ヨーロッパ人が日本の住宅に驚く理由

J-WAVE4月からの新番組「GOOD NEIGHBORS」(ナビゲーター:クリス智子)のワンコーナー「MORI BUILDING TOKYO PASSPORT」。東京を中心に、生活を彩るカルチャートピックやアートイベントをご紹介していきます。4月4日(火)は、8日(土)からパナソニック 汐留ミュージアムで開催される「日本、家の列島 ―フランス人建築家が驚くニッポンの住宅デザイン―」を取り上げました。

安藤忠雄、伊東豊雄、隈研吾をはじめとした日本建築界の巨匠、そして巨匠候補と呼ばれる建築家が設計した日本の家にスポットを当てたこの展覧会。「昨日の家」「東京の家」「今の家」の3つのテーマに分かれていて、約70軒の住まいを、写真や映像、スケッチなどで楽しむことができる作りになっています。

実はこの展覧会は、フランス人の建築家や写真家のチームが企画したもので、2014年からヨーロッパ各国を巡回した展覧会の帰国展。なぜ日本の個人の家に注目した展覧会がヨーロッパで開かれたのか、主催者の一人でフランス出身の建築家マニュエル・タルディッツさんにお聞きしました。

タルディッツさんによると、欧米の建築家は公共施設、社会的な建造物を作るのが主な仕事で、特に著名な建築家が一般人の家を手掛けることは少ないのだそうです。その理由のひとつが、日本ではほとんどの大学の建築科で個人住宅設計の授業があるけれども、欧米はない。また個人の住宅を設計する機会もない。特に博物館や美術館など大規模なものを手掛ける建築家には余計その傾向が強くなるのだそうです。そのため、ヨーロッパの人からすると、有名な建築家が設計した家が普通にあるのが驚きであるし、新鮮なのだそうです。

ではヨーロッパの人たちは、日本の家の建築をみて、どのような感想を抱いたのでしょうか。

「家を建てる人と建築家が一緒に理想の家を作り上げている。誰もが知っている建物を造った著名な建築家が、個人の家まで丁寧に手掛ける。その振り幅の大きさがヨーロッパの人たちからは発見でもあるのでは」と、タルディッツさんは語っていました。

気になった方はぜひ週末を利用して、汐留を訪れてみてはいかがでしょうか。

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【番組情報】
番組名:「GOOD NEIGHBORS」
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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