11月11日はベースの日。4つ並んだ1の字を、ベースの弦に見立てています。きっかけは、J-WAVE『BEHIND THE MELODY~FM KAMEDA』の番組企画での提案。2014年に音楽クラウドファンディングサービス「J-CROWD MUSIC」を通じて集まった賛同者(ベースの日制定委員会)のメンバーと共に、日本記念日協会に申請し、同年12月10日、日本記念日協会に「ベースの日」として登録されました。
11月11日を、“ベース”を愛する人たちと、音楽の楽しさを分かち合う日にしていく。そんな目的を持った「ベースの日」を記念するライブイベント「THE BASS DAY LIVE 2018」が今年も11月11日(日)、マイナビBLITZ赤坂にて開かれました。満員御礼となった同ライブの一部をレポートします。
今年ステージに登場したのは、日本の音楽シーンを盛り上げるベーシストと、他パートのミュージシャンです。
■KenKen(LIFE IS GROOVE / RIZE / Dragon Ash)/ Bass,Vocal
<LIFE IS GROOVE>
山岸竜之介 / Guiar
SATOKO / Drums
タケウチカズタケ / Keyboard
タブゾンビ / Tranpet
かわ島崇文 / Sax
■日向秀和(ストレイテナー / Nothing’s Carved In Stone)/Bass
ホリエアツシ / Keyboard
柏倉隆史 / Drums
■TOKIE(LOSALIOS/HEA/ACE OF SPADES ) /Bass & 草刈愛美(サカナクション)/Bass
堀正輝 / Drums
■ハマ・オカモト(OKAMOTO’S) /Bass
最初に登場したのは、日向秀和、ホリエアツシ、柏倉隆史の3人。日向は登場するなり「ちょっと飲んでもいいですか?」とビールをひとくち。ゆったりした雰囲気が広がりますが、演奏が始まると、そのベースプレイに会場の熱が一気に高まります。フリーセッションながら、ホリエのキーボードと柏倉のドラムは息がぴったり。2曲目は雰囲気が一変、夜の訪れを告げるようなイントロで、ホリエも演奏に合わせて声を重ねていきます。MCでは、11月11日が「チンアナゴの日」でもあることから、「俺らのユニット名、チンアナゴでいいんじゃない?」と会場を笑わせました。また、ホリエが「楽曲の方向性がベースの1音で変わる。“可能性”を信じたくなるから、曲を作るときに、あえてベースはイメージしないんです」と明かし、日向が気恥ずかしそうにする、という微笑ましいシーンも見られました。
続いて登場したのは、4回連続の出演となるハマ・オカモト。今回は演奏ではなく、なんとステージ上でベースをイチから組み上げることに。組み立てるベースは、Fenderと共同製作されたハマ・オカモトモデル。バラバラのベースが並べられたテーブルは料理番組のよう。ボディにネックを取り付ける工程では、静まりかえった会場に電動ドライバーの音が響きます。シュールな状況に、会場は笑いが絶えません。ベースの組み立ての中でも難しいピックアップの配線も器用にハンダ付けし、順調に組み立てていくハマ。わずか20分足らずで、ベースが完成しました。
ここで、ハマからさらなるサプライズ! 「これからバンドでベースをやりたいと思っている人はいますか?」というハマの質問に手を挙げた女性に、完成したベースをプレゼントすることになったのです。
最後は、ベースの仕上がりを確認するため、「僕が一番、ベースでカッコいいと思っている音」と言う、4弦解放のEを一発鳴らしてステージを去りました。ハマらしいユーモアに富む、ベースの日ならではのパフォーマンスとなりました。
3組目は、TOKIEと草刈愛美のダブルベーシストと、ドラマー・堀正輝。TOKIEの奏でる包み込むような音に、草刈のベースが絡んでいくステージ。ツインベースの奏でる分厚くたたみかけるサウンドでオーディエンスを圧倒します。曲を重ねるごとに早くなるテンポ。客席もそれに応えるかのように、自ずと手拍子や歓声が沸き起こります。アップライトベースを弓で操るTOKIE、グルーヴィーな音色を響かせる草刈。女性ベーシストの共演にオーディエンスは釘付けです。静かな迫力をも感じさせるプレイですが、曲と曲の間では「普段、MCする?」とTOKIEが訊ね、「あんまりしない……」と草刈。“前へ、前へ”というキャラクターではない二人のやりとりを、観客は温かく見守りました。最後はハグをして、美しき女性ベーシスト二人の演奏は終了しました。
ここで、再びハマがステージに現れました。スペシャルゲストとして、日本を代表するベーシスト・亀田誠治と、THE ORAL CIGARETTESのベーシスト・あきらかにあきらを呼び込み、「ベースクイズ」を行いました。ハマからは、音だけで「何弦の何フレットの音でしょう?」と出題。あきらかにあきらは、ベースを生卵とゆで卵で弾き、音だけで「どちらが生卵、ゆで卵でしょう?」という一風変わった問題を出しました。亀田の出題は、「ある有名人の名前をベースの音で弾き、その名前を当てる」というもの。ここでは見事、あきらかにあきらが正解を出し、会場を大いに沸かせました。
トリを飾ったのは、KenKen率いる「LIFE IS GROOVE」。メンバーはKenKen、山岸龍之介、SATOKO、タケウチカズタケ、タブゾンビ、かわ島崇文。そして、KenKenの友人のラッパーであり、NYを拠点に活動するDAG FORCEです。
2年ぶりの登場となったKenKen。スタートから『Party On』でハイヴォルテージのグルーヴをオーディエンスにぶちかまし、うねるグルーヴの大波に飲まれるがごとく、会場は一気にパーティーフロアに。2曲目では日向秀和を呼び込み、KenKenがボーカルをつとめる『ただ ソファーにいて』を披露。そして「LIFE IS GROOVE」には欠かせないのが、バンドのオリジナル・メンバーでもある故・ムッシュかまやつさん。そんな彼が遺したナンバー『ゴロワーズを吸ったことがあるかい?』などを演奏しました。
「LIFE IS GROOVE」のステージに拍手が鳴りやまぬなか、KenKenが再びステージ上に。「素晴らしいベーシストの方々をお呼びしてもよろしいでしょうか」と、本日ステージに登場したTOKIE、草刈愛美、日向秀和、KenKen、ハマ・オカモト、あきらかにあきら、亀田誠治が全員集合しました。KenKenの「さあ、うるせーぞ、これ…」で始まった、7名のベーシストたちによる中毒性のあるグルーヴに、場内のボルテージは最高潮に! 7人で奏でる超分厚いサウンドが場内を満たすと、今度はソロパートです。KenKenの掛け声とともに各々が順番にベース・ソロを披露していきます。それぞれの個性が詰まったサウンドに、客席からは大きな歓声が。熱狂のうちに、ベース愛に満ちたライブイベントが終了しました。
11月11日を、“ベース”を愛する人たちと、音楽の楽しさを分かち合う日にしていく。そんな目的を持った「ベースの日」を記念するライブイベント「THE BASS DAY LIVE 2018」が今年も11月11日(日)、マイナビBLITZ赤坂にて開かれました。満員御礼となった同ライブの一部をレポートします。
今年ステージに登場したのは、日本の音楽シーンを盛り上げるベーシストと、他パートのミュージシャンです。
■KenKen(LIFE IS GROOVE / RIZE / Dragon Ash)/ Bass,Vocal
<LIFE IS GROOVE>
山岸竜之介 / Guiar
SATOKO / Drums
タケウチカズタケ / Keyboard
タブゾンビ / Tranpet
かわ島崇文 / Sax
■日向秀和(ストレイテナー / Nothing’s Carved In Stone)/Bass
ホリエアツシ / Keyboard
柏倉隆史 / Drums
■TOKIE(LOSALIOS/HEA/ACE OF SPADES ) /Bass & 草刈愛美(サカナクション)/Bass
堀正輝 / Drums
■ハマ・オカモト(OKAMOTO’S) /Bass
最初に登場したのは、日向秀和、ホリエアツシ、柏倉隆史の3人。日向は登場するなり「ちょっと飲んでもいいですか?」とビールをひとくち。ゆったりした雰囲気が広がりますが、演奏が始まると、そのベースプレイに会場の熱が一気に高まります。フリーセッションながら、ホリエのキーボードと柏倉のドラムは息がぴったり。2曲目は雰囲気が一変、夜の訪れを告げるようなイントロで、ホリエも演奏に合わせて声を重ねていきます。MCでは、11月11日が「チンアナゴの日」でもあることから、「俺らのユニット名、チンアナゴでいいんじゃない?」と会場を笑わせました。また、ホリエが「楽曲の方向性がベースの1音で変わる。“可能性”を信じたくなるから、曲を作るときに、あえてベースはイメージしないんです」と明かし、日向が気恥ずかしそうにする、という微笑ましいシーンも見られました。
続いて登場したのは、4回連続の出演となるハマ・オカモト。今回は演奏ではなく、なんとステージ上でベースをイチから組み上げることに。組み立てるベースは、Fenderと共同製作されたハマ・オカモトモデル。バラバラのベースが並べられたテーブルは料理番組のよう。ボディにネックを取り付ける工程では、静まりかえった会場に電動ドライバーの音が響きます。シュールな状況に、会場は笑いが絶えません。ベースの組み立ての中でも難しいピックアップの配線も器用にハンダ付けし、順調に組み立てていくハマ。わずか20分足らずで、ベースが完成しました。
ここで、ハマからさらなるサプライズ! 「これからバンドでベースをやりたいと思っている人はいますか?」というハマの質問に手を挙げた女性に、完成したベースをプレゼントすることになったのです。
最後は、ベースの仕上がりを確認するため、「僕が一番、ベースでカッコいいと思っている音」と言う、4弦解放のEを一発鳴らしてステージを去りました。ハマらしいユーモアに富む、ベースの日ならではのパフォーマンスとなりました。
3組目は、TOKIEと草刈愛美のダブルベーシストと、ドラマー・堀正輝。TOKIEの奏でる包み込むような音に、草刈のベースが絡んでいくステージ。ツインベースの奏でる分厚くたたみかけるサウンドでオーディエンスを圧倒します。曲を重ねるごとに早くなるテンポ。客席もそれに応えるかのように、自ずと手拍子や歓声が沸き起こります。アップライトベースを弓で操るTOKIE、グルーヴィーな音色を響かせる草刈。女性ベーシストの共演にオーディエンスは釘付けです。静かな迫力をも感じさせるプレイですが、曲と曲の間では「普段、MCする?」とTOKIEが訊ね、「あんまりしない……」と草刈。“前へ、前へ”というキャラクターではない二人のやりとりを、観客は温かく見守りました。最後はハグをして、美しき女性ベーシスト二人の演奏は終了しました。
ここで、再びハマがステージに現れました。スペシャルゲストとして、日本を代表するベーシスト・亀田誠治と、THE ORAL CIGARETTESのベーシスト・あきらかにあきらを呼び込み、「ベースクイズ」を行いました。ハマからは、音だけで「何弦の何フレットの音でしょう?」と出題。あきらかにあきらは、ベースを生卵とゆで卵で弾き、音だけで「どちらが生卵、ゆで卵でしょう?」という一風変わった問題を出しました。亀田の出題は、「ある有名人の名前をベースの音で弾き、その名前を当てる」というもの。ここでは見事、あきらかにあきらが正解を出し、会場を大いに沸かせました。
トリを飾ったのは、KenKen率いる「LIFE IS GROOVE」。メンバーはKenKen、山岸龍之介、SATOKO、タケウチカズタケ、タブゾンビ、かわ島崇文。そして、KenKenの友人のラッパーであり、NYを拠点に活動するDAG FORCEです。
2年ぶりの登場となったKenKen。スタートから『Party On』でハイヴォルテージのグルーヴをオーディエンスにぶちかまし、うねるグルーヴの大波に飲まれるがごとく、会場は一気にパーティーフロアに。2曲目では日向秀和を呼び込み、KenKenがボーカルをつとめる『ただ ソファーにいて』を披露。そして「LIFE IS GROOVE」には欠かせないのが、バンドのオリジナル・メンバーでもある故・ムッシュかまやつさん。そんな彼が遺したナンバー『ゴロワーズを吸ったことがあるかい?』などを演奏しました。
「LIFE IS GROOVE」のステージに拍手が鳴りやまぬなか、KenKenが再びステージ上に。「素晴らしいベーシストの方々をお呼びしてもよろしいでしょうか」と、本日ステージに登場したTOKIE、草刈愛美、日向秀和、KenKen、ハマ・オカモト、あきらかにあきら、亀田誠治が全員集合しました。KenKenの「さあ、うるせーぞ、これ…」で始まった、7名のベーシストたちによる中毒性のあるグルーヴに、場内のボルテージは最高潮に! 7人で奏でる超分厚いサウンドが場内を満たすと、今度はソロパートです。KenKenの掛け声とともに各々が順番にベース・ソロを披露していきます。それぞれの個性が詰まったサウンドに、客席からは大きな歓声が。熱狂のうちに、ベース愛に満ちたライブイベントが終了しました。