「ライフスタイルブーム」みたいなものがあったので、「収納」や「ライフスタイルショップ」など、生活に関する特集をすることが多かったんです。実際、そういう特集のほうが売れました。逆に、建築特集をすると、売れなかったことも。今年、森美術館で「建築の日本展」がありました。建築展は地味で人が集まらないというイメージがあったのかもしれませんが、異例の50万人もの人が集まったとのことで、建築ブームの再訪を感じました。
そんな西尾さんは、特に若い世代の建築ブームが来ているのでは、と話します。
西尾:イベントをやってみて思うのは、皆さん写真を撮りたいという欲求が強い。行動原理が、写真を撮りに行くことなんです。そう考えると、建築は観に行くと写真を撮ることができるので、そういう意味では、再び時代に合ってきたのかなと思います。
■インテリア業界3つのトレンド
またインテリアのトレンドについて伺うと、家具については「3つの傾向がある」と話します。
西尾:毎年4月、イタリアのミラノで「ミラノサローネ」という国際見本市があります。世界中の家具ブランドが出展し、1年の取引がほぼ成立するほどの人が集まる見本市です。そこで出展される家具はデザイナーものが多く、2000年前後はそういったデザイナー家具が流行っていて、それが今も続いています。そのため、“ミラノサローネ的な家具”というのが、傾向のひとつです。
次の傾向として、ヴィンテージがあると続けます。
西尾:建築家のル・コルビュジエのいとこに、ピエール・ジャンヌレっていう方がいて、彼の家具が流行っています。ル・コルビュジエは、作品が世界遺産にもなった有名な建築家です。日本だと、国立西洋美術館を設計しました。そのル・コルビュジエが、インドの都市計画に携わったときに、ピエール・ジャンヌレが家具などを作りました。ヴィンテージもので非常に高いですが、ファッション業界の多くの方が彼の家具を使っています。
最後の傾向は、IKEAがデザイナーとコラボレーションした家具です。
西尾:今注目されているのが、ルイ・ヴィトンのメンズのデザイナーになったヴァージル・アブローという方ですが、IKEAが彼とコラボした家具を出すんです。ファッション業界ではよくある話ですが、家具でもそういうブームがやってきています。
加えて、「IKEA価格で手に入るため、とても注目されている。これは流行ると思います」と西尾さん。インテリア業界のトレンドがよくわかるお話でした。
■部屋のテイストはイスが決定づける!?
後半では、建築やインテリアなど、身の回りにあるものをどう楽しむか、そのコツを訊きました。
西尾:インテリアに関して言えば、イスがその部屋のテイストを決定づけると思っています。人の家に行ってイスを見ると、その人のインテリアの好みが大体わかるんです。
山田:逆にインテリアにあまり興味がない人は、好きなイス探しからはじめるといい?
西尾:それが手っ取り早いと思います。イスは増やせるものです。ですので、入りやすいと思っています。
渡辺:「試しに買ってみる」ということですよね。
西尾:壁や床を変えるとなると、工事になりますからね(笑)。
最後に、うまく情報をキャッチする方法について西尾さんは、「雑誌やインターネット、SNSなどを参考にしつつ、情報として“信頼できる人に訊く”というのが最終的な判断としてはいいのかなと思います」と話しました。
【番組情報】
番組名:『J-WAVE 30th ANNIVERSARY SPECIAL NITTOCHI presents CITY FOR THE FUTURE』
放送日時:11月23日(金・祝) 9時-17時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/holiday/20181123/
ここでは、「LIVING」をキーワードに『Casa BRUTUS』編集長の西尾洋一さんをお迎えしたパートをご紹介します。
■若い世代に建築ブーム到来?
まずは、建築やインテリアの世界でのトレンドについて訊きました。
西尾:実は『Casa BRUTUS』は、ここ5年ほど建築ネタをやっていません。むしろ世の中で「ライフスタイルブーム」みたいなものがあったので、「収納」や「ライフスタイルショップ」など、生活に関する特集をすることが多かったんです。実際、そういう特集のほうが売れました。逆に、建築特集をすると、売れなかったことも。今年、森美術館で「建築の日本展」がありました。建築展は地味で人が集まらないというイメージがあったのかもしれませんが、異例の50万人もの人が集まったとのことで、建築ブームの再訪を感じました。
そんな西尾さんは、特に若い世代の建築ブームが来ているのでは、と話します。
西尾:イベントをやってみて思うのは、皆さん写真を撮りたいという欲求が強い。行動原理が、写真を撮りに行くことなんです。そう考えると、建築は観に行くと写真を撮ることができるので、そういう意味では、再び時代に合ってきたのかなと思います。
■インテリア業界3つのトレンド
またインテリアのトレンドについて伺うと、家具については「3つの傾向がある」と話します。
西尾:毎年4月、イタリアのミラノで「ミラノサローネ」という国際見本市があります。世界中の家具ブランドが出展し、1年の取引がほぼ成立するほどの人が集まる見本市です。そこで出展される家具はデザイナーものが多く、2000年前後はそういったデザイナー家具が流行っていて、それが今も続いています。そのため、“ミラノサローネ的な家具”というのが、傾向のひとつです。
次の傾向として、ヴィンテージがあると続けます。
西尾:建築家のル・コルビュジエのいとこに、ピエール・ジャンヌレっていう方がいて、彼の家具が流行っています。ル・コルビュジエは、作品が世界遺産にもなった有名な建築家です。日本だと、国立西洋美術館を設計しました。そのル・コルビュジエが、インドの都市計画に携わったときに、ピエール・ジャンヌレが家具などを作りました。ヴィンテージもので非常に高いですが、ファッション業界の多くの方が彼の家具を使っています。
最後の傾向は、IKEAがデザイナーとコラボレーションした家具です。
西尾:今注目されているのが、ルイ・ヴィトンのメンズのデザイナーになったヴァージル・アブローという方ですが、IKEAが彼とコラボした家具を出すんです。ファッション業界ではよくある話ですが、家具でもそういうブームがやってきています。
加えて、「IKEA価格で手に入るため、とても注目されている。これは流行ると思います」と西尾さん。インテリア業界のトレンドがよくわかるお話でした。
■部屋のテイストはイスが決定づける!?
後半では、建築やインテリアなど、身の回りにあるものをどう楽しむか、そのコツを訊きました。
西尾:インテリアに関して言えば、イスがその部屋のテイストを決定づけると思っています。人の家に行ってイスを見ると、その人のインテリアの好みが大体わかるんです。
山田:逆にインテリアにあまり興味がない人は、好きなイス探しからはじめるといい?
西尾:それが手っ取り早いと思います。イスは増やせるものです。ですので、入りやすいと思っています。
渡辺:「試しに買ってみる」ということですよね。
西尾:壁や床を変えるとなると、工事になりますからね(笑)。
最後に、うまく情報をキャッチする方法について西尾さんは、「雑誌やインターネット、SNSなどを参考にしつつ、情報として“信頼できる人に訊く”というのが最終的な判断としてはいいのかなと思います」と話しました。
【番組情報】
番組名:『J-WAVE 30th ANNIVERSARY SPECIAL NITTOCHI presents CITY FOR THE FUTURE』
放送日時:11月23日(金・祝) 9時-17時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/holiday/20181123/