昔の日本に“スポーツ”はあったのか? 安藤桃子が起源を探る!

J-WAVEで放送中の番組「Koh Gen Do WORDS ALIVE」(ナビゲーター:安藤桃子)。2月9日(金)のオンエアでは、「スポーツ」をテーマにお送りしました。

2018年からはスポーツの祭典が目白押し。現在開催中の冬季オリンピックである平昌オリンピック・パラリンピック、6月はFIFAワールドカップ ロシア大会が始まり、来年はラグビーワールドカップ2019が行われ、2020年にはいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。

私たち人類は、いつからスポーツを楽しんでいたのでしょうか? 笹川スポーツ財団・佐野慎輔さんにお話を伺いました。

「スポーツというのは“余暇を利用した身体活動”と言われています。いわゆる遊びであるとか、その中に競争の要素が入ってきたりとか、肉体的な鍛錬を含むとか、そういった要素をすべて総括して“スポーツ”というカタチで考えられています」(佐野さん)

佐野さんは、スポーツの起源を探る手がかりとして、古代エジプトのナイル川東岸にある、ベニハッサン村の洞窟で発見された壁画について解説してくれました。その壁画には、レスリングや重量挙げ、跳躍、弓矢、ボール運動が描かれていました。壁画が描かれたのは紀元前2100年頃とされているので、これがひとつの起源と考えられるそう。

ただ、有史以前にも「狩猟の腕を競い合ったり、力比べをしていたであろうことは考えられるので、人類が誕生した頃からスポーツのようなものはあったのではないか」と佐野さんは話します。

世界的なスポーツは、野球、サッカー、バスケットボールなど、さまざまなものがありますが、海外発祥のものが多く、日本に昔からあるスポーツといえば、剣道、柔道など、武道のイメージが強く、本来の "余暇を楽しむ スポーツ”はあったのでしょうか?

日本には“武士道”というものがあり、肉体と精神の鍛錬に重きを置いているものが多いけれど、佐野さんは、綱引き、鷹狩り、犬追物(弓術)、競べ馬(競馬)など、"余暇を楽しむスポーツ”に近いものはあったと言います。

「日本におけるスポーツというのは、占いの要素、五穀豊穣や大漁祈願で相撲を神様の神殿でして、『こっちが勝ったら大漁になるぞ』とか、そういうのもあったであろうと思われます。(中略)現代ではスポーツという言い方をしてはいるものの、根底には『楽しむ』ということ、心と身体の繋がりというのが、最も大切な部分であるということなんじゃないかな」と安藤も分析していました。

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【番組情報】
番組名:「Koh Gen Do WORDS ALIVE」
放送日時:毎週金曜 24時-24時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/wordsalive/

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