革靴は新品でも磨いた方がいい! その理由は?

J-WAVEの番組「GOOD NEIGHBORS」(ナビゲーター:クリス智子)。6月26日(月)のオンエアでは、青山にある靴磨き専門店「Brift H(ブリフトアッシュ)」代表で、“世界一の靴磨き職人”長谷川裕也さんをゲストにお迎えしました。

現在33歳の長谷川さんは、20歳の時に丸の内の路上で靴磨きをスタートさせたのがこの道に入った始まりだそうです。今年5月にロンドンで行われた靴磨きコンテスト「World Championship in Shoe Shining」で優勝し、世界一の靴磨き職人となられた長谷川さん。この大会はどんな内容なのでしょうか?

大会は、世界中の靴メーカーが集まる展示会の中で、目玉企画として行われたそう。「靴メーカーが10社くらい集まりまして、1日延べ7000人から1万人が来るような会場だったんですけど、そこでファイナリスト3名、日本からは僕、あとスウェーデン人とイギリス人が残りました」(長谷川さん、以下同)

観客が見守る中、3人並び、制限時間20分以内に同じ靴を同じ道具で磨き、誰が一番美しく仕上げられるかを競うそうです。その時に用意される靴は、ダメージがあるものかと思いきや、新品なのだそう。それには理由があるようです。

「新品の靴が一番難しいんですよね、磨くのが。馴染んでないので」。その一番やりづらい環境で、靴を輝かせることができるテクニックを競う大会なのですね。

今回は第1回目ということで、あまり全貌がわからない状況で参加されたという長谷川さん。参考までに以前、スウェーデンで行われた別の大会を見たそうなのですが、「(今回も残ったスウェーデン人の磨いた靴が)ありえないくらい光ってるんですよ(笑)。だからこのスウェーデン人はすごいなと思って、かなり警戒して挑んだんですけど、なんとか勝てましたね(笑)」

大会に参加する前は、1ヶ月ほど大会と同じ条件で練習に励んだそうです。練習にはお客さんから持ち込まれる新品の靴を使っていたそうなのですが、そもそも新品の靴を靴磨きに出すお客さんがいることに驚くクリス。新品なのですからキレイなはずですよね。しかし、実はここ数年、そういうお客さんが増えてきているそう。

「新品は見た目も汚れてないですし、キレイなんですけども、実はけっこう革が乾燥してたりするんです」と長谷川さん。例えば革ができて、海外の工場で靴になって、日本に輸入されて、買って履くまでの期間は1年ほど経っていることが多く、新品でも革が乾いているのだそう。

そのため、履き下ろす前にしっかりとクリームを入れて、ワックスをかけてツヤを出すと、履きジワもキレイに入るそうです。さらに、雨に濡れてもシミになりづらいなど、メリットがたくさんあるようです。

そして今回のオンエアでは、クリスが自宅から持ってきたブーツを実際に磨いていただきました。磨き上がったブーツを見たクリスは「すっごい! ピカピカじゃないですか! いやーキレイ!」と感動。さすが世界一の靴磨き職人ですね!

今回のオンエアでは、長谷川さんから靴磨きのアドバイスをたくさんお聞きしたので、「靴磨きをしたくなった」というリスナーもたくさんいたようです。革は雨や湿気に弱いので、今の時期は特にしっかりお手入れしておきたいですね。

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【番組情報】
番組名:「GOOD NEIGHBORS」
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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