日本酒に“恋”した3人のドキュメンタリー映画公開

J-WAVE月曜-金曜20時からの番組「JAM THE WORLD」(金曜ナビゲーター:青木理)のワンコーナー「BREAKTHROUGH!」。7月1日のオンエアでは、今月公開の日本酒のドキュメンタリー映画「カンパイ! 世界が恋する日本酒」の監督、小西未来さんが登場しました。

日本だけでなく、ここ数年世界中で人気の日本酒。「カンパイ! 世界が恋する日本酒」は、日本酒造りに関わる異色の3人にフォーカスを当てたヒューマンドキュメンタリーです。

本作で取り上げている3人のうち、1人目は、岩手の老舗酒造である南部美人の五代目蔵元、久慈浩介さん。小西さんが久慈さんに出会ったことがこの映画を撮影するきっかけになったそうです。

その出会いは、ロサンゼルスでのイベント。自ら世界中を飛び回り日本酒の魅力を伝えている久慈さんが、プレゼンはつたない英語ながらも、その人柄の良さで、海外の人たちを日本酒にひきこんでいく様子を目の当たりにした小西さんは、「この人と映画を作ったら面白いだろうなと思った」と語りました。

2人目は、日本酒伝道師として、日本酒ワークショップや本の執筆などを通して日本酒の魅力を世界へと発信を続けるアメリカ人ジャーナリストのジョン・ゴントナーさんです。

そして、3人目は、外国人としては初の杜氏(とうじ)となり、新商品を次々に世に送り出しているイギリス人のフィリップ・ハーパーさん。イギリスの大学を卒業後、英語教師として来日したハーパーさん。日本酒にハマり、いつしか蔵で働き始め、日本の古いしきたりの中で造酒の技術を学びました。小西さんが「大和魂があって、職人肌」と評する人物です。

監督の小西さんは現在、ロサンゼルス在住。アメリカではまだまだワインやビールが主流だと言います。映画の中でハーパーさんが「世界でも温度の差を楽しむ酒は少ない」と言うように、熱燗でも常温でも冷でも楽しめるのが日本酒の魅力です。

「今は、日本食のサブカテゴリーとして日本酒というものがありますけど、これが他の料理とマッチングして巣立っていくことが本当のブームだと思います」(小西さん)

「カンパイ! 世界が恋する日本酒」の公開は7月9日から。小西さん曰く「観たあとは、日本酒を飲みたくなる」そうですよ(笑)。

【関連サイト】
「JAM THE WORLD」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

日本酒ブーム 地酒に新たな定義「郷酒」とは(2015年10月02日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2015/10/post-1148.html

かき氷に日本酒?吉祥寺「氷屋ぴぃす」美味しさの秘密(2016年04月21日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/04/post-1431.html

関連記事