知ってた?日本の「絵文字」が世界の「EMOJI」に

J-WAVEで放送中の番組「Koh Gen Do WORDS ALIVE」(ナビゲーター:安藤桃子)。9月15日(金)のオンエアでは、「『絵文字』から見えてくるコミュニケーション」をテーマにお送りしました。

LINEのスタンプなど、現代のコミュニケーションには欠かせない絵文字。近年では英語圏でも「EMOJI」と表現され、多く使われているそうです。また、非常口の表示や地下鉄の入り口など、文字がなくても絵を見て認識できる表示を「ピクトグラム」と呼ぶそうですが、日本の「ピクトグラム」の歴史は1964年の東京オリンピックがきっかけで始まったのだとか。

番組ではその東京オリンピックの際に「ピクトグラム」をデザインした一人でもあり、現在は版画家としても活躍されている原田維夫さんをゲストにお迎えしました。

「当時、オリンピックを観覧するために世界各国から日本に来る人に、トイレなど目で見て分かるシンボルを作ろうと集められたんです。1日に2テーマほど議題にあげ、それをみんなで検討しながら1つのシンボル、今で言う『ピクトグラム』を作っていました」(原田さん、以下同)

1964年の東京オリンピックで「ピクトグラム」を作ったメンバーに、美術家の横尾忠則さんやグラフィックデザイナーの宇野亜喜良さんなど、有名アーティストも含まれていたそうです。原田は当時のピクトグラムで描かれているスカートの広がり方やボタンの付き方などで、その時代を感じるとか。

日本の「ピクトグラム」の先駆けとなった原田さんに、現代の絵文字文化について伺いました。

「ダイレクトに一発で認識できる点で絵文字は『ピクトグラム』とまったく同じだと思いますね。昔から日本には、家紋など、『文字だけではなくシンボルで見せよう』という文化が根付いています。だから、絵文字は日本人向きだったのかもしれないですね。その血が流れている現代の若者とコミュニケーションをすると、シャレてておもしろいなって思うことがたくさんあります」

さらに、2020年、東京は再びオリンピックを迎えようとしていますが、「ピクトグラム」の役割はどう変化していくのでしょうか。

「現代はあまりにもいろいろなものが進んでいるじゃないですか。だからたとえば、入場券にさまざまな要素が入っていて、ピッとスマホで合わせるだけでナビゲーターが出るなどデジタル化が進むなかで、『ピクトグラム』はもう必要ないんじゃないか…とも思ったんだけど、結果的に会場に行ったときにそこがなにかってサインは必要な気がするんですよね。次のオリンピックではどんな『ピクトグラム』が出てくるのか楽しみです」

東京オリンピックまであと3年。どんな「ピクトグラム」に出会えるのか、今から楽しみですね!

なお、番組後半では、音声認識技術を研究している法政大学情報科学部教授の伊藤克亘さんにもお話を伺いました。

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【番組情報】
番組名:「Koh Gen Do WORDS ALIVE」
放送日時:毎週金曜 24時-24時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/wordsalive/

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