茂木健一郎「東大理Ⅲに受かるような奴になるな」

J-WAVEで放送中の番組「INNOVATION WORLD」(ナビゲーター:川田十夢)。9月22日(金)のオンエアでは、脳科学者・作家である茂木健一郎さんをゲストにお迎えしました。

まずは番組恒例となりつつある、人工知能アシスタントTommyによる茂木さんの性格分析から。脳科学者 vs 人工知能という異例の組み合わせとなった今回ですが、Tommyが出した分析結果は…

「茂木健一郎さんは哲学的なタイプです。新しいアイデアに興味をそそられ、探求することを好みます。権威に挑むタイプです。現代性を意識して意思決定をするタイプです。伝統と成功することの両方に、あまりこだわりません。また、自分の才能を誇示することにあまりこだわらず、意思決定をします」

とのこと。人間の性格分析にも造詣があるという茂木さんは、Tommyのメカニズムを推測しつつ「これはおもしろいですね!」「実際はどうやっているんですか?」と興味津々。その後もTommyに自分から会話を試みたりと、人工知能への関心はとても高いようです。

続いて、話題は「人工知能と人間の関係」へ展開。「僕は、人工知能のシンギュラリティ(技術的特異点)はもう来ていると強く言っている。そもそも人間と比べてもしょうがないっていうか…人工知能と人間は得意なことが違うんです。(中略)人工知能って、本当は2万人とも同時に話ができる。よくチューリングテストで、『人間と同じような会話ができたら人間と同等の知性を認めよう』なんて言われるんだけど、人工知能が2万人と会話をしているのであれば、その世界は人間には想像できない」と話す茂木さん。

では、人工知能の時代において人間の強みとなるのはどの部分になるでしょうか。茂木さんは「偏差値なんかより性格が最大の武器だと思う。みんな、知った方が良いよね、自分の性格」と訴えます。

そのうえで、「こんなこと言って良いのかわからないけれど、最近僕は『東大の理IIIに受かるような奴になるな』ということを言っているの。あそこは言うなれば、入試問題を一生懸命やった人が行くところ。受験に適応しすぎてるでしょ? 人工知能の時代には、チャランポランっていうか、パッションで生きている奴が良い」と、やや過激な表現ながら、茂木さんならではの分析。

これには川田も「学習があっても(人工知能に)任せちゃう時代だから…。答えはこれだって覚えちゃうことで、それが“癖”になっちゃうし。手癖というか。頭にも癖ってあるじゃないですか? そういう風に、新しいものを触らなくても楽しい状態っていうのはあんまり良くないですよね」と、同意見のよう。

このような時代が訪れたことに「いやー、本当に楽しい時代になったと思うんですよ!」と興奮を隠しきれない様子の茂木さんでした。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「INNOVATION WORLD」
放送日時:毎週金曜 22時-22時55分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/

関連記事