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中二病こじらせ芸術!? 英バンド「ザ・スミス」

中二病こじらせ芸術!? 英バンド「ザ・スミス」

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「MUSIC BAR GOLD DUST」(ナビゲーター:福ノ上達也)。毎回、”MUSIC BAR”のカウンターから音楽談義を届ける同番組。10月14日のオンエアでは、前回に引き続き、イギリスのロックバンド「ザ・スミス」の魅力について、“スミスさん”こと大の「ザ・スミス」ファン、そして音楽ライターの女性という二人のお客さんと共に迫りました。

ザ・スミスは、キャッチーで明るい楽曲がフィーチャーされがちだった80年代に、哲学的な歌詞と美しいメロディラインで、イギリスのワーキングクラスの若者を熱狂させたロックバンド。「ザ・スミスの大ファン」というスミスさんは、そんな彼らの楽曲をズバリ「中二病こじらせ芸術」だと言います。

たとえば「Still Ill」は、肉体と精神のバランスがうまくとれず、自問自答する自分を描いた一曲。この曲はボーカルのモリッシーもお気に入りで、ライブの最後に持ってくることも多いそう。

ザ・スミスは「自我の芽生えと性の爆発、体育会系にふれるか文化系にふれるかといった、誰もが通る”中二病”…中二のときに一番悩むお題をうまく芸術に昇華できたバンド」だと解説しました。また、墓地で好きな文学について語り合いながら互いにマウンティングする二人を歌った「Cemetery Gates」は、「文化系こじらせ男子のケンカの歌」なのだとか。

さらに、ザ・スミスのデビューアルバムの発売と同じ年に生まれたという音楽ライターの女性は、ザ・スミスの魅力について「鬱屈とした思いにモリッシーが寄り添ってくれる。絶望の淵にある自分のそばにいてくれる存在」と語ります。

「80年代はなんとなくバブルに…なんとなく楽しい方向に…というふうに行って、汚いものに蓋をする文化があったと思うんですが、ザ・スミスはそこをえぐっている」と福ノ上。スミスさんも「陰に隠れた人たちの救いの音楽」だと賛同していました。そんなマイノリティの気持ちを代弁してくれるモリッシーの歌詞は、時代を超えて人々の心に響いているのです。

たった4年という活動期間ながら、今も鮮烈なインパクトを感じさせるザ・スミス。J-WAVEの新番組「MUSIC BAR GOLD DUST」では、時代を超えて輝き続ける楽曲をピックアップ。来週もぜひ、この音楽バーを訪れてみてくださいね。

【番組情報】
番組名:「MUSIC BAR GOLD DUST」
放送日時:毎週金曜 24時30分-25時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/golddust/

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