J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)のワンコーナー「TDK DREAM PITCH」。10月5日(金)のオンエアでは、先日、イノフェス(INNOVATION WORLD FESTA 2018 Supported by CHINTAI)で行われた、学生がビジネスプランを競うコンテストの決勝大会『TDK DREAM PITCH イノフェスアワード for Student』の模様をお届けしました。
■音楽で人と店舗の出会いを創出する
今回の審査員はTDKの佐藤俊弥さん、GIZMODOの鈴木康太さん、落合陽一さん、そして川田が務めました。
まずは、東京大学の学生がビジネスプランをプレゼンしました。
学生:私の物心が付いた頃はよくCDが売れていた時代。ところが配信ダウンロードサービスや定額制音楽配信サービスが流行りだし、音楽を“買う”という意識が薄れています。いま音楽を聴くシチュエーションは運転中、通勤中、あるいは運動中といった、“ながら音楽”の文化が浸透しつつあるのではないのでしょうか。
そんななか、この学生は「一音一会 featuring GPS機能」をコンセプトに、音楽の質にこだわった次世代サービス考えました。
学生:このサービスでウェルカムソングを提供して、人と店舗の出会いを創出したいと考えています。野球選手に登場曲があるように、自分だけのためにかかる音楽があるとうれしいと思います。人の出会いをよりよくデザインするためにこのプランをプレゼンしました。
このビジネスプランについて、審査員は以下のように話します。
落合:生活消費の中で音楽を落とし込むとは言え、このプランは実際に音が鳴っている感じがしないからな。面白いとは思ったけど、ファッション性が感じられないとダメだなと思いました。
学生:勉強になります。
佐藤:コンビニとかに入るときに流れる音楽って一緒だから、だんだんウザくなってくるところがあるけど、このサービスでカスタマイズできるようになるのは非常に面白いと思います。
鈴木:落合さんが話したことは音楽に対するスタイルとか色とかの話だと思います。いまはSpotifyを聴く人と、アップルミュージックを聴く人と、ラインミュージックを聴く人で、それぞれスタイルがあるから。
■ひとつの音楽を話題にコミュニケーションを生む
続いての学生は「ミックス・ライブラリー」というビジネスプラン。
学生:先日、友達とタイ旅行に行きました。バックパッカーの聖地と呼ばれる場所のバーでお酒を飲んでいると、店内にいたミュージシャンが演奏をしはじめ「この曲、めちゃ良い曲だな」と思って友達に「この曲って何?」って訊いたら、ベトナム戦争のことを歌ったような昔の曲だと教えてくれました。そこから僕はあまり知らなかったベトナム戦争について調べるようになり「これに関してはこう思う」という会話やコミュニケーションが生まれたという経験がありました。
他にも、ラジオで流れた曲や車で流れた曲をきっかけに「そういえば、こんなことあったな」という会話も生まれたと言います。
そこで考えたプランは……。
学生:ある行き先に向かう電車の車両で自由に出入りできるグループを作り、そのグループで「ここでいちばん流したい曲はこれ」とドラフト会議のように曲を選出します。そこから共同のプレイリストを作り、それぞれの音楽プレーヤーで流しながら、それらの音楽について語る仕組みです。「これは僕が選曲した、頑張りたいときに聴く曲です」「僕もその曲が好きです」などコミュニケーションを生みたいと考えています。
4曲に1曲は広告の曲を入れたり、有名人がいま聴いている曲を同時に聴けたりすることで、ビジネスにつなげたいとも話しました。
学生:電車でみんながスマートフォンをいじって、それぞれが別のことをしているけど、そこに1つの音楽が流れて、その話題についてみんなが話したら、それをきっかけに世の中が良くなるんじゃないか。そこから個人や家族の関係などが向上していければと考えています。
この学生のプランを「すごくいい」と絶賛する落合さん。
落合:俺、カラオケって歌いたくないから行かないんだけど、歌わないカラオケには行きたいんだよね。つまり、4人くらいで音楽を聴きながらご飯を食べたいってときはあるんだよ。車で音楽をかけることも好きだし。それをだれかのプレイヤーにつなぐのではなくて、誰かがコメントをいれてやれるようなフェアな状況があるといいなと考えたことはあります。タイのバーの話もストーリーがあってよかったと思います。
川田:プランに人が見えた方がいいんだね。
落合:と言うよりは、やったことがありそうかが重要。
川田:その人の感覚と接続しているかどうか。
落合:そうそう。その人がそれをやれるかどうかって、その人の肌感があるかどうかだから。肌感がないプロジェクトを話されても「どうぜ頭の中で考えているだけだ」って思うしね。
果たして、この中から新しいビジネスは誕生するのしょうか。次回、10月12日(金)も『TDK DREAM PITCH イノフェスアワード for Student』の模様をお届けします。どうぞお楽しみに。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:金曜 22時-22時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/
■音楽で人と店舗の出会いを創出する
今回の審査員はTDKの佐藤俊弥さん、GIZMODOの鈴木康太さん、落合陽一さん、そして川田が務めました。
まずは、東京大学の学生がビジネスプランをプレゼンしました。
学生:私の物心が付いた頃はよくCDが売れていた時代。ところが配信ダウンロードサービスや定額制音楽配信サービスが流行りだし、音楽を“買う”という意識が薄れています。いま音楽を聴くシチュエーションは運転中、通勤中、あるいは運動中といった、“ながら音楽”の文化が浸透しつつあるのではないのでしょうか。
そんななか、この学生は「一音一会 featuring GPS機能」をコンセプトに、音楽の質にこだわった次世代サービス考えました。
学生:このサービスでウェルカムソングを提供して、人と店舗の出会いを創出したいと考えています。野球選手に登場曲があるように、自分だけのためにかかる音楽があるとうれしいと思います。人の出会いをよりよくデザインするためにこのプランをプレゼンしました。
このビジネスプランについて、審査員は以下のように話します。
落合:生活消費の中で音楽を落とし込むとは言え、このプランは実際に音が鳴っている感じがしないからな。面白いとは思ったけど、ファッション性が感じられないとダメだなと思いました。
学生:勉強になります。
佐藤:コンビニとかに入るときに流れる音楽って一緒だから、だんだんウザくなってくるところがあるけど、このサービスでカスタマイズできるようになるのは非常に面白いと思います。
鈴木:落合さんが話したことは音楽に対するスタイルとか色とかの話だと思います。いまはSpotifyを聴く人と、アップルミュージックを聴く人と、ラインミュージックを聴く人で、それぞれスタイルがあるから。
■ひとつの音楽を話題にコミュニケーションを生む
続いての学生は「ミックス・ライブラリー」というビジネスプラン。
学生:先日、友達とタイ旅行に行きました。バックパッカーの聖地と呼ばれる場所のバーでお酒を飲んでいると、店内にいたミュージシャンが演奏をしはじめ「この曲、めちゃ良い曲だな」と思って友達に「この曲って何?」って訊いたら、ベトナム戦争のことを歌ったような昔の曲だと教えてくれました。そこから僕はあまり知らなかったベトナム戦争について調べるようになり「これに関してはこう思う」という会話やコミュニケーションが生まれたという経験がありました。
他にも、ラジオで流れた曲や車で流れた曲をきっかけに「そういえば、こんなことあったな」という会話も生まれたと言います。
そこで考えたプランは……。
学生:ある行き先に向かう電車の車両で自由に出入りできるグループを作り、そのグループで「ここでいちばん流したい曲はこれ」とドラフト会議のように曲を選出します。そこから共同のプレイリストを作り、それぞれの音楽プレーヤーで流しながら、それらの音楽について語る仕組みです。「これは僕が選曲した、頑張りたいときに聴く曲です」「僕もその曲が好きです」などコミュニケーションを生みたいと考えています。
4曲に1曲は広告の曲を入れたり、有名人がいま聴いている曲を同時に聴けたりすることで、ビジネスにつなげたいとも話しました。
学生:電車でみんながスマートフォンをいじって、それぞれが別のことをしているけど、そこに1つの音楽が流れて、その話題についてみんなが話したら、それをきっかけに世の中が良くなるんじゃないか。そこから個人や家族の関係などが向上していければと考えています。
この学生のプランを「すごくいい」と絶賛する落合さん。
落合:俺、カラオケって歌いたくないから行かないんだけど、歌わないカラオケには行きたいんだよね。つまり、4人くらいで音楽を聴きながらご飯を食べたいってときはあるんだよ。車で音楽をかけることも好きだし。それをだれかのプレイヤーにつなぐのではなくて、誰かがコメントをいれてやれるようなフェアな状況があるといいなと考えたことはあります。タイのバーの話もストーリーがあってよかったと思います。
川田:プランに人が見えた方がいいんだね。
落合:と言うよりは、やったことがありそうかが重要。
川田:その人の感覚と接続しているかどうか。
落合:そうそう。その人がそれをやれるかどうかって、その人の肌感があるかどうかだから。肌感がないプロジェクトを話されても「どうぜ頭の中で考えているだけだ」って思うしね。
果たして、この中から新しいビジネスは誕生するのしょうか。次回、10月12日(金)も『TDK DREAM PITCH イノフェスアワード for Student』の模様をお届けします。どうぞお楽しみに。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:金曜 22時-22時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/
関連記事
- 乃木坂46・池田瑛紗、藝大への進学を諦めずにいられた「後押し」とは? 広がる活動への想いを聞く
- ダイソン、27億5000万ポンド(約4372億円)投じて技術開発! 「野望」を同社の女性エンジニアに聞く
- ラジオのリスナーへの感謝をNFTに! 新サービス「J-WAVE LISTEN+」はどんな仕組み?
- スポーツで地域はどのように拡張できる? Jリーグ 京都サンガF.C.のフロントスタッフと語るオンライン講義を実施!学生5名様をご招待 乃木坂46 早川聖来も参加
- テクノロジーで身体はどう変化する?身体の不思議やテクノロジーがもたらす可能性に迫るオンライン講義に学生5名様をご招待!乃木坂46 早川聖来も参加