“海”について楽しく学べる学校が湘南に開校! 誰でも参加できる「湘南VISION大学」の魅力

J-WAVEで放送中の番組『SUNRISE FUNRISE』(ナビゲーター:レイチェル・チャン)のワンコーナー「TANAKA KIKINZOKU GROUP SWITCH FOR 2021」。5月6日(日)のオンエアでは、湘南に開校したばかりの「湘南VISION大学」に注目しました。“大学”という名前はついているものの、いわゆる市民大学で、子どもからお年寄りまで誰でも参加できる“海の学び場”です。

■クルージングからみかん狩りまで

「湘南VISION大学」のテーマは「海をもっと楽しもう」です。誰でも気軽に参加できる楽しい授業が用意されていて、海に触れたり、海の魅力を体験できるフィールドワーク、ワークショップが多く行われます。

「湘南VISION大学」を運営している片山清宏(NPO法人 湘南ビジョン研究所 理事長)さんに授業内容を伺いました。

片山:たとえば、親子でボディボードを体験したり、神奈川県三浦郡葉山町でクルージングをしたり、みんなでビーチクリーンをしたり、海に潜って海の中の掃除をしたり。ほかにも、海の見える小田原の農園に行って、みかん狩りをしたりなど、いろいろな授業があります 。
レイチェル:「湘南VISION大学」をつくろうと思ったきっかけは?
片山:私は海が大好きで、地元の湘南の海岸で20年以上ビーチクリーンを行ってきたんですけど、海岸のゴミの量は減っていなくて、むしろ増えてるんです。目の前のゴミを拾うのは大切だと思うものの、それでは根本的な解決にはなりません。どうしようかと思った結果、「海の環境教育が大切なのではないか」と思い、海のことを学べる学校をつくろうと思いました。

■なくならないゴミ

レイチェル:プラスチックのゴミが多いということで、どんな問題が気になりますか?
片山:マイクロプラスチックの問題があります。街に出たプラスチックゴミが、川を通して海に出てしまいます。 海で紫外線を長期間浴びてプラスチックが粉々の粒子になると、世界中の海に漂ってしまいます。
レイチェル:それは、魚たちや海の生態系に大きく影響しますよね。
片山:マイクロプラスチックになってしまうと、有害物質がくっついてしまいます。それが濃縮されて人の体の中に入ってしまい、体の中に残ってしまうんです。

この問題は「湘南VISION大学」でも取り組んでいきたいとのこと。

片山:たとえば、レジ袋を使わず布製のものを使うなど、一人ひとりができることから始めていく、それが社会全体に広まっていくと、解決の大きな力になっていくのではないかと思ってます。

■先生になれる

5月5日(土)に行われた開校式には、120人以上が集まったそうです。どんな人たちが集まったのでしょうか?

片山:海が大好きな人がたくさん来ていて、サーファーや釣り人、ダイバーなど、海に入っている人はもちろん、海の水質や生物を研究している人やビーチクリーンをしている人、海の写真を撮り続けているカメラマン。それに、海のある暮らしに憧れて都内から移住してきた人など、さまざまでした。

「湘南VISON大学」では、自分で授業を企画して先生になることもできます。「誰でも先生、誰でも生徒」として進められます。海を体験するとなるとハードルが高い、と思っている人でも参加できる、楽しい学び場を考えていて、今まで海に触れ合う機会がなかった人にも、ぜひ参加してほしいとのことでした。

■目標は1万人

2020年の東京オリンピックでは、セーリング競技が湘南の江の島で開催されます。世界中から、湘南の海が注目される絶好のチャンスです。

片山:オリンピックをきっかけに、マリンスポーツだけではなく、海の環境問題に関心を持つ人を増やしていきたいです。私たちのミッションは“海を守り、未来をつくる”です。「湘南VISION大学」をとおして、綺麗な海と共生した健康的なライフスタイルを実現できるような、環境に配慮されたサステイナブルな街をつくっていけたら、という大きなビジョンがあります。

目標は1万人の卒業生を送り出すこと。みなさんさんも「湘南VISION大学」をぜひチェックしてみてください。

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【番組情報】
番組名:『SUNRISE FUNRISE』
放送日時:日曜 6時ー9時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sunrise/

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