J-WAVEで放送中の『GOLD RUSH』(ナビゲーター:渡部 建)のワンコーナー「MEET UP」。10月5日(金)のオンエアでは、記憶力日本選手権で5度の優勝、世界記憶力選手権では日本人初の「記憶力グランドマスター」の称号を獲得した池田義博さんが登場。記憶力を高めるトレーニング法を訊きました。
■記憶力の大会…何をするの?
記憶力日本選手権とは、どんな大会なのでしょうか?
池田:記憶力日本選手権は年に1度奈良県で開催され、競技の種目が5種目あります。顔と名前を覚える、ランダムな数字を覚える、トランプをバラバラの順番にきって並べて覚える、単語、架空の年表といって、たとえば「2050年アンジャッシュの渡部さんが総理大臣に」というようなものを覚えます。
渡部:数字の桁とかは何桁くらい覚えるんですか?
池田:この大会は5分で300桁くらいですね。
現在51歳の池田さんが記憶力を鍛えはじめたのは40歳半ば。塾経営をしていることがきっかけでした。
池田:2012年ぐらいに塾をやってまして、新しいカリキュラムを入れられないかといろいろ探していたときに「アクティブ・ブレイン」という記憶力のセミナーを受けてみたら、すごく面白くて。その後、記憶力日本選手権というものがあることを知り、10ヶ月前くらいからトレーニングして、初出場で初優勝したんです。
渡部:子どものころから記憶力には自信があったんですか?
池田:もともと塾をやる前はエンジニアで理数系だったので、記憶力や記憶術とかには全く関心がなかったんです。
渡部:どういうトレーニングをしたのですが?
池田:もともと世の中に記憶術というのは存在してたんですけど、そのまま使うのは無理だと思いました。記憶は脳を使うので、記憶の仕組みを本で調べて、それに基づいて大会用の記憶のテクニックをカスタマイズして、模擬問題を作りそれを練習したんです。
■「イメージして覚える」方法を解説
日本の大会で優勝し、続いて世界大会「世界記憶力選手権」に出場しました。
池田:12月に開催国を変えて、記憶のアスリートといわれる人たちが集まる大会です。日本の大会よりハードで10種目3日間かかります。僕が「記憶力グランドマスター」の称号をとったのは、2013年のロンドン大会です。グランドマスターには3つの条件があって、ひとつはトランプをバラバラにきったものを2分以内に記憶する、ふたつ目は1時間かけてバラバラにきったトランプを10セット以上記憶する、みっつめは1時間でバラバラの数字を1000桁以上記憶する、というものです。
オンエアでは池田さんがJ-WAVEの『TOKIO HOT 100』1988年からの過去30年の年間チャート1位のアーティスト名を30組記憶してもらいました。1番から30番まで、アーティスト名に番号をふり渡部が番号をいうと池田さんがアーティスト名を答え、逆にアーティスト名から番号を当てるという方法も全て正解。マドンナは3度登場しましたが、池田さんは簡単に答えていました。どのように覚えるのか伺いました。
池田:簡単に言うと、アーティストの姿が見えている人は、僕が覚えているものと関連付けています。たとえばU2は、2はアヒルみたいな形をしているので、アヒルにまたがっている。知らないアーティスト、たとえばカーリー・レイ・ジェプセンとかは、カーリーはお菓子のカールでできたレイをしている、ジェプセンが迷ったんですけど、『あまちゃん』の「じぇじぇじぇ」を連想したのでのんさんを思い浮かべて、「プ」なのでおならをする、さいごにせんべいを食べてジェプセン。普通の人はすぐに切り替えるられないですけど、競技でやっているので慣れているんです。
渡部:ではカーリー・レイ・ジェプセンと28番を紐付けるにはどうしているんですか?
池田:数字はさっき言った「アヒル」のように覚えています。
■記憶力を高めるには?
記憶力を鍛えるには、工夫をして覚えるのがコツ。池田さんは目印をつけることで記憶して、思い出すときは目印を頼りにひっぱり出すそうで、一般的な歴史の語呂合わせと方法は一緒です。記憶力を高めるためのトレーニング法を教えていただきました。
池田:人間の脳は文字は覚えにくいんです。イメージ力を優先して思考するようにすれば記憶力も高まります。たとえば買い物リストなどで、大根を買う場合自分が大根を持っている姿を頭のなかでイメージする、銀行でお金をおろさないといけない場合は、銀行でお金をおろす自分の姿をイメージする。あとは、人の話や講演でも積極的に頭のなかでイメージを浮かべる。本を読むときや学校の先生の話を聞くときもイメージ化する、あとは自分が「こうなりたい」というものも積極的に頭のなかで成功しているイメージをする。何でもイメージ力を上げていくと記憶力があがります。
渡部:池田さん流のメモのとり方もあるそうですが。
池田:人の脳は体の部位と神経でつながっています。最も脳が反応する面積が多いのが手と指なんです。何かを書くということは脳に刺激を一番与えます。僕はノートを使い分けていて、たとえば新しいアイデアを出したいときは、線が入ると発想が規制されるように感じるので、無地のノートを使います。何かを覚えたいときはマス目が入ったノートで、これは線を引くなどの工夫ができるからです。マス目をもとにイラストを描くなどの工夫をすると、「エピソード記憶」といって忘れにくくなるんですよ。
今回紹介した記憶術、気になる人は、池田義博さんの著書『記憶力日本一を5度獲った私の奇跡のメモ術』も絶賛発売中です。ぜひチェックしてみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『GOLD RUSH』
放送日時:毎週金曜 16時30分ー20時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/
■記憶力の大会…何をするの?
記憶力日本選手権とは、どんな大会なのでしょうか?
池田:記憶力日本選手権は年に1度奈良県で開催され、競技の種目が5種目あります。顔と名前を覚える、ランダムな数字を覚える、トランプをバラバラの順番にきって並べて覚える、単語、架空の年表といって、たとえば「2050年アンジャッシュの渡部さんが総理大臣に」というようなものを覚えます。
渡部:数字の桁とかは何桁くらい覚えるんですか?
池田:この大会は5分で300桁くらいですね。
現在51歳の池田さんが記憶力を鍛えはじめたのは40歳半ば。塾経営をしていることがきっかけでした。
池田:2012年ぐらいに塾をやってまして、新しいカリキュラムを入れられないかといろいろ探していたときに「アクティブ・ブレイン」という記憶力のセミナーを受けてみたら、すごく面白くて。その後、記憶力日本選手権というものがあることを知り、10ヶ月前くらいからトレーニングして、初出場で初優勝したんです。
渡部:子どものころから記憶力には自信があったんですか?
池田:もともと塾をやる前はエンジニアで理数系だったので、記憶力や記憶術とかには全く関心がなかったんです。
渡部:どういうトレーニングをしたのですが?
池田:もともと世の中に記憶術というのは存在してたんですけど、そのまま使うのは無理だと思いました。記憶は脳を使うので、記憶の仕組みを本で調べて、それに基づいて大会用の記憶のテクニックをカスタマイズして、模擬問題を作りそれを練習したんです。
■「イメージして覚える」方法を解説
日本の大会で優勝し、続いて世界大会「世界記憶力選手権」に出場しました。
池田:12月に開催国を変えて、記憶のアスリートといわれる人たちが集まる大会です。日本の大会よりハードで10種目3日間かかります。僕が「記憶力グランドマスター」の称号をとったのは、2013年のロンドン大会です。グランドマスターには3つの条件があって、ひとつはトランプをバラバラにきったものを2分以内に記憶する、ふたつ目は1時間かけてバラバラにきったトランプを10セット以上記憶する、みっつめは1時間でバラバラの数字を1000桁以上記憶する、というものです。
オンエアでは池田さんがJ-WAVEの『TOKIO HOT 100』1988年からの過去30年の年間チャート1位のアーティスト名を30組記憶してもらいました。1番から30番まで、アーティスト名に番号をふり渡部が番号をいうと池田さんがアーティスト名を答え、逆にアーティスト名から番号を当てるという方法も全て正解。マドンナは3度登場しましたが、池田さんは簡単に答えていました。どのように覚えるのか伺いました。
池田:簡単に言うと、アーティストの姿が見えている人は、僕が覚えているものと関連付けています。たとえばU2は、2はアヒルみたいな形をしているので、アヒルにまたがっている。知らないアーティスト、たとえばカーリー・レイ・ジェプセンとかは、カーリーはお菓子のカールでできたレイをしている、ジェプセンが迷ったんですけど、『あまちゃん』の「じぇじぇじぇ」を連想したのでのんさんを思い浮かべて、「プ」なのでおならをする、さいごにせんべいを食べてジェプセン。普通の人はすぐに切り替えるられないですけど、競技でやっているので慣れているんです。
渡部:ではカーリー・レイ・ジェプセンと28番を紐付けるにはどうしているんですか?
池田:数字はさっき言った「アヒル」のように覚えています。
■記憶力を高めるには?
記憶力を鍛えるには、工夫をして覚えるのがコツ。池田さんは目印をつけることで記憶して、思い出すときは目印を頼りにひっぱり出すそうで、一般的な歴史の語呂合わせと方法は一緒です。記憶力を高めるためのトレーニング法を教えていただきました。
池田:人間の脳は文字は覚えにくいんです。イメージ力を優先して思考するようにすれば記憶力も高まります。たとえば買い物リストなどで、大根を買う場合自分が大根を持っている姿を頭のなかでイメージする、銀行でお金をおろさないといけない場合は、銀行でお金をおろす自分の姿をイメージする。あとは、人の話や講演でも積極的に頭のなかでイメージを浮かべる。本を読むときや学校の先生の話を聞くときもイメージ化する、あとは自分が「こうなりたい」というものも積極的に頭のなかで成功しているイメージをする。何でもイメージ力を上げていくと記憶力があがります。
渡部:池田さん流のメモのとり方もあるそうですが。
池田:人の脳は体の部位と神経でつながっています。最も脳が反応する面積が多いのが手と指なんです。何かを書くということは脳に刺激を一番与えます。僕はノートを使い分けていて、たとえば新しいアイデアを出したいときは、線が入ると発想が規制されるように感じるので、無地のノートを使います。何かを覚えたいときはマス目が入ったノートで、これは線を引くなどの工夫ができるからです。マス目をもとにイラストを描くなどの工夫をすると、「エピソード記憶」といって忘れにくくなるんですよ。
今回紹介した記憶術、気になる人は、池田義博さんの著書『記憶力日本一を5度獲った私の奇跡のメモ術』も絶賛発売中です。ぜひチェックしてみてください。
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番組名:『GOLD RUSH』
放送日時:毎週金曜 16時30分ー20時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/