山田孝之と新作映画でタッグ! 山下敦弘監督「ふたりの念願がかなった作品」

J-WAVEで放送中の番組『SEASONS』(ナビゲーター:マリエ)のワンコーナー「ESTEE LAUDER MAKE TOMORROW BEAUTIFUL」。11月17日(土)のオンエアでは、映画監督の山下敦弘さんをゲストにお迎えし、11月23日(金・祝)より公開中の映画『ハード・コア』について、お話を伺いました。

山下さんは、映画『リンダ リンダ リンダ』『天然コケッコー』などのヒット作を手掛けました。山田孝之さんのモキュメンタリー『山田孝之の東京都北区赤羽』『映画 山田孝之 3D』(ともにテレビ東京)では、監督でもあり、自らも出演しています。そして、山田さんと再びタッグを組んだのが、新作映画『ハード・コア』です。


■待ち望んだ映画化

コミック『ハード・コア 平成地獄ブラザーズ』の映画化となる本作。世間に馴染めないアウトロー・権藤右近(山田さん)は、怪しい活動家の埋蔵金探しを手伝う仕事をしています。心を許せる友人は、共に働く牛山(荒川良々さん)だけ。そんなふたりを見守るのは、エリート商社マンで右近の弟・左近(佐藤健さん)です。ある日、1体の古びたロボットを発見し、彼らの日常が変わっていく……というお話です。

山下:この作品、女性が観たらどう思うのか訊いてみたかったんですよね。
マリエ:きっと男性の欲と頭の中ってこんな感じなんだろうなと、勉強になりました。めちゃくちゃ笑いました。出演者の松たか子さんが、「男って……」という気分にさせてくれるんです(笑)。この映画、山下さんがずっと映画化を望んでいたと聞きました。
山下:原作を読んだのが22歳とか23歳で、その頃からいつか映像化したいと周りに言ってましたね。
マリエ:映画化したいポイントは何だったんでしょうか?
山下:原作が好きで、この原作のためになることをしたかったんです。映像として世に残したい気持ちが一番強かったですね。はたからみたら気持ち悪い、執念に近いかもしれません。


■長編映画では初共演

数々の作品で一緒に仕事をしている山下さんと山田さん。しかし、長編映画でのタッグは、意外にも今回が初めてだといいます。

山下:『山田孝之のカンヌ映画祭』(テレビ東京)とかを観ている人はわかると思いますが、あのとき僕は、山田くんの隣にいるんですよね。カメラの横に僕がいて、山田くんと接するというのが短編以来で、長編でやるのは初めてだったので、変な感じでしたね。
マリエ:山田さんとタッグを組むことになったきっかけは?
山下:初めて仕事をしたのが7~8年前で、そのときに山田くんからこの原作の名前が出ました。それで、「なんで知ってるの? 僕も原作が大好きだ」という話になって、お互いに「映画化しよう」と言い出したのが5年前ですね。そして、ようやく今年公開になりました。
マリエ:佐藤さんを選んだ理由は?
山下:原作に近いイメージと、山田くんとの相性というか、共演も何本かしているので、相談したら「いいんじゃないですか」という反応でした。ふたりが兄弟役をやってくれて、原作よりも鋭くなりましたね。
マリエ:「大人な映画『グーニーズ』」みたいな感じでした。
山下:うれしいですね。大人の目で観るより、みんなが持っている子どもや若い頃の視点で観てもらえるといいと思います。

最後に、「山田くんとの付き合いも長いですが、やっと1本の映画が完成しました。ふたりの念願がかなった作品です」と山下さん。映画『ハード・コア』を、ぜひ劇場でご覧ください!

【番組情報】
番組名:『SEASONS』
放送日時:毎週土曜12時-15時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/seasons/

関連記事