ネバヤン安部のコンプレックスは「自分の声」だった

J-WAVEで放送中の番組「ZOO ZOO ZOO」。この番組では写真家・奥山由之と、never young beachの安部勇磨がゆるいカルチャートークをお送りしています。7月21日(金)のオンエアでは、never young beachのドラム、スズケンこと鈴木健人さんを迎えて、“コンプレックス”について語り合いました。

安部はコンプレックスの有無について「あったらこんな人前に立つこと、やってないかな」と言います。今年で27歳ということもあり、さすがに折り合いをつけたそう。「というか、言ったってしょうがないし、そこを補えるようにがんばるしかないよね」とのこと。

しかし実はかつて、“声”がコンプレックスだったんだとか。その事実に「じゃあ、それは完全にプラスに転換したよね」と奥山。「昔は自分がボーカルとかやろうと思っても、こういう低めの声が落ち着かなくて、『やだなぁ。もうちょっと透き通る声出ないかなぁ』って思ってたけど、今はぜんぜん好きだし」と驚きの過去を明かしました。

これに「コンプレックスが個性になってるのはスゴイなぁ」と思わず拍手する鈴木さん(笑)。鈴木さんは背が低いコンプレックスがあったのですが、「そこでウジウジしてたら前に進めないって思うっちゃうね」と安部と同じ考えのよう。さらに、「人と比べて自分はここがダメだって思うより、自分と向き合ったほうがいいねって思った」と話していました。

奥山は「この人、ここがすごい!」と思う人たちは、図形にすると少し歪んだところからその特徴が生まれていることが多いと感じるそう。「安部ちゃんも、一番嫌だった声が、いま一番必要なものになってるわけじゃん。『これちょっと困ったな』ってことが、たぶん自分のアイデンティティでもあって、つまり他の人は持ってないってことだから、その持ってないものを活かした方がいいと思う」と奥山。深いですね。コンプレックスを「いかに使うかが大切」と安部も同意していました。

また奥山は、「たまに思うのは“顔”って実在しなくて、“表情”だよね。目とか笑ってたら形が変わるわけじゃん。ってことはさ、真顔が嫌だったらずっと笑ってたらいいじゃん(笑)。形を変えられるのであれば、自分が一番いい表情をしていれば、“良い顔”になる」と持論を展開すると、安倍も「それは“かっこいい”にも優ってくるよね」と賛同していました。

奥山はいわゆる数値で出せる形で整っているモノは、“なんか良い”に負けちゃうことが多い、と続けます。

「映画のストーリーでも、あるフォーマットに則って完璧に作られている超おもしろい作品よりも、ぐっちゃぐちゃになってるんだけど、『これ残るわー』みたいなものが、完璧なのを超えちゃうことがある。“理由付けができることほど、弱いことはない”」(奥山)

これはかなりの名言が飛び出したのではないでしょうか。思わず安部と鈴木さんも拍手を送りました(笑)。

コンプレックスに悩んでいる人にとって、とても勇気付けられる言葉がたくさん聞けた今回のオンエア。この他、“経験によって現れる壁”を乗り越える辛さについても語りました。

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【番組情報】
番組名:「ZOO ZOO ZOO」
放送日時:毎週金曜 25時30分-26時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/dc2/

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