J-WAVEで放送中の番組『ANA WORLD AIR CURRENT』(ナビゲーター:葉加瀬太郎)。7月7日(土)のオンエアでは、占星術研究家の鏡リュウジさんをお迎えして、占星術の本場、イギリスの魅力に迫りました。
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■鏡リュウジが占星術研究家になるまで
鏡さんは1968年生まれで、葉加瀬と同い年齢です。まずは子どもの頃の話をお訊きしました。
鏡:僕たちが10歳の頃って、日本ではオカルトブーム全盛期なんです。
葉加瀬:そうかもしれない。
鏡:74年は日本におけるオカルト元年なんですって。ユリゲラーや『エクソシスト』とか『オーメン』とかの怖い映画があったりとか。当時、タロットカードが流行していて、それをたまたま手にしたんです。そうすると、タロットの世界はイギリスの19世紀末の魔法の世界と繋がってるとか、占星術と繋がってるとか、そういう風に書かれていたんで「なんじゃこれは」と思って。
葉加瀬:小学生で?
鏡:高学年ですね。それでずっとハマってしまって今に至るんです。
そんな鏡さんは、高校時代から占いの雑誌に投稿していたそうです。
葉加瀬:京都にすごい人がいるって、編集部で話題になったんですって?
鏡:当時は、少女向けの星占いの雑誌の全盛期なんです。『My Birthday』とか、その類似誌もたくさんあって、その中で占星術の入門コーナーがあったんです。問題が出ていたので、それに対して答えてたんです。インターネット以前で、ハガキで投稿していた時代です。そしたら編集部から電話がかかってきて「東京に出てきませんか?」と。「おもしろいから連載しませんか?」っていう話をいただいたんです。
大学生の頃には本を出版し、いつしか占星術のほうが本業になったそうです。とはいえ、”怪しい世界”が大好きだという鏡さんは、怪しいがゆえに「迷信では」という思いが拭いきれなくなり……。
鏡:タロットというトランプみたいなもので未来を予言できるといっても、どう考えても、自分の恋愛運とは関係ないと気がついて。
葉加瀬:(笑)。
鏡:それにも関わらず、やると当たる気がするし、ものすごい歴史があることもわかってきたから、未練がましく、やめられなかったんです。そのときに、ほかを見渡すと心理学者のユングが、占星術とか、オカルティズムの世界をやっていたことを知って。ユングはすごく偉い人なんで「これはをくっつければいいんじゃないか」と思って、自分なりに20代のときにやりました。だけど、高校で英語が勉強できるようになったりすると、英語圏、ロンドンなんかでは、ユング派の精神分析家で占星術師がけっこういることがわかったんです。ユングの言葉を借りれば「占星術は、一番古い心理学だ」と言ってるんです。
葉加瀬:なるほど!
■イギリスを好きになった出来事
続いて、鏡さんが年に3回は行くという、イギリスの話になりました。鏡さんが初めてイギリスに行ったのは19歳の頃。ケンブリッジに行き、語学留学と称しては、占星術のスクールや魔女の団体のところに行っていたそうです。
葉加瀬:イギリス人は根本的に(占星術とか魔女とかが)大好きですよね。
鏡:イギリスって、産業革命を世界で最初に成し遂げた経験主義の国なのに、その一方で『ハリーポッター』があったり、『ナルニア国物語』があったり、『ロード・オブ・ザ・リング』があったり、全部そうなんですよ。両方あるというのが面白いところです。
葉加瀬:(笑)。
鏡:ロンドンの、ど真ん中もそうなんですよ。大英博物館で一番目立つ展示品のところに、かつての16世紀のエリザベス女王にお抱えされていた数学者で魔法使いのジョン・ディー博士が使っていた水晶玉とか、天使を呼び出す魔法の道具が展示されてるんです。
葉加瀬:なるほど!
鏡:大英博物館をちょっと出て、1分歩くと「ミュージアムストリート」には魔法使いたちが運営している、魔法使いのための、魔法使いによる専門書店「アトランティスブックス」があります。
鏡さんはお金がなかったこともあり、この書店によく入り浸っていたそうです。
鏡:すると、日本人の若い子がいるということで、店の人が「かわいそうに」思ったのか「お茶でも飲んでいく?」ってお茶を出してくれて。たどたどしい英語でお店の人と話していたら、観光地だから目の前をたくさんの人が歩いていて「あれ、見てごらん、半分はゴーストだから」って言われて。
葉加瀬:(笑)。
鏡: そのときに、本当にイギリスが好きになったんです。
そのほか、コベントガーデンには鏡さんが訪れると必ず行くお店があるそうです。
鏡:「アストロロジーショップ」はコンピューター占星術のお店で、そこで生年月日とか生まれた時間を入れると、その人だけのレポートが出てきます。専門家が買うような本もたくさん並んでます。そこのオーナーさんとも親しくなって、僕が行くと本をくれるんです。だけど、たいていは持ってるんです。
葉加瀬:そうなんですか。
鏡:それで、毎回彼のチャレンジで、「リュウジが持っていない本を俺が探す」って言って、「これ持ってる?」って聞かれて「持ってる」って言うと悔しがるんです。
葉加瀬:いいですね。お互いに高め合うっていいですよね。
さらに、イギリスの不思議な家賃のシステムの話になりました。
葉加瀬:ロンドンの市内でも、築年数が古いほど家賃が高いですよね。築150年って言われて喜ぶわけで、日本と全く逆です。ロンドンでは、新築なんてありえないですよね。
鏡:イギリスって「ホーンテッド」っていう噂が立つと家賃が上がるんですよ。
葉加瀬:おかしいですよね。絶対嫌われるよね(笑)。
鏡:確か、グラストンベリーのホテルに泊まったときに、「このホテルはある団体からホーンテッドだとう証明されました」っていう証明が書いてあって「これ、面白いな」と思って。
葉加瀬:(笑)。
■2018年、幸運の星座
最後に、2018年の下半期これからの星の周りをお訊きしました。
鏡:木星に注目していて、木星は太陽系で一番大きくて、太陽の周りを12年かけて一周します。拡大と発展の星なんですけど、11月ぐらいまでサソリ座にいるんです。だから、サソリ座の人が10年に1回の幸運期と、いろんな雑誌に書いてあると思いますし、僕も書きました。
葉加瀬:なるほど!
みなさんも、ぜひ、参考にしてみてください。
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【番組情報】 番組名:『ANA WORLD AIR CURRENT』 放送日時:土曜 19時-19時54分 オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/worldaircurrent/
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■鏡リュウジが占星術研究家になるまで
鏡さんは1968年生まれで、葉加瀬と同い年齢です。まずは子どもの頃の話をお訊きしました。
鏡:僕たちが10歳の頃って、日本ではオカルトブーム全盛期なんです。
葉加瀬:そうかもしれない。
鏡:74年は日本におけるオカルト元年なんですって。ユリゲラーや『エクソシスト』とか『オーメン』とかの怖い映画があったりとか。当時、タロットカードが流行していて、それをたまたま手にしたんです。そうすると、タロットの世界はイギリスの19世紀末の魔法の世界と繋がってるとか、占星術と繋がってるとか、そういう風に書かれていたんで「なんじゃこれは」と思って。
葉加瀬:小学生で?
鏡:高学年ですね。それでずっとハマってしまって今に至るんです。
そんな鏡さんは、高校時代から占いの雑誌に投稿していたそうです。
葉加瀬:京都にすごい人がいるって、編集部で話題になったんですって?
鏡:当時は、少女向けの星占いの雑誌の全盛期なんです。『My Birthday』とか、その類似誌もたくさんあって、その中で占星術の入門コーナーがあったんです。問題が出ていたので、それに対して答えてたんです。インターネット以前で、ハガキで投稿していた時代です。そしたら編集部から電話がかかってきて「東京に出てきませんか?」と。「おもしろいから連載しませんか?」っていう話をいただいたんです。
大学生の頃には本を出版し、いつしか占星術のほうが本業になったそうです。とはいえ、”怪しい世界”が大好きだという鏡さんは、怪しいがゆえに「迷信では」という思いが拭いきれなくなり……。
鏡:タロットというトランプみたいなもので未来を予言できるといっても、どう考えても、自分の恋愛運とは関係ないと気がついて。
葉加瀬:(笑)。
鏡:それにも関わらず、やると当たる気がするし、ものすごい歴史があることもわかってきたから、未練がましく、やめられなかったんです。そのときに、ほかを見渡すと心理学者のユングが、占星術とか、オカルティズムの世界をやっていたことを知って。ユングはすごく偉い人なんで「これはをくっつければいいんじゃないか」と思って、自分なりに20代のときにやりました。だけど、高校で英語が勉強できるようになったりすると、英語圏、ロンドンなんかでは、ユング派の精神分析家で占星術師がけっこういることがわかったんです。ユングの言葉を借りれば「占星術は、一番古い心理学だ」と言ってるんです。
葉加瀬:なるほど!
■イギリスを好きになった出来事
続いて、鏡さんが年に3回は行くという、イギリスの話になりました。鏡さんが初めてイギリスに行ったのは19歳の頃。ケンブリッジに行き、語学留学と称しては、占星術のスクールや魔女の団体のところに行っていたそうです。
葉加瀬:イギリス人は根本的に(占星術とか魔女とかが)大好きですよね。
鏡:イギリスって、産業革命を世界で最初に成し遂げた経験主義の国なのに、その一方で『ハリーポッター』があったり、『ナルニア国物語』があったり、『ロード・オブ・ザ・リング』があったり、全部そうなんですよ。両方あるというのが面白いところです。
葉加瀬:(笑)。
鏡:ロンドンの、ど真ん中もそうなんですよ。大英博物館で一番目立つ展示品のところに、かつての16世紀のエリザベス女王にお抱えされていた数学者で魔法使いのジョン・ディー博士が使っていた水晶玉とか、天使を呼び出す魔法の道具が展示されてるんです。
葉加瀬:なるほど!
鏡:大英博物館をちょっと出て、1分歩くと「ミュージアムストリート」には魔法使いたちが運営している、魔法使いのための、魔法使いによる専門書店「アトランティスブックス」があります。
鏡さんはお金がなかったこともあり、この書店によく入り浸っていたそうです。
鏡:すると、日本人の若い子がいるということで、店の人が「かわいそうに」思ったのか「お茶でも飲んでいく?」ってお茶を出してくれて。たどたどしい英語でお店の人と話していたら、観光地だから目の前をたくさんの人が歩いていて「あれ、見てごらん、半分はゴーストだから」って言われて。
葉加瀬:(笑)。
鏡: そのときに、本当にイギリスが好きになったんです。
そのほか、コベントガーデンには鏡さんが訪れると必ず行くお店があるそうです。
鏡:「アストロロジーショップ」はコンピューター占星術のお店で、そこで生年月日とか生まれた時間を入れると、その人だけのレポートが出てきます。専門家が買うような本もたくさん並んでます。そこのオーナーさんとも親しくなって、僕が行くと本をくれるんです。だけど、たいていは持ってるんです。
葉加瀬:そうなんですか。
鏡:それで、毎回彼のチャレンジで、「リュウジが持っていない本を俺が探す」って言って、「これ持ってる?」って聞かれて「持ってる」って言うと悔しがるんです。
葉加瀬:いいですね。お互いに高め合うっていいですよね。
さらに、イギリスの不思議な家賃のシステムの話になりました。
葉加瀬:ロンドンの市内でも、築年数が古いほど家賃が高いですよね。築150年って言われて喜ぶわけで、日本と全く逆です。ロンドンでは、新築なんてありえないですよね。
鏡:イギリスって「ホーンテッド」っていう噂が立つと家賃が上がるんですよ。
葉加瀬:おかしいですよね。絶対嫌われるよね(笑)。
鏡:確か、グラストンベリーのホテルに泊まったときに、「このホテルはある団体からホーンテッドだとう証明されました」っていう証明が書いてあって「これ、面白いな」と思って。
葉加瀬:(笑)。
■2018年、幸運の星座
最後に、2018年の下半期これからの星の周りをお訊きしました。
鏡:木星に注目していて、木星は太陽系で一番大きくて、太陽の周りを12年かけて一周します。拡大と発展の星なんですけど、11月ぐらいまでサソリ座にいるんです。だから、サソリ座の人が10年に1回の幸運期と、いろんな雑誌に書いてあると思いますし、僕も書きました。
葉加瀬:なるほど!
みなさんも、ぜひ、参考にしてみてください。
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【番組情報】 番組名:『ANA WORLD AIR CURRENT』 放送日時:土曜 19時-19時54分 オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/worldaircurrent/