J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。8月15日(水)のオンエアでは、放送作家の鈴木おさむさんが登場。育休中の子育て奮闘ぶりを書いた著書『ママにはなれないパパ』について訊きました。
■最新舞台は子どもと観ていた『スリラー』をもとに…
現在、三代目 J Soul Brothersの山下健二郎さん主演による、鈴木さん書き下ろしの舞台『八王子ゾンビーズ』が上演中。あらすじは、山下さんがお坊さんのバイトをする役で、そこにゾンビが出てくるという作品だそうですが……..。
鈴木:山下くんがお坊さんのバイトをするんですけど、ゾンビが満月で踊ると成仏できるっていって、山下くんがゾンビにダンスを教えるという、「明らかに『スリラー』が出元だろう」と(笑)。実はうちの子どもが3歳なんですけど、YouTubeでマイケル・ジャクソンに一時期ハマっていて、この舞台の話がきたときに子どもと『スリラー』を観てて、「これだ!」って(笑)。子どもと一緒にいると色々な発見がありますよね。
■育休宣言をして学んだこと、まわりの反応は?
クリス:鈴木さんはお子さんを現場に連れていくようなことをやってらっしゃいますね。1年間休みをとってみてどうなるか、とか。
鈴木:僕は仕事柄できる、というのもありますけど、意外と育休がとれる男性でも使わないじゃないですか。使うと白い目で見られたりとか。僕も仕事をいっぱいしていて、「放送作家業をお休みしたい」と番組プロデューサーに言うと、不思議なことに「実はうちも不妊治療をやってて」とか「うちも妊活だったんだよ」という人がけっこういるんですけど、意外と僕が「1年間……」というと「他の人に失礼になってしまうので、今回で一旦なしで」という感じになったりもあって。そういうところも面白かったです。子どもで休むということに対して、仕事がなくなることと、理解してくれる人と、そういうことがリアルに知れたし、自分のなかで勉強になりましたね。
■「父親になる勉強」の日々
そんな鈴木さんの育休について綴った『ママにはなれないパパ』は、息子の笑福(えふ)くんが生まれてからの3年間を綴った本です。
鈴木:父親目線の育児記ってないなと思って。父親目線から、子どもと母親をみるんで、それは意外とないと思ってまとめてみたんです。
クリス:奥様は森三中の大島美幸さんで、2002年に交際0日で結婚。大島家に行ったときの話も面白かったですけど、妊活を経て2015年に笑福くんが生まれました。そして1年間休業。父親になる勉強を「父勉」(ちちべん)とお呼びになっている……。
鈴木:「イクメン」という言葉が僕は嫌いで、なんかこう嫌じゃないですか? 「イケメン」にもじられているところとかも。僕がブログに「イクメンがやだな」と書いたら、ある方がコメントしてくれて「うちの祖父が言ってました、子どもが生まれて向き合うことを父親というんだよと」。本当にそうだなと思って。ただ母親って子どもを生んだ瞬間に母親だと思うんですよ、お腹のなかで育てているし。男性は父親になる権利を与えられたんじゃないかなと。だから全員が父親になるわけじゃなくて父親になる権利だなと思い、「父親になる勉強だな」と思って「父勉」と言いたいと思ったんです。
クリス:今日も「イクメンがいらっしゃるんですか?」と訊いたら、(スタッフに)「イクメンはダメよ」と言われて(笑)。私もイクメンのワードはあまりよく思っていないタイプなんで、なるほどなと。
鈴木:イクメンって言うのが恥ずかしいというか、相当男性は嫌みたいですよ。イクメンという言葉に拒絶感があって。
クリス:一生懸命関わっている人も?
鈴木:関わっている人も、関わってない人も、それを言われてしまうとプレッシャーになっちゃうみたいで。
クリス:「父勉」は1年間やってみてどうでしたか?
鈴木:いざ子どもと向き合ったときに、意外にやることがないということに気づきましたね。うちの妻は母乳でやってましたし、そうするとやることがない。「仕事休んだのにすることがない」と気づいて、どうしようと思ったら「そうだ、奥さんに向こう」と思って訊くと、出産直後からしばらくご飯がふりかけご飯とかになったので「料理を2、3回作ろう」と思って、「妻に向こう」というのをまずやりました。
■子どもと“太い友情”が芽生えるとき/b>
「僕らみたいな仕事をしていると、スーパーでは夏にオクラが出てくるとか人間としての常識を失って成長していくんです。そういう部分が勉強になった」と鈴木さん。そして、大島さんを先に仕事に戻した、と話しました。その理由とは……。
鈴木:妊活は産休や育休と違ってゴールがないことなので、それに対して番組のスタッフも含めて仕事場の人が受け入れてくれて。しかも、森三中のメンバーである黒沢は、うちの奥さんが休むときに村上も産休だったので、ひとり取り残されたわけですよ。黒沢はその状況も踏まえて、二つ返事で「いいよ」と言ったんです。だから仕事仲間とかそういうことに対して、旦那である僕が一番気を遣わないといけないなと思って、妻を半年で仕事に戻してあげたいと思ったときに、逆にそれがよくて、半年たって強制的に仕事に行くと、『世界の果てまでイッテQ!』なんて1週間もいなかったりするんで、強制的に子育てのチャンスが来るので、子どもとの絆がどんどん太くなっていきました。『イッテQ!』に行っていたときに子どもが寝付けないときがあって。夜中、ベッドに置いても泣くし、僕が抱えたままソファーに座っても泣くんですよ。5時間くらい、腰が壊れそうになりながら抱いていたら、息子が僕のおっぱいをずっとくわえていて、涙が落ちそうになって、「なぜ僕には母乳がでないんだろう」と真剣に考えて(笑)。それを超えるとものすごい太い友情みたいなものが子どもとできるんですよ。
鈴木さんと大島さん夫妻ならではの、子どもに向う面白い視点もつまった本。「母親からみたら昔を懐かしむ『あるある』が出てくるんじゃないかと。お父さんにも読んでほしい」という『ママにはなれないパパ』。ぜひ手にとってみて下さい!
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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/
■最新舞台は子どもと観ていた『スリラー』をもとに…
現在、三代目 J Soul Brothersの山下健二郎さん主演による、鈴木さん書き下ろしの舞台『八王子ゾンビーズ』が上演中。あらすじは、山下さんがお坊さんのバイトをする役で、そこにゾンビが出てくるという作品だそうですが……..。
鈴木:山下くんがお坊さんのバイトをするんですけど、ゾンビが満月で踊ると成仏できるっていって、山下くんがゾンビにダンスを教えるという、「明らかに『スリラー』が出元だろう」と(笑)。実はうちの子どもが3歳なんですけど、YouTubeでマイケル・ジャクソンに一時期ハマっていて、この舞台の話がきたときに子どもと『スリラー』を観てて、「これだ!」って(笑)。子どもと一緒にいると色々な発見がありますよね。
■育休宣言をして学んだこと、まわりの反応は?
クリス:鈴木さんはお子さんを現場に連れていくようなことをやってらっしゃいますね。1年間休みをとってみてどうなるか、とか。
鈴木:僕は仕事柄できる、というのもありますけど、意外と育休がとれる男性でも使わないじゃないですか。使うと白い目で見られたりとか。僕も仕事をいっぱいしていて、「放送作家業をお休みしたい」と番組プロデューサーに言うと、不思議なことに「実はうちも不妊治療をやってて」とか「うちも妊活だったんだよ」という人がけっこういるんですけど、意外と僕が「1年間……」というと「他の人に失礼になってしまうので、今回で一旦なしで」という感じになったりもあって。そういうところも面白かったです。子どもで休むということに対して、仕事がなくなることと、理解してくれる人と、そういうことがリアルに知れたし、自分のなかで勉強になりましたね。
■「父親になる勉強」の日々
そんな鈴木さんの育休について綴った『ママにはなれないパパ』は、息子の笑福(えふ)くんが生まれてからの3年間を綴った本です。
鈴木:父親目線の育児記ってないなと思って。父親目線から、子どもと母親をみるんで、それは意外とないと思ってまとめてみたんです。
クリス:奥様は森三中の大島美幸さんで、2002年に交際0日で結婚。大島家に行ったときの話も面白かったですけど、妊活を経て2015年に笑福くんが生まれました。そして1年間休業。父親になる勉強を「父勉」(ちちべん)とお呼びになっている……。
鈴木:「イクメン」という言葉が僕は嫌いで、なんかこう嫌じゃないですか? 「イケメン」にもじられているところとかも。僕がブログに「イクメンがやだな」と書いたら、ある方がコメントしてくれて「うちの祖父が言ってました、子どもが生まれて向き合うことを父親というんだよと」。本当にそうだなと思って。ただ母親って子どもを生んだ瞬間に母親だと思うんですよ、お腹のなかで育てているし。男性は父親になる権利を与えられたんじゃないかなと。だから全員が父親になるわけじゃなくて父親になる権利だなと思い、「父親になる勉強だな」と思って「父勉」と言いたいと思ったんです。
クリス:今日も「イクメンがいらっしゃるんですか?」と訊いたら、(スタッフに)「イクメンはダメよ」と言われて(笑)。私もイクメンのワードはあまりよく思っていないタイプなんで、なるほどなと。
鈴木:イクメンって言うのが恥ずかしいというか、相当男性は嫌みたいですよ。イクメンという言葉に拒絶感があって。
クリス:一生懸命関わっている人も?
鈴木:関わっている人も、関わってない人も、それを言われてしまうとプレッシャーになっちゃうみたいで。
クリス:「父勉」は1年間やってみてどうでしたか?
鈴木:いざ子どもと向き合ったときに、意外にやることがないということに気づきましたね。うちの妻は母乳でやってましたし、そうするとやることがない。「仕事休んだのにすることがない」と気づいて、どうしようと思ったら「そうだ、奥さんに向こう」と思って訊くと、出産直後からしばらくご飯がふりかけご飯とかになったので「料理を2、3回作ろう」と思って、「妻に向こう」というのをまずやりました。
■子どもと“太い友情”が芽生えるとき/b>
「僕らみたいな仕事をしていると、スーパーでは夏にオクラが出てくるとか人間としての常識を失って成長していくんです。そういう部分が勉強になった」と鈴木さん。そして、大島さんを先に仕事に戻した、と話しました。その理由とは……。
鈴木:妊活は産休や育休と違ってゴールがないことなので、それに対して番組のスタッフも含めて仕事場の人が受け入れてくれて。しかも、森三中のメンバーである黒沢は、うちの奥さんが休むときに村上も産休だったので、ひとり取り残されたわけですよ。黒沢はその状況も踏まえて、二つ返事で「いいよ」と言ったんです。だから仕事仲間とかそういうことに対して、旦那である僕が一番気を遣わないといけないなと思って、妻を半年で仕事に戻してあげたいと思ったときに、逆にそれがよくて、半年たって強制的に仕事に行くと、『世界の果てまでイッテQ!』なんて1週間もいなかったりするんで、強制的に子育てのチャンスが来るので、子どもとの絆がどんどん太くなっていきました。『イッテQ!』に行っていたときに子どもが寝付けないときがあって。夜中、ベッドに置いても泣くし、僕が抱えたままソファーに座っても泣くんですよ。5時間くらい、腰が壊れそうになりながら抱いていたら、息子が僕のおっぱいをずっとくわえていて、涙が落ちそうになって、「なぜ僕には母乳がでないんだろう」と真剣に考えて(笑)。それを超えるとものすごい太い友情みたいなものが子どもとできるんですよ。
鈴木さんと大島さん夫妻ならではの、子どもに向う面白い視点もつまった本。「母親からみたら昔を懐かしむ『あるある』が出てくるんじゃないかと。お父さんにも読んでほしい」という『ママにはなれないパパ』。ぜひ手にとってみて下さい!
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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/