J-WAVEで放送中の番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)。6月3日(日)のオンエアでは、漫画家のタナカカツキさんをゲストにお招きしました。
■「水草水槽」に人生をかけている
タナカさんは、コップのフチ子の企画を手がけたマンガ家ですが、多趣味なことでも知られています。まずはタナカさんがハマっているという、「水草水槽」についてお訊きしました。
水草水槽とは、水槽にさまざまな水草を植えて鑑賞するアート。水草や石などのオブジェで作り出す、水中の庭です。水草が水槽で育っていくのを見ると、いろんな草をいれたくなるとタナカさんは語ります。水草水槽は、コンテストも開催されています。
タナカ:コンテストがあること自体が面白いと思いません?
吉岡:面白いです。競い合うものなんだと。個人の趣味の範囲を超えてきているといいますか……。
タナカ:芸術作品として「賞をとるぞ」と世界中で流行っているんですよ。競い合いです。
吉岡:すごいです。
タナカ:50何カ国が参加していて、毎年2000ほどの作品が集まります。
吉岡:今、タナカさんは世界的に言うとどのあたりになるんですか。
タナカ:世界的に言うと、世界4位なんです。
吉岡:えっ!!
タナカ:1位をずっと狙っているんですけどね。
作品を見た吉岡は、「尋常じゃない! 普通の人ではない!」と絶賛。
吉岡:変(笑)。
タナカ:そう、変。
吉岡:褒め言葉ですよ。
タナカ:オッサンが本気でやっているんですよ。 賞金100万円だから経済的にもかけています。水草水槽を出品する月は仕事をいれないほど本気でやっています。だから「絶対とらなあかん!」ってところまで追い込まれているんです。
世界大会は、水草の写真で判定します。審査の基準は美しさだけでなく、「水がちゃんとできあがっているか」。水草水槽の水の綺麗さと透明さを重視しているそうです。
タナカ:水草水槽は水槽の中で、小さな生態系を作るんですよ。水草を植えて、生き物を入れて、生き物のフンが水草の養分になるわけで。それぞれが見事なバランスで生態系が回ると、水が綺麗になっていくんです。その水を見ているんです。
吉岡は見た目のバランスや構図、葉の種類が審査の基準になると思っていましたが、水槽の中で「いかに自然が再現されているか」がポイントになるとのことでした。
■漫画家になりたければマンガは読むな
タナカさんが漫画家マンガデビューしたのは1985年。漫画家として33年のキャリアを持つタナカさんに、漫画家になろうと思ったきっかけをお訊きしました。
タナカ:「漫画家になりたい」と自覚的に言い出したのは8歳か9歳ころ。漫画ばっかり読んでいましたね。外で遊ぶことも好きだったんですけど、両親が共働きで、弟や妹もいて家で留守番をしないといけなかったので、漫画を読んでいるうちにハマっていきました。特に赤塚不二夫先生に影響を受けましたね。
吉岡:特に好きな作品はありますか?
タナカ:なんでしょうね……漫画家のなり方が書かれている『漫画家入門』はよく読みました。マンガ作品はそれなりに楽しんだんですけど、『漫画家入門』に出会い、「漫画家になるぞ!」と、ふわーと夢が膨らみました。読むだけだと足りないんですよ。もっとマンガと混ざりたい、溶け込みたい、といった欲求が止まりませんでした。
その『漫画家入門』の本には、「漫画家になりたければマンガなんて読んでいるんじゃないぞ。ウスラトンカチになる」という言葉が書かれていたそうです。漫画家というのは「一流の文学にふれ、映画を観て、勉強して、いろんなところから吸収してマンガにする」その文章を目にしてから、タナカさんはマンガを読むことを断ったと言います。
吉岡:こんなに素直な方がいるなんて……。
自身のことを「バカまじめ」と評するタナカさん。今でもマンガは読んでいないと明かしました。
■サウナ愛好家の一面も
サウナ愛好家として「サウニスト」も名乗っているタナカさん。サウナの話題になり、「好きなサウナは?」と伺ったところ、最近の水風呂事情を教えてくれました。
タナカ: 水風呂は冷たいものを追い求めてしまうんです。サウナ施設側がサービスとして、水風呂の温度をどんどん下げ始めているんです。サウナ好きな人が居心地よいサウナ施設の情報を拡散して、施設同士がどんどん競争し合っているんです。最近だと、水面が凍っている水風呂を作っている施設もあるんですよ。
吉岡:ほんとですか!?
タナカ:名古屋のサウナ&カプセルホテル「ウェルビー栄店」は水風呂の表面が凍っています。お客さんは「こんなん入れるか!」と言いながら入ってたり(笑)。全国からサウナ猛者が栄店に集まってきて、パリーンッと水面を割って入っていますね。
吉岡:(笑)。
水風呂の話に吉岡も笑いながら、「一種の癖(へき)みたいなものですよね」と盛り上がっていました。
タナカさんの最新著書『はじめてのサウナ』も発売中です。サウナファンの方にはもちろん、サウナに抵抗がある人でも楽しめる一冊になっています。ぜひ手にとってみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『UR LIFESTYLE COLLEGE』
放送日時:日曜 18時-18時54分
オフィシャルサイト: http://www.j-wave.co.jp/original/lscollege/
■「水草水槽」に人生をかけている
タナカさんは、コップのフチ子の企画を手がけたマンガ家ですが、多趣味なことでも知られています。まずはタナカさんがハマっているという、「水草水槽」についてお訊きしました。
水草水槽とは、水槽にさまざまな水草を植えて鑑賞するアート。水草や石などのオブジェで作り出す、水中の庭です。水草が水槽で育っていくのを見ると、いろんな草をいれたくなるとタナカさんは語ります。水草水槽は、コンテストも開催されています。
タナカ:コンテストがあること自体が面白いと思いません?
吉岡:面白いです。競い合うものなんだと。個人の趣味の範囲を超えてきているといいますか……。
タナカ:芸術作品として「賞をとるぞ」と世界中で流行っているんですよ。競い合いです。
吉岡:すごいです。
タナカ:50何カ国が参加していて、毎年2000ほどの作品が集まります。
吉岡:今、タナカさんは世界的に言うとどのあたりになるんですか。
タナカ:世界的に言うと、世界4位なんです。
吉岡:えっ!!
タナカ:1位をずっと狙っているんですけどね。
作品を見た吉岡は、「尋常じゃない! 普通の人ではない!」と絶賛。
吉岡:変(笑)。
タナカ:そう、変。
吉岡:褒め言葉ですよ。
タナカ:オッサンが本気でやっているんですよ。 賞金100万円だから経済的にもかけています。水草水槽を出品する月は仕事をいれないほど本気でやっています。だから「絶対とらなあかん!」ってところまで追い込まれているんです。
世界大会は、水草の写真で判定します。審査の基準は美しさだけでなく、「水がちゃんとできあがっているか」。水草水槽の水の綺麗さと透明さを重視しているそうです。
タナカ:水草水槽は水槽の中で、小さな生態系を作るんですよ。水草を植えて、生き物を入れて、生き物のフンが水草の養分になるわけで。それぞれが見事なバランスで生態系が回ると、水が綺麗になっていくんです。その水を見ているんです。
吉岡は見た目のバランスや構図、葉の種類が審査の基準になると思っていましたが、水槽の中で「いかに自然が再現されているか」がポイントになるとのことでした。
■漫画家になりたければマンガは読むな
タナカさんが漫画家マンガデビューしたのは1985年。漫画家として33年のキャリアを持つタナカさんに、漫画家になろうと思ったきっかけをお訊きしました。
タナカ:「漫画家になりたい」と自覚的に言い出したのは8歳か9歳ころ。漫画ばっかり読んでいましたね。外で遊ぶことも好きだったんですけど、両親が共働きで、弟や妹もいて家で留守番をしないといけなかったので、漫画を読んでいるうちにハマっていきました。特に赤塚不二夫先生に影響を受けましたね。
吉岡:特に好きな作品はありますか?
タナカ:なんでしょうね……漫画家のなり方が書かれている『漫画家入門』はよく読みました。マンガ作品はそれなりに楽しんだんですけど、『漫画家入門』に出会い、「漫画家になるぞ!」と、ふわーと夢が膨らみました。読むだけだと足りないんですよ。もっとマンガと混ざりたい、溶け込みたい、といった欲求が止まりませんでした。
その『漫画家入門』の本には、「漫画家になりたければマンガなんて読んでいるんじゃないぞ。ウスラトンカチになる」という言葉が書かれていたそうです。漫画家というのは「一流の文学にふれ、映画を観て、勉強して、いろんなところから吸収してマンガにする」その文章を目にしてから、タナカさんはマンガを読むことを断ったと言います。
吉岡:こんなに素直な方がいるなんて……。
自身のことを「バカまじめ」と評するタナカさん。今でもマンガは読んでいないと明かしました。
■サウナ愛好家の一面も
サウナ愛好家として「サウニスト」も名乗っているタナカさん。サウナの話題になり、「好きなサウナは?」と伺ったところ、最近の水風呂事情を教えてくれました。
タナカ: 水風呂は冷たいものを追い求めてしまうんです。サウナ施設側がサービスとして、水風呂の温度をどんどん下げ始めているんです。サウナ好きな人が居心地よいサウナ施設の情報を拡散して、施設同士がどんどん競争し合っているんです。最近だと、水面が凍っている水風呂を作っている施設もあるんですよ。
吉岡:ほんとですか!?
タナカ:名古屋のサウナ&カプセルホテル「ウェルビー栄店」は水風呂の表面が凍っています。お客さんは「こんなん入れるか!」と言いながら入ってたり(笑)。全国からサウナ猛者が栄店に集まってきて、パリーンッと水面を割って入っていますね。
吉岡:(笑)。
水風呂の話に吉岡も笑いながら、「一種の癖(へき)みたいなものですよね」と盛り上がっていました。
タナカさんの最新著書『はじめてのサウナ』も発売中です。サウナファンの方にはもちろん、サウナに抵抗がある人でも楽しめる一冊になっています。ぜひ手にとってみてください。
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【番組情報】
番組名:『UR LIFESTYLE COLLEGE』
放送日時:日曜 18時-18時54分
オフィシャルサイト: http://www.j-wave.co.jp/original/lscollege/