暑い夏にぴったりのイタリア・ワインは? 研究家が厳選!

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。7月24日(火)のオンエアでは、ワイン研究家の杉山明日香さんが登場。暑い夏にオススメのワインなどお訊きしました。

ワイン研究家、理論物理学博士、予備校では数学教師と幅広くご活躍の杉山さん。日本とフランスを2週間ずつで移動するという多忙な日々を過ごしています。


■暑い夏にぴったりのワインは?

杉山さんに、この時期オススメのイタリアワインと、組み合わせの料理について伺いました。

クリス:「とにかくおいしい。これは覚えておいて」というマリアージュは、どんなのでしょうか?
杉山:気軽にできるマリアージュという観点で言うと、イタリアのエミリア・ロマーニャ州で造られる赤の泡のランブルスコと、その州で作られるモルタデッラというソーセージ。このソーセージは中にピスタチオや黒胡椒の塊とかがゴロゴロ入っていて、日本だとスライスして売られている場合が多いですが、それを塊で角切りで食べます。その角切りのモルタデッラとランブルスコの組み合わせが最高すぎるぐらいおいしいです。ランブルスコの生産者の方は全員、おつまみでモルタデッラの角切りを出します。
クリス:暑い夏にあうワインはいかがでしょう?
杉山:びっくりするくらい暑いときに、食前酒として飲むのにふさわしいワインをお持ちしました。微発泡の白の泡ですが、イタリア北部のピエモンテ州で造られているモスカート・ダスティという軽やかな微発泡ワインです。特徴は、普通のワインはアルコール度数が11度以上あるんですけど、5.5%くらいのものが多くて本当に軽いです。ですので、ピエモンテに行くと地元の人たちはこれをガブ飲みしています。グラスで飲む人はまずいなくて、ボトルで頼んで、氷を入れて飲むくらいの感じで軽やかに飲めるワインになっています。
クリス:少し甘みがありますね。
杉山:マスカットの甘みが特徴で、半甘口くらいの甘みがあります。
クリス:私は甘いのがあまり得意じゃないんですが、スッキリしてます。
杉山:ピエモンテは北のほうなので、微妙に酸味もしっかり入っています。その酸味で後味が切れるというのと、微発泡の泡がこの甘味をスッキリ切り上げてくれます。


■安くておいしいイタリア・ワイン

クリス:安いけどおいしいワインはありますか?
杉山:この時期だと、ヴェネト州で造られているソアーヴェという白ワインがあります。かなりコスパがいいです。
クリス:ソアーヴェ・クラシコと一緒ですか?
杉山:同じです。ソアーヴェ・クラシコとなると、ソーアヴェの中のもともと伝統的な生産地区で造られたものに対してつける名前です。ソーアヴェは、より広いエリアで造られていて、お値段的にもソーアヴェのほうがお手頃のものが多いかなという感じです。キンキンに冷やして、魚介やサラダ系と合わせて飲んでいただくのがおすすめです。

ちなみに、一般的に夏は北のほうのワインを飲み、冬に南のほうのワインを飲んだほうがいいと言います。「北のほうが冷涼で、酸味が多いためスッキリ飲めます。南のほうは暖かく果実味が多いので、冬に飲んでちょうどいいです」と説明してくれました。

クリス:「ワインは好きなんだけど自分好みってなんなんだろう?」とか「お店で訊かれてなんて答えればいいんだろう?」という方もいらっしゃると思うんですけど。
杉山:まずは、味わいとしてご自分が酸味が好きか、果実味が好きかに気づくと頼みやすいと思います。酸味がしっかりのワインか、果実味しっかりのワインかをソムリエの方に言っていただくだけで、だいたい好みにあうワインを出していただけるかなと。

杉山さんの著書『ワインの授業 イタリア編』は、ワインをもう少し知りたい方にもオススメです。ぜひ手にとってみてください!

さて、7月30日(月)からのJ-WAVEスペシャルウィーク、『GOOD NEIGHBORS』は夏旅に注目します。明日8月1日(水)は、バイオリニストの葉加瀬太郎さんがゲストに登場します。お楽しみに!

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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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