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「好物となるヒントをどれだけ与えられるか」 人気番組を手掛ける倉本美津留の構成力

「好物となるヒントをどれだけ与えられるか」 人気番組を手掛ける倉本美津留の構成力

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」。8月16日(木)のオンエアでは、放送作家、作詞家、脚本家、演出家、そして、ミュージシャンとしても活躍する倉本美津留さんをお迎えし、番組制作やミュージシャン活動について伺いました。


■一周まわって面白い時代が来た

テレビ番組『シャキーン!』『ダウンタウンDX』『M-1グランプリ』など、数々の番組を手掛けている倉本さん。

別所:今携わっているプロジェクトや番組はどれくらいありますか。
倉本:やっているもの、これからやるもの、やりたいものとか、ぐちゃぐちゃですね(笑)。数という感じではなく、森のような状態です。

そんな多忙な倉本さんに「面白い企画の生まれ方」について伺いました。

別所:時代時代で面白さって変わってきたと思うんですけど。
倉本:僕は基本的に(面白さ)は変わってないと思います。今はメディアが増えてきているじゃないですか。最近は特にユーチューバーなど個人が発信するメディアが台頭していますけど、面白さのコアは変わっていなくて、表現するプレイヤーであったり、表現方法だったり、予算のかけ方だったりとかが、どんどん変わってきています。僕が以前に地上波でできていたような実験的な企画を、今の若者がインターネットでやっているので、一周まわって面白い時代が来た気がします。


■出演者に好物となるヒントをどれだけ与えられるか

最近はラジオが元気になっていると倉本さんは話します。

倉本:radikoでどこでもラジオが聴けるし、アーカイブも楽しめるじゃないですか。僕もラジオ出身なので。
別所:そうなんですか!
倉本:大阪の老舗ラジオ番組『MBSヤングタウン』で青春を奪われましたから(笑)。20代半ばの頃、週3日は深夜生放送の構成を担当していました。僕の原点ですね。

倉本さんは、東京で人気になる前の島田紳助さんや明石家さんまさんのラジオ番組などで構成を担当。その当時を振り返りました。

倉本:島田紳助さんや明石家さんまさんなどのプレイヤーは、ヒントがあれば話をどんどん膨らませていくので、「好物となるヒントをどれだけ与えられるか」と考えやっていました。優れたプレイヤーが自分では気付いていない「こんな部分あるんだ」というスイッチを、僕が見つけて押すみたいな感じですね。


■20年前に作った曲がCMソングになった理由

ミュージシャンとしての一面も持つ倉本さんは、8月8日(水)にサカイ引越センターのCMソング『ここち』を含む6曲入りのニューアルバム『ここち』をリリースしました。

別所:どうやってこのCMソング『ここち』は生まれたんですか。
倉本:CMの音楽をやっている方に、ミュージシャンとして活動する僕のファンがいたんです。その方が担当する引越CMの絵コンテを見たときに「きっと倉本さんの曲が合う」と思って僕を呼んでくれたんです。絵コンテを見ながら今までの曲や新しい曲を3曲くらい提案したら「いちばん古い曲『ここち』がぴったりだ」ということで、この曲に決まりました。
別所:『ここち』はいつ頃できた曲なんですか。
倉本:20年くらい前に作った未発表の曲だったんですよね。この曲は出るべきタイミングを待ってたのかなって感じですね。

倉本さんは9月2日(日)に幕張海浜公園でおこなわれる「PEACE DAY 2018」にミュージシャンとして出演します。20年の時を経て世に送り出された新曲『ここち』とともに、ぜひチェックしてみてください!

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【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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