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今と昔で「歌のあり方」が違う? いきものがかり・水野、デュエット曲を解説

今と昔で「歌のあり方」が違う? いきものがかり・水野、デュエット曲を解説

J-WAVEでオンエア中の「SONAR MUSIC」(ナビゲーター:藤田琢己)。木曜はいきものがかりの水野良樹とお送りしています。2月15日(木)のオンエアでは、バレンタインデー直後ということもあり、デュエットの名曲について解説しました。 

デュエットの曲を紐解いていくと、時代ごとにテーマが違ったり、歌われなかった時代があったりと、さまざまなことがわかるそうです。

■吉永小百合&橋幸夫「いつでも夢を」

東京オリンピック(1964年)よりも前に作られた曲。吉永小百合さんは当時17歳、橋幸夫さんは19歳。「私たちが、昭和を美化して考えるときに思うような、『夢があったんだろうな』『これから高度経済成長に向かっていくんだろうな』という気分に合っていた曲だと思います」(水野、以下同)

ただし、この曲は恋を歌うイメージではなく、若者が夢を見ている姿を歌っています。これがちょっとずつ変わっていきます。

■石原裕次郎&牧村旬子「銀座の恋の物語」

「『恋』といえば、今の時代はもっと可愛いらしいイメージですが、 『銀座』というイメージとなると、『男の子』『女の子』ではなく「男と女」というイメージが出てきます。石原裕次郎さんは、一般庶民の間では憧れの存在。共感を生む歌ではなく『こんな映画みたいな恋をいつかしてみたい』という憧れを歌ったような曲。今とは“歌のあり方”が違うのでは」

■トワ・エ・モア「或る日突然」

作詞は「翼をください」など、おなじみの曲を生み出した山上路夫さん。歌詞の内容は、聞き手が自らを主人公として聴くようなものに近づいていきます。

■小林幸子&美樹克彦「もしかしてpart2」

「歌を歌うところが、スナックや酒場だった当時。お父様がスナックのお姉さまと一緒に歌ったり、酒場で歌える歌が増えた時期でした。男女の関係性も男性が主導権を持っていて、女性がそれについていくという恋愛観でした」

■鈴木雅之&菊池桃子「渋谷で5時」

「スマートフォンがなかった時代、待ち合わせ場所に相手が来ないという、時間の障害が恋に生まれて、それが物語になる……現代と異なるポイントですね」

■椎名林檎&トータス松本「目抜き通り」

舞台は再び銀座に、そして“虚構”に戻ってきました。雰囲気もリッチです。「この曲は、自分というものから、少し離れたものを見せてくれるかもしれない。今の時代はそれが求められている。椎名林檎さんは存在自体が虚構に見える人だから、カリスマ的な存在になっているのではないか、と思います」

時代を映し出すデュエットソング。今後はどんな曲が出てくるか、楽しみですね。

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【番組情報】
番組名:「SONAR MUSIC」
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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