入社3年で半分が辞めちゃう職種は?

J-WAVEの新番組「STEP ONE」(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。4月19日(水)のオンエアは「自分の会社でもできる働き方改革」をテーマに、「社員の定着率が高い企業TOP100」から見える日本の働き方を、東洋経済記者の宇都宮徹さんに伺いました。

「社員の定着率が高い企業TOP100」は、人材総合サービスを提供するエン・ジャパンが運営する口コミサイト「カイシャの評判」が独自にデータを集計して発表したランキングです。トップ100に入った企業に務めている社員の方は、何に魅力を感じ働き続けているのか、このデータを分析して記事を書いた宇都宮さんに伺いました。

ランキング上位をみると、1位は花王、2位はデンソー、3位がトヨタ自動車、JR東日本、三井物産と続きます。このデータは新入社員の定着率、離職率、平均勤続年数といった数字や、会社の雰囲気などをアンケートした結果をポイント化したものがベースとなっているそうです。

上位企業のアンケートを見ると、1位の花王は「勤続30年社員が多く、安定した環境で働ける」「女性社員が産休・育休をとるのが当たり前」、2位のデンソーも「女性が働きやすい職場。社内託児所を設けており出産後も働きやすい」「キャリア形成が明確なので、長く勤めることにメリットが大きい」といった声が寄せられています。宇都宮さんは、ランキング上位にメーカー系の大企業や、JR、NTTの関連会社など旧公営系企業が多いことから「安定的である」ということ、そしてこれらの企業は法令を守り制度がしっかり配慮されていることが安定的なイメージにも繋がっていると分析していました。

ちなみに、新卒者が「3年以内に離職する率」は約3割で、その中でも人数が少ない会社であればあるほど離職率は高くなっていくそう。3年以内の離職率は業種によっても差があります。宿泊・飲食サービス業は50.5%と約半分が仕事を辞め、美容師やアミューズメント系など生活関連業、娯楽業も同じく半分、学校の先生や塾の先生といった教育学習支援業も47.3%と非常に高い離職率です。

離職率を下げるために大事なことは、「今の法律を守ること」と「今の法律を知ること」だと言う宇都宮さん。

「現在の法律は働く人にとってしっかりしたもので、看護休暇、育児休暇なども法律で決まっていまし。これを、経営者や上司でも知らない人もいるのでまずは知ってもらうことが重要です。残業の上限も労使と締結した上で『1ヶ月45時間までは可能』となっています。このようなルールを大企業だけでなく中小企業もしっかりと守ることが、社員が会社に長く定着することに繋がると思います」(宇都宮さん)

20日(木)のオンエアでも引き続き「働き方」にフォーカス!「仕事の効率化を図るには何が必要/?」をテーマに仕事がデキる人になる方法に注目します。お楽しみに!

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【番組情報】
番組名:「STEP ONE」
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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