中学3年生が作ったアプリが5万DL! 必修科目になる「プログラミング教育」の現状は?

J-WAVEで放送中の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MORNING INSIGHT」。3月12日(月)のオンエアでは、中高生向けのITプログラミングスクール「Life is Tech !」を運営するライフイズテック株式会社代表取締役社長・水野雄介さんがゲストに登場。2020年からまずは小学校で必修課目となるプログラミング教育について、現状を伺いました。


■、iPhoneアプリを実際にリリースする授業も

まず質問したのは、「Life is Tech !」が行っているプログラムについて。

水野:中高生向けに、iPhoneのアプリやメディアアート、プロジェクションマッピング、動画制作を、毎週通いながら学ぶスクールです。春休みや夏休みには3~5日かけて集中して学ぶコースもあります。また、『ポケモンGO』の開発にも使われているUnityというソフトなども初心者から学ぶことができます。

ライフイズテック株式会社のスタートは2010年。開成高校と早稲田高校で非常勤の物理教師をしていた水野さんは、ITに取り組みたい子どもたちの環境を伸ばそうと会社を立ち上げました。

スクールでは、iPhoneアプリを実際にリリースする授業もあります。中学3年生の子どもの「離れて住んでいるおばあちゃんが毎日薬を飲んだかを、お母さんが毎日電話チェックするのが難しい」という悩みを解決するために、薬を飲んだらワンタップすればお母さんに通知される「お薬のじかん」というiPhoneアプリを開発、50000ダウンロードもされています。


■プログラミングができると「幸せになれる確率が上がる」

スマートフォンの普及で、パソコンを持っていない、キーボードを打たない世代も増えていますが……。

水野:金融や不動産など、これまでITがなかったような業界にもITが入ってくる時代。なので全ての子どもたちが最低限のITリテラシーとしてプログラミングができることが、自分がどんな職についても価値が出せる、幸せになれる確率が上がる、そう考えています。

日本の小学校でも2020年からプログラミングが必修科目となります。「Life is Tech !」でも小学生向けのプログラムをすでに始めていますが、同時に自治体や国の各省庁と連携し、提携校に解りやすい授業も提供しているそうです。

水野:小学校では各教科にプログラミング的思考を入れ、中学校からは必修科目として技術家庭科の中でプログラミングを学びます。英語が必修化されたときと同じく、先生が不足する問題もあり、より解りやすいカリキュラムが重要。プログラミングを新たに必修とした場合に、地域格差や情報格差も予想されますが、その対策として、オンラインで楽しくいつでも学べる環境を作らないと格差の問題は解決しないでしょう。

「21世紀の教育変革」を掲げて活動しているライフイズテック株式会社、水野さんは「世界の『Life is Tech !』といわれるような教育でイノベーションを起こし続ける会社をつくっていきたい」と語っていました。

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【番組情報】
番組名:「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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