“泣きのサックス”に心を打たれるレコードは? Licaxxxが語る

DJを基点にビートメイカー、編集者、ラジオパーソナリティなど多方面で活躍するアーティスト・Licaxxxが、アナログの魅力とおすすめのアナログ盤の楽曲を語った。

Licaxxxが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺 祐・山田玲奈)のワンコーナー「MELLOW MORNING」。このコーナーでは毎月アナログ好きのゲストをセレクターとして迎え、毎週1枚ずつチョイスしたおすすめのアナログ盤をオンエアしており、9月のセレクターをLicaxxxが務めている。ここでは9月16日(土)のオンエアの模様をお届けする。

ハードボイルドな気持ち+運転する気持ちでチョイス

今回Licaxxxがチョイスしたアナログ盤は、Ambiance II Fusionのアルバム『Come Touch Tomorrow』。Ambiance II Fusionは、ロサンゼルスで70年代後半から80年代初頭にかけて活躍していた。

Licaxxx:これは1984年に録音された、UKで制作された“インディ・フュージョニック・ソウルの激レア秘宝”と書いてあります。アナログの復刻版ですね。再発盤と呼ばれるレコードになります。とにかく熱いサックスのソロが乗っているフュージョンです。私は90年代のドラマが大好きで、その中でもハードボイルドものが好きなんですけど、やっぱ“泣きのサックス”みたいなのを聴くとそういうワンシーンが浮かんでくるんですね。このアルバムを聴いた瞬間に「わ!」ってなってゲットしました。これはニュートンレコーズのおすすめで買いました。

今回オンエアする楽曲として選んだのは、同アルバムに収録されている『Naima』というナンバー。彼女はこの曲を選んだ複雑な理由を語った。

Licaxxx:『Naima』を選んだ理由としては、ラジオといえば車の中で聴くっていうのが私の中であるんですけど、この泣きのサックスを聴いたときにナベサダ(渡辺貞夫)を思い出してしまったんですね。ナベサダからどんどん関連づけていくんですけど、通っていた目黒の教習所で授業が始まるときに必ずナベサダの音楽が流れてたんですよ。ラジオといえば車、車といえばナベサダ、ナベサダといえば泣きのサックス、と繋がっていて、この『Naima』はハードボイルドな気持ちプラス車を運転する気持ちから選びました。

ハードボイルド好きが高じて、ついに役者デビュー

Licaxxxのコメントを聞いて、渡辺と山田は渡辺貞夫の偉大さを解説した。

渡辺:渡辺貞夫さんは90歳、まだまだ現役のサックスプレイヤーです。私が若い頃からラジオで聴いていましたし、大活躍されていました。確かにこのサックスは彷彿とさせます。話の中で90年代のハードボイルドが好きっておっしゃってましたけど、Licaxxxさんは好きだという気持ちが高じて、ついにハードボイルドなドラマに役者として出演されているそうです。

山田:映像配信メディア「Lemino」で現在配信中のドラマ『さらば、銃よ 警視庁特別銃装班』に出演されています。これは『踊る大捜査線』シリーズなどのヒット作を手掛けた本広克行監督が、往年の刑事ドラマを彷彿とさせるガンアクションやカーアクションに最新のテクノロジーを加えた、懐かしくて新しい刑事ドラマだそうですよ。

渡辺:『Naima』は使われていませんが、もし使われるとしたらエンディングで事件が解決して刑事が一人で去ってゆくシーンでしょ(笑)。

Licaxxxの最新情報は、公式サイトまで。
radikoで聴く
2023年9月23日28時59分まで

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番組情報
RADIO DONUTS
毎週土曜
8:00-12:00

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