恐怖の「契約書ナシ」! ダイヤの商談の合言葉は…

J-WAVEで放送中の「ALL GOOD FRIDAY」(ナビゲーター:LiLiCo・稲葉友)のワンコーナー「WORK INSIDE」。稲葉が、東京の今を支える仕事を体験リポートします。7月21日(金)のオンエアでは、宝石店「システィーナGINZA」を取材してきました。

「システィーナGINZA」はダイヤモンドを世界の市場から直接買い付け、小売店であるジュエリーメーカーへ卸したり、自社でデザインしてアクセサリーを販売しています。今回、詳しいお話を伺ったのは、ダイヤモンドの買い付け・卸業を23年前から行っているという、「システィーナGINZA」代表の髙見澤浩さん。

会社では、時価総額ウン百万、ウン千万円という、商品に加工する前のダイヤの山を持たせてもらった稲葉ですが、「普段見慣れていないので、逆にピンとこない(笑)」と話していました(笑)。

まず、ダイヤモンド製品はどんなところに注意を払って選べばいいのかをお聞きしました。大切なのは“ダイヤモンド製品にダイヤモンドが美しく配列されているかどうか”。更に、加工されたダイヤモンドの表面は平なのですが、よく見ると斜めになっていたり、向きが曲がって付いていることもあるそう。そのため、こちらも欠かせずチェック。購入するときは直接手に取ってじっくり観察するのが大切、と教えていただきました。

そして、LiLiCoが興味津々だという、買い付けの交渉術についてもお伺いしました。

髙見澤さんがダイヤを仕入れに出向くのは、主にインド市場。およそ5日間の滞在中、初めの2日間は市場をリサーチし、現地の価格相場はもちろん、流行りの店などを十分見極め、後半の3日間で買い付け交渉を行うとのこと。

取引額は時に1,000万円以上にもなるそうですが、髙見澤さんいわく、「動揺を見せず、ポーカーフェイスが基本」だそう。更にダイヤは「金」と違って種類がひとつではなく、その色や形、大きさ、透明度を“カラー”・“カット”・“カラット”・“クラリティ”、いわゆる「4C」で評価が分かれるため、冷静なキャラクターであることに加えて、目利きの力が必要となるのだとか。

今ではベテランの髙見澤さんですが、昔は失敗もあったそう。「0.25カラットのダイヤを0.3カラットのダイヤと勘違いをしてしまいまして。0.3カラットの値段で相手に商談を持ちかけたところ、あっけなくOKが出てしまって…一度の商売で400万円の赤字を出してしまいました」と髙見澤さん。

ダイヤの商談には契約書がなく、商談が成立したらその場で、お互いに「マザール」という言葉を言うそう。その言葉が出たら完全に商談成立。後で思い違いがあったとやり直しをお願いしても、一切ダメなのだそう。これは業界のルールで、一度でも破ってしまうと業界全体に噂が広まってしまい、他の人が取引をしてくれなくなってしまうのだとか…。

「マザール」はヘブライ語とのことですが、「他のところでも使いたいね!」とLiLiCo。「LINEとかで『じゃあ、ここでこの時間で』ってきたら、『マザール』で返したい」、「なんとかこれを女子高生に使って欲しい!」 と稲葉も盛り上がっていました。

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【番組情報】
番組名:「ALL GOOD FRIDAY」
放送日時:毎週金曜 11時30分-16時
オフィシャルサイト: http://www.j-wave.co.jp/original/goodfriday/

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