【追悼特集】EDMシーンを牽引したAviciiの生い立ちから成功までを振り返る

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。4月30日(月)のオンエアでは、emmaとのコンビで急逝したAvicii(アヴィーチー)について語りました。

【追悼特集その2】Avicii、過酷なスケジュールに疲れ果て…ドキュメンタリーで語った「引退の言葉」
【追悼特集その3】世界的DJ・音楽プロデューサーAviciiの苦悩と活動の変化、そして突然の死
【追悼特集その4】Avicii、死を意識していた? 未発表曲『Heaven』の歌詞で「きっとこのまま天国に」

■Aviciiの生い立ち

注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。今週は4月20日(金)に28歳の若さで亡くなった、世界的DJ・音楽プロデューサーのAviciiを追悼特集します。

「もっと彼の作る音楽を聴きたかったです」と言うemma。まだ事実を受け止められないファンも多いことでしょう。

Aviciiことティム・バークリングは、1989年にスウェーデンの首都・ストックホルムで生まれました。幼い頃から兄と共に、さまざまな音楽と親しむうちに音楽家に憧れ、ピアノやギターを習います。

16歳の頃に音楽制作ソフトに出会い、PCでのダンスミュージックの制作に没頭します。当時、影響を受けていたのはDaft Punk、Swedish House Mafia、Eric Prydzなどのハウスミュージックのアーティストでした。

高校卒業後、スタジオへと改造した自身の寝室で曲を書き、リミックスを手がけるなど、本格的に音楽活動を始め、ネットに次々と楽曲を発表していきます。19歳でレーベルと契約し、Avicii名義で初めてリリースしたのは『Sound of Now』です。

これらの楽曲が、数多くのレーベル、プロモーター、エージェンシーから注目され、ついに世界No.1 DJであるTiëstoに招かれ、ダンスミュージックの聖地・イビサ島のイベントに参加します。

Aviciiの才能に目をつけたTiëstoやSebastian Ingrossoらとのプロジェクトで、さらに知名度を上げていき、彼は怒涛のペースで良質なトラックを次々とリリースしていきます。

■約30億5000万円を稼ぐDJに

そして2011年、22歳のときにEtta Jamesの『Something's Got A Hold On Me』をサンプリングした『Levels』を発表します。この曲は世界各国の音楽チャートでトップ10に入る爆発的ヒットを記録。グラミー賞「最優秀ダンス・レコーティング賞」にノミネートされ、Aviciiの名を一躍世界中に知らしめました。



2012年にはマドンナの楽曲をリミックスし、Lenny Kravitzとの共作『Superlove』、Eric Turnerとの共作『Dancing In My Head』など、ヒット曲を連発。このとき、世界はEDMブーム真っ盛りということで、DJのギャラは軒並み高騰。Aviciiは、プライベートジェットで世界中を飛び回るスターDJとして、生活を送ることになります。





2013年6月、ソウルシンガーのAloe Blaccをフィーチャーした『Wake Me Up』を発表。カントリーミュージックとEDMのマッシュアップという、過去に前例のないこの楽曲は、配信直後からヨーロッパを中心に世界84カ国でiTunesチャート1位を獲得。



その勢いを受けて、リリースしたファーストアルバム『TRUE』は、74カ国のiTunesチャートで1位を獲得し、日本でも異例の20万枚の売り上げを突破するなど、世界的大ヒットを記録しました。

「ULTRA MUSIC FESTIVAL(UMF)」や「Tomorrowland」「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル」など、10数万人単位の動員を誇る大型フェスに、すべてヘッドライナー(主役)として出演。そして、世界的経済誌『Forbes』が発表する、その年に最も稼いだDJ番付の2014年版で第3位にランクイン。その稼ぎはなんと2800万ドル! 日本円にして約30億5000万円です。

25歳にして圧倒的な存在感を放ち、富と名声を手にしたAviciiは、ついに世界的バンド・Coldplayのシングル『A Sky Full Of Stars』をプロデュースします。



DJとしても音楽プロデューサーとしても才能を発揮し、25歳で世界の頂点に上り詰めたAvicii。もちろん、このあとも快進撃は続くのですが、1日目の紹介はここまで! 5月1日(火)にオンエアした特集2日目の記事はコチラ


【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

関連記事