J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。9月19日(水)のオンエアでは、Licaxxxとのコンビでお送りしました。
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は、くるりを特集!
京都出身のロックバンド、くるり。今年CDデビュー20周年を迎え、4年ぶりのニューアルバム『ソングライン』をリリース。初日はデビューアルバム『さよならストレンジャー』から5thアルバム『アンテナ』までを追いました。2日目は6thアルバム『NIKKI』からのお話です。
【1回目】くるり、CDデビュー20周年! “変幻自在ぶり”を、アルバムごとに振り返る
■6thアルバム『NIKKI』
岸田 繁さん(Vo/Gt)、佐藤征史さん(b)、大村達身さん(Gt)、クリストファー・マグワイア(D)の4人で『アンテナ』を作り上げたくるりですが、その後クリストファーが脱退、再び3人になって制作したのが2005年のアルバム『NIKKI』です。アンテナでバンドサウンドに立ち返ったくるりは、『NIKKI』で、ビートルズ、ザ・フー、キンクスなど60年代のUKロックをベースにした作品となりました。
このあとくるりは結成10周年を迎え2006年にベストアルバム『ベスト オブ くるり / TOWER OF MUSIC LOVER』をリリース。この年の年末に大村さんが脱退し、岸田さんと佐藤さんの2人となります。
■7thアルバム『ワルツを踊れ Tanz Walzer』
転換期を迎え、新たな刺激として加えたスパイスが、クラシック、オーケストレーション。日本のロックバンドとして初めて、オーストリア・ウィーンでレコーディングして話題になったのが、2007年のアルバム『ワルツを踊れ Tanz Walzer』です。その後の初のホールツアーを開催、ツアーファイナルのパシフィコ横浜公演には、アルバム制作に参加したウィーン・アンバサーデ・オーケストラを招いてアルバムの楽曲を完全再現するというゴージャスなステージを繰り広げました。その後このライブの模様は『Philharmonic or die』というライブアルバムになっています。
■8thアルバム『魂のゆくえ』
その後2009年にはアルバム『魂のゆくえ』をリリース。珍しくコンセプトを持たずに作った作品で。自然と出てきた言葉やメロディが収められています。
藤田:収録曲『さよならリグレット』のピアノの音や、うしろで鳴っている雄大なホーンを聴くと、「オーケストレーションを経た作品なんだな」ということが感じられます。。全く違うことをするんじゃなくて、前作のもっているものを上手く咀嚼して散りばめて、アレンジに加えているんだと勝手に解釈しました。やっぱりメロディがいい。どのアレンジにしても、岸田さんが紡いでいる温かいメロディはずっと変わってないと気づくアルバムです。
■9thアルバム『言葉にならない、笑顔を見せてくれよ』
続く2010年のアルバム『言葉にならない、笑顔を見せてくれよ』は、久々に日本でレコーディングされた作品でした。全曲日本でレコーディングされたのは2001年の『TEAM ROCK』以来9年ぶり、プリプロはメンバーの地元京都で制作されました。
藤田:ゆったりと語られるように歌われた曲が多く、古くから慣れ親しみ繰り返し聴いて自然に身についている童謡や民謡のような感覚で聴ける楽曲が多い気がします。
■10thアルバム『坩堝の電圧』
その後、2011年に5年ぶり2枚目のベスト・アルバム『ベスト オブ くるり / TOWER OF MUSIC LOVER 2』をリリース。新たにギターに吉田省念さん、現メンバーでもあるトランペット奏者のファンファンさん、そしてドラマーの田中佑司さんの正式加入を発表し5人組になります。田中さんは半年ほどで脱退しますが、2012年には4人でのアルバム『坩堝の電圧』をリリース。楽器が増えただけでなく、くるり史上はじめて、メンバー4人がメインボーカルを担当した曲が収録されたり、新たな試みをし、メンバー全員の個性を混ぜ合わせた作品となりました。
■11thアルバム『THE PIER』
2013年にギターの吉田さんが脱退し、現体制の3人になったくるりは、2014年にアルバム『THE PIER』をリリースします。
Licaxxx:収録曲の『There is (always light)』は、多国籍な音楽が混ざりあっているようなんだけど、すごく日本的でもあって不思議な感じです。
ちなみに公式サイトのアルバム・レビューには「さまざまな時代、さまざまな文化の音楽を無尽蔵に取り込んだ、だが、何にも似ていない『最新型の多国籍サウンド』満載のとても古くて、どこまでも新しい、まさに『これから名付けられることを待っている音楽』集。」と記されています。
藤田:多国籍、無国籍期を迎えている。前の作品からも伺えるのかなと思って、色々なものを試して、取り入れているそんな時期なのかもしれませんね今。アルバム11枚を振り返って、アルバム毎にいろいろな顔がある。
Licaxxx:作を追う度に何千年も楽しまれる音楽を作っている感じがしますよね。今すぐ消費されるものではなくて、むしろみんな死んじゃってから残るような……。
アルバムを軸に駆け足でキャリアを追った、くるり特集の2日目はここまで。最終回は、最新作『ソングライン』にメンバーの佐藤さん、ファンファンさんのコメントとともに紐解いていきます。
【3回目】くるり、4年ぶり新アルバム『ソングライン』収録曲で笑いながら歌ったのは?
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ『radiko.jpプレミアム』(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は『radiko.jpタイムフリー』機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は、くるりを特集!
京都出身のロックバンド、くるり。今年CDデビュー20周年を迎え、4年ぶりのニューアルバム『ソングライン』をリリース。初日はデビューアルバム『さよならストレンジャー』から5thアルバム『アンテナ』までを追いました。2日目は6thアルバム『NIKKI』からのお話です。
【1回目】くるり、CDデビュー20周年! “変幻自在ぶり”を、アルバムごとに振り返る
■6thアルバム『NIKKI』
岸田 繁さん(Vo/Gt)、佐藤征史さん(b)、大村達身さん(Gt)、クリストファー・マグワイア(D)の4人で『アンテナ』を作り上げたくるりですが、その後クリストファーが脱退、再び3人になって制作したのが2005年のアルバム『NIKKI』です。アンテナでバンドサウンドに立ち返ったくるりは、『NIKKI』で、ビートルズ、ザ・フー、キンクスなど60年代のUKロックをベースにした作品となりました。
このあとくるりは結成10周年を迎え2006年にベストアルバム『ベスト オブ くるり / TOWER OF MUSIC LOVER』をリリース。この年の年末に大村さんが脱退し、岸田さんと佐藤さんの2人となります。
■7thアルバム『ワルツを踊れ Tanz Walzer』
転換期を迎え、新たな刺激として加えたスパイスが、クラシック、オーケストレーション。日本のロックバンドとして初めて、オーストリア・ウィーンでレコーディングして話題になったのが、2007年のアルバム『ワルツを踊れ Tanz Walzer』です。その後の初のホールツアーを開催、ツアーファイナルのパシフィコ横浜公演には、アルバム制作に参加したウィーン・アンバサーデ・オーケストラを招いてアルバムの楽曲を完全再現するというゴージャスなステージを繰り広げました。その後このライブの模様は『Philharmonic or die』というライブアルバムになっています。
■8thアルバム『魂のゆくえ』
その後2009年にはアルバム『魂のゆくえ』をリリース。珍しくコンセプトを持たずに作った作品で。自然と出てきた言葉やメロディが収められています。
藤田:収録曲『さよならリグレット』のピアノの音や、うしろで鳴っている雄大なホーンを聴くと、「オーケストレーションを経た作品なんだな」ということが感じられます。。全く違うことをするんじゃなくて、前作のもっているものを上手く咀嚼して散りばめて、アレンジに加えているんだと勝手に解釈しました。やっぱりメロディがいい。どのアレンジにしても、岸田さんが紡いでいる温かいメロディはずっと変わってないと気づくアルバムです。
■9thアルバム『言葉にならない、笑顔を見せてくれよ』
藤田:ゆったりと語られるように歌われた曲が多く、古くから慣れ親しみ繰り返し聴いて自然に身についている童謡や民謡のような感覚で聴ける楽曲が多い気がします。
■10thアルバム『坩堝の電圧』
その後、2011年に5年ぶり2枚目のベスト・アルバム『ベスト オブ くるり / TOWER OF MUSIC LOVER 2』をリリース。新たにギターに吉田省念さん、現メンバーでもあるトランペット奏者のファンファンさん、そしてドラマーの田中佑司さんの正式加入を発表し5人組になります。田中さんは半年ほどで脱退しますが、2012年には4人でのアルバム『坩堝の電圧』をリリース。楽器が増えただけでなく、くるり史上はじめて、メンバー4人がメインボーカルを担当した曲が収録されたり、新たな試みをし、メンバー全員の個性を混ぜ合わせた作品となりました。
■11thアルバム『THE PIER』
2013年にギターの吉田さんが脱退し、現体制の3人になったくるりは、2014年にアルバム『THE PIER』をリリースします。
Licaxxx:収録曲の『There is (always light)』は、多国籍な音楽が混ざりあっているようなんだけど、すごく日本的でもあって不思議な感じです。
ちなみに公式サイトのアルバム・レビューには「さまざまな時代、さまざまな文化の音楽を無尽蔵に取り込んだ、だが、何にも似ていない『最新型の多国籍サウンド』満載のとても古くて、どこまでも新しい、まさに『これから名付けられることを待っている音楽』集。」と記されています。
藤田:多国籍、無国籍期を迎えている。前の作品からも伺えるのかなと思って、色々なものを試して、取り入れているそんな時期なのかもしれませんね今。アルバム11枚を振り返って、アルバム毎にいろいろな顔がある。
Licaxxx:作を追う度に何千年も楽しまれる音楽を作っている感じがしますよね。今すぐ消費されるものではなくて、むしろみんな死んじゃってから残るような……。
アルバムを軸に駆け足でキャリアを追った、くるり特集の2日目はここまで。最終回は、最新作『ソングライン』にメンバーの佐藤さん、ファンファンさんのコメントとともに紐解いていきます。
【3回目】くるり、4年ぶり新アルバム『ソングライン』収録曲で笑いながら歌ったのは?
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/