缶コーヒー2本で危険? カフェインの過剰摂取に注意

J-WAVEで放送中の番組「STEP ONE」(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。6月26日(月)のオンエアでは、エナジードリンクなどのブームで社会問題化しつつある“カフェインの過剰摂取”について、医療ジャーナリスト、井手ゆきえさんにお話を伺いました。

日本中毒学会の調査によると、2011年度から5年間にカフェイン中毒で病院に搬送された人は少なくとも101人、そのうち3人は死亡しています。井手さんはこの調査について、「アンケートの実数が少ないので実態とは言えないかもですが、カフェインは危ないという傾向は判ったかなと思います」。ちなみに急性アルコール中毒をみてみると、1年で搬送される人は東京都だけで1万5000人と遥かに多いですが、死亡者はここ2、3年は1人もいないのだそうです。

カフェインを過剰摂取し急性中毒になると、症状としては吐き気、頭痛、イライラやパニック症状、焦燥感などを生み出します。また、心臓に影響がくると、心筋梗塞や不整脈が起きるといった危険性も。

ヨーロッパでは成人男性のカフェイン摂取は1日300mgまでという基準が設けられているそう。この量の目安は、例えばブラックのストロングだと、一番小さい缶コーヒーでも180mg程入っているそうなので、2本飲むと超えてしまう量です。エナジードリンクのカフェイン量はものによって幅があり、80から180mg。井手さんいわく、これまでの死亡例は、飲み物だけでではなく、カフェイン入りのタブレットと二重に摂っていたとのこと。そして判らずに過剰摂取している場合も多いので、日頃から、手に取るドリンクのカフェイン量をチェックする必要はあると言います。

海外では、体への負担や脳の発達の影響に考慮し、16歳未満や18歳未満は法律でエナジードリンクを買ってはいけない国もあるので、危険である認識は必要です。

「カフェインの過剰摂取や依存気味と感じている人は、一度、『カフェイン断ち』してみてください。2、3日断ってみてイライラするのであれば依存気味、できれば飲み物を置き換えていくとか、あとは徹夜などどうしてもそれを飲まなければならない状況に自分を追い込まないようにすることが大事です」

コーヒーを飲むことで気分転換や作業効率が上がるなどの効果もあるカフェインですが、「それがないと駄目」になると危険なので、気をつけてと語っていました。

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【番組情報】
番組名:「STEP ONE」
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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