My Hair is Badの椎木知仁(Vo/Gt)が、バンド結成につながった音楽の原体験やメンバーとの関係、そして9月9日(水)リリースの7作目のアルバム『cats』について語った。
椎木が登場したのは、8月30日(日)放送のJ-WAVE『M bit Project AS YOU LIKE IT』(ナビゲーター:蔦谷好位置、アユニ・D)。「好きなだけでいい。」をコンセプトに、毎回さまざまなジャンルのゲストを交えて音楽やエンターテイメントの“好き”を語るプログラムだ。
椎木は父親が転勤族で、小学5年生までは東京、小学6年生で上越市、中学1年生で茨城県、中学2年生で再び上越市へ移ったという。
蔦谷:転勤が多いことは、自分の人格形成に影響がありましたか?
椎木:僕は椎木知仁(ともみ)が本名なんですけど、小さいころは太っていて、メガネで坊主で。「ともみ」っていう名前はちょっと女性的じゃないですか。みんな女の子が転校してくると思ったら僕が来て、クスクスみたいになって。僕はショックを受けずに「ここは3枚目でいこう」と、ずっとおちゃらけていましたね。だから初対面でも、あまり緊張しないほうかもしれないです。
蔦谷:サービス精神や気遣いも、そこで形成されているのかもしれないですね。
椎木:たしかに。ビビりだし、“気ぃ遣い”ですね。
その後、高校1年生でライブハウスへ行き始めた椎木は、別の高校でバンドをしていたベースの山本大樹と出会う。そして、椎木と同じクラスで、山本と同じ中学校だった山田 淳をドラムに誘い、My Hair is Badを結成する。
椎木:ずっと野球をやっていたんですけど思春期に入って、とにかく坊主にしたくないし、ワックスをつけたいし、野球をやめる理由を探していたんです。昔から音楽は好きで、小学生のころに住んでいたマンションの下のレンタルビデオ屋さんにCDもいっぱい置いてあって、たくさん借りていましたね。「バンドがモテるかもしれない。ギターを弾くしかねえ」と。
蔦谷:小学生のときは、邦楽を聴いていたんですか?
椎木:初めて自分のお金で買ったのはKICK THE CAN CREWで。
椎木:当時はハロプロ系も聴いていて、中学生のときにORANGE RANGEが大ブレイクして、それでバンドというものに気づきました。漫画『BECK』を読んだりして「これがバンドか。ギターやってみよう」と途中でELLEGARDENに出会って、もう稲妻が落ちちゃって。「ギターボーカル、かっけえ」となって、まねして今でも初めて買ったレスポールを使っています。
アユニ・D:初めて曲を作ったのも、ELLEGARDENの影響だったんですか?
椎木:みんなコピーバンドだったんですけど、僕らはちょっと“かかっちゃってた”ので、「絶対オリジナルやるっしょ」みたいな感じで。やり方もわからないまま、初ライブからオリジナル曲をやっていました。
蔦谷:最初はどんな曲を作ったんですか?
椎木:最初は英詞で、反戦の曲を書いたりしていましたね。(当時は)いろんなメロコアが好きで、英詞を和訳すると反戦の曲がけっこうあったんですよね。そういうものをまねして。
蔦谷:My Hair is Badの曲を聴くと、めちゃくちゃポップだなと思うんです。サウンドは武骨なスリーピースの延長だけど、メロディーとか和声がすごくポップで。メロコアだけじゃなくて、J-POP的なものにもかなり影響を受けている気がします。
椎木:やっぱりハロプロから来ているのかな。自分に音楽の才能があると思っていないけど、好きなものをギュッとやるしかなくて。たしかに、歌詞や曲名にも(ハロプロの)影響を受けているんだなって思いますね。
アユニ・D:このアルバムは、どのような思いで制作されましたか?
椎木:2年ぶりのアルバムで、「ポップなアルバムを作りたい」とパッと思って、それに向かって取り組んでいきました。1個目の言葉を、疑わずにちゃんと使ってあげる作業をたくさんしていって、My Hair is Badの純度をあらためて高めていくような、だけども最新作になるように取り組んだアルバムです。
蔦谷:めっちゃポップなものが続くと思ったら、8曲目の『hell see.』。これ、めっちゃかっこいいよね。「やってんな」と思いましたよ。
椎木:蔦谷さんがMy Hair is Badを聴いてくれたのがうれしいっす!
蔦谷:もちろんですよ。あと、最後の『闘いは美しい』。これ、すごいなと思ったんです。My Hair is Badらしい、個人の視点で描いてますよね。個人から見た、いろんな闘いや争いが大きな視点ではなく、自分の心から見た世界として描いている。そのなかの憤りとか、普通の若者が感じるようなことをこの戦いのなかにいる主人公が語る感じが、椎木さんらしい歌詞だなって。
椎木:うれしい。秀吉というバンドのギターボーカル・柿澤秀吉さんに入ってもらって、『愛着』には亀田誠治さんに入っていただきました。
ここで、7月に先行配信されたアルバム収録曲『青いソファの上で』をオンエアした。
アユニ・D:『cats』の初回限定盤には、メジャーデビューから10周年となるバンドの軌跡を詰め込んだフォトブックもついているそうですね。
椎木:過去10年間にメンバー同士で撮り合った携帯電話の写真をみんなで集めたら、1,000枚くらい出てきちゃって。それで、全152ページの“おじさん写真集”ができちゃいました(笑)。
蔦谷:ファンはたまらないですね。
椎木:誰がどう見るんだろうって(笑)。メンバーそれぞれが「この写真はこれで」みたいなコメントも書いてあって、本当にメモリーブックができました。
蔦谷:その話を聞くと、みなさん仲がいいんですね。
椎木:そうですね、どんどん仲よくなってきて、友だち味が強くなってきています。2025年のクリスマス・イブも3人で飲んでましたからね。
アユニ・D:へええ~!
蔦谷:珍しいバンドですね。
椎木:珍しいと思います。まわりのバンドから、ちょっとキモがられるっていうか。3人で朝まで飲めるんですよ、よくわからないけど。
蔦谷:3人の人間性も含めて、すごくいいバランスなんですね。
椎木:ふたりとも優しくて。10年間いろいろあるなかで、僕が「もうちょっと仕事っぽく」とか「ボーカルとして」と思ったタイミングも、ふたりが全然、友だちを諦めてくれなくて。結局それに救われて、今は僕も甘えているって感じですね。
蔦谷:他のメンバーは作らない?
椎木:そうですね、作らないというか……昔、バヤちゃん(山本大樹)が結成当時、歌詞を書いてきてくれたんですけど、「大統領」とか「総理」とかいろんな歌詞が入っていて「これはもう彼に作らせちゃダメだ」と思って(笑)。意味がわからない角度から物申していたので、「これは僕が書かないといけない」と。
蔦谷:サウンドの構築は、バンドで一緒にやっていく感じですか?
椎木:そうですね。僕が何でもないデモを出して、ふたりがガッとアレンジしています。
蔦谷:みんなアレンジ力があるんですね。
椎木:ふたりとも「これが俺のベースだ」「これが俺のドラムだ」がすごくあって、だから僕はあまり作り込まずに渡しています。
蔦谷:プレイヤーとして尊敬しているというところ、それも含めていいんじゃないですか。それがMy Hair is Badのシグネチャーサウンドになるって信じているってことですよね。
椎木:そうですね。僕がやるより、絶対にふたりがやったほうがいいと思っています。
My Hair is Badは9月18日(金)から全国アリーナツアーを含む全43公演の『ノーブルホームランツアー』を開催する。
また、10月3日(土)には、韓国・仁川パラダイスシティで開催される日韓最大級の音楽フェスティバル「Xnterstellar Music Festival 2026」に出演。My Hair is Badにとって初の海外ライブとなる。
アユニ・D:これはどんなライブでしょうか?
椎木:フェス……なのかな、説明が難しいですけど。僕は30歳を過ぎて初めてパスポートを取って、ようやく海外へ行き始めたところで。どこへ行っても変なアドレナリンが出続けて、いろいろなところに行きたいと思っていたタイミングだったので、「絶対に出る!」って。
アユニ・D:海外へ行き始めたのは、ライブがきっかけですか?
椎木:昔、「ロンドンで弾き語りの映像を撮らないか」ってオファーをいただいて、「行きたい!」って。それがきっかけで、いろいろなところへ行くようになりました。
蔦谷:それまではパスポートを取っていなかった理由があるんですか?
椎木:日本中をハイエースで旅していたし、28歳くらいで上京して「うわぁ、こんな感じなんだ、東京」と楽しくやっていました。その2年後くらいに東京にも慣れてきて、「海外もあるんだ、まだ人生」みたいな。
蔦谷:40代で宇宙へ行くかもしれないですね、もしかしたら(笑)。
椎木:あはは(笑)!
アユニ・D:今のペースだと。
蔦谷:体に気をつけて。本当にロングツアーなので。
椎木:ゆっくりやらせていただきます。
My Hair is Badの最新情報は公式サイトまで。
『M bit Project AS YOU LIKE IT』では「好きなだけでいい。」をコンセプトに、毎回さまざまなジャンルのゲストを交えて音楽やエンターテイメントの“好き”を語るプログラム。放送は毎週日曜21時から。Spotifyなどのポッドキャストでも配信中。
椎木が登場したのは、8月30日(日)放送のJ-WAVE『M bit Project AS YOU LIKE IT』(ナビゲーター:蔦谷好位置、アユニ・D)。「好きなだけでいい。」をコンセプトに、毎回さまざまなジャンルのゲストを交えて音楽やエンターテイメントの“好き”を語るプログラムだ。
この日の放送は9月6日(日)28時ごろまで、radikoのタイムフリー機能で楽しめる。
転校先では「ここは3枚目でいこう」
My Hair is Badは2008年、新潟県上越市にて結成。2016年5月にシングル『時代をあつめて』でメジャーデビューを果たし、今年10周年を迎えた。椎木は父親が転勤族で、小学5年生までは東京、小学6年生で上越市、中学1年生で茨城県、中学2年生で再び上越市へ移ったという。
蔦谷:転勤が多いことは、自分の人格形成に影響がありましたか?
椎木:僕は椎木知仁(ともみ)が本名なんですけど、小さいころは太っていて、メガネで坊主で。「ともみ」っていう名前はちょっと女性的じゃないですか。みんな女の子が転校してくると思ったら僕が来て、クスクスみたいになって。僕はショックを受けずに「ここは3枚目でいこう」と、ずっとおちゃらけていましたね。だから初対面でも、あまり緊張しないほうかもしれないです。
蔦谷:サービス精神や気遣いも、そこで形成されているのかもしれないですね。
椎木:たしかに。ビビりだし、“気ぃ遣い”ですね。
その後、高校1年生でライブハウスへ行き始めた椎木は、別の高校でバンドをしていたベースの山本大樹と出会う。そして、椎木と同じクラスで、山本と同じ中学校だった山田 淳をドラムに誘い、My Hair is Badを結成する。
椎木:ずっと野球をやっていたんですけど思春期に入って、とにかく坊主にしたくないし、ワックスをつけたいし、野球をやめる理由を探していたんです。昔から音楽は好きで、小学生のころに住んでいたマンションの下のレンタルビデオ屋さんにCDもいっぱい置いてあって、たくさん借りていましたね。「バンドがモテるかもしれない。ギターを弾くしかねえ」と。
蔦谷:小学生のときは、邦楽を聴いていたんですか?
椎木:初めて自分のお金で買ったのはKICK THE CAN CREWで。
【公式】KICK THE CAN CREW 「イツナロウバ」 (MV)【2ndシングル】キック・ザ・カン・クルー KTCC / It's not over
アユニ・D:初めて曲を作ったのも、ELLEGARDENの影響だったんですか?
椎木:みんなコピーバンドだったんですけど、僕らはちょっと“かかっちゃってた”ので、「絶対オリジナルやるっしょ」みたいな感じで。やり方もわからないまま、初ライブからオリジナル曲をやっていました。
蔦谷:最初はどんな曲を作ったんですか?
椎木:最初は英詞で、反戦の曲を書いたりしていましたね。(当時は)いろんなメロコアが好きで、英詞を和訳すると反戦の曲がけっこうあったんですよね。そういうものをまねして。
蔦谷:My Hair is Badの曲を聴くと、めちゃくちゃポップだなと思うんです。サウンドは武骨なスリーピースの延長だけど、メロディーとか和声がすごくポップで。メロコアだけじゃなくて、J-POP的なものにもかなり影響を受けている気がします。
椎木:やっぱりハロプロから来ているのかな。自分に音楽の才能があると思っていないけど、好きなものをギュッとやるしかなくて。たしかに、歌詞や曲名にも(ハロプロの)影響を受けているんだなって思いますね。
新作は“1個目の言葉”を疑わずに作った
My Hair is Badは9月9日(水)に全13曲を収めた7作目のフルアルバム『cats』をリリースする。アユニ・D:このアルバムは、どのような思いで制作されましたか?
椎木:2年ぶりのアルバムで、「ポップなアルバムを作りたい」とパッと思って、それに向かって取り組んでいきました。1個目の言葉を、疑わずにちゃんと使ってあげる作業をたくさんしていって、My Hair is Badの純度をあらためて高めていくような、だけども最新作になるように取り組んだアルバムです。
My Hair is Bad – 7th Full Album「cats」全曲トレーラー
椎木:蔦谷さんがMy Hair is Badを聴いてくれたのがうれしいっす!
蔦谷:もちろんですよ。あと、最後の『闘いは美しい』。これ、すごいなと思ったんです。My Hair is Badらしい、個人の視点で描いてますよね。個人から見た、いろんな闘いや争いが大きな視点ではなく、自分の心から見た世界として描いている。そのなかの憤りとか、普通の若者が感じるようなことをこの戦いのなかにいる主人公が語る感じが、椎木さんらしい歌詞だなって。
椎木:うれしい。秀吉というバンドのギターボーカル・柿澤秀吉さんに入ってもらって、『愛着』には亀田誠治さんに入っていただきました。
ここで、7月に先行配信されたアルバム収録曲『青いソファの上で』をオンエアした。
My Hair is Bad – 青いソファの上で
椎木:過去10年間にメンバー同士で撮り合った携帯電話の写真をみんなで集めたら、1,000枚くらい出てきちゃって。それで、全152ページの“おじさん写真集”ができちゃいました(笑)。
蔦谷:ファンはたまらないですね。
椎木:誰がどう見るんだろうって(笑)。メンバーそれぞれが「この写真はこれで」みたいなコメントも書いてあって、本当にメモリーブックができました。
蔦谷:その話を聞くと、みなさん仲がいいんですね。
椎木:そうですね、どんどん仲よくなってきて、友だち味が強くなってきています。2025年のクリスマス・イブも3人で飲んでましたからね。
アユニ・D:へええ~!
蔦谷:珍しいバンドですね。
椎木:珍しいと思います。まわりのバンドから、ちょっとキモがられるっていうか。3人で朝まで飲めるんですよ、よくわからないけど。
蔦谷:3人の人間性も含めて、すごくいいバランスなんですね。
椎木:ふたりとも優しくて。10年間いろいろあるなかで、僕が「もうちょっと仕事っぽく」とか「ボーカルとして」と思ったタイミングも、ふたりが全然、友だちを諦めてくれなくて。結局それに救われて、今は僕も甘えているって感じですね。
Pasta ni Namida
30歳を過ぎて知った「海外もあるんだ」
My Hair is Badは、ほぼ全曲を椎木が作詞作曲を担当している。椎木は制作の裏側について語った。蔦谷:他のメンバーは作らない?
椎木:そうですね、作らないというか……昔、バヤちゃん(山本大樹)が結成当時、歌詞を書いてきてくれたんですけど、「大統領」とか「総理」とかいろんな歌詞が入っていて「これはもう彼に作らせちゃダメだ」と思って(笑)。意味がわからない角度から物申していたので、「これは僕が書かないといけない」と。
蔦谷:サウンドの構築は、バンドで一緒にやっていく感じですか?
椎木:そうですね。僕が何でもないデモを出して、ふたりがガッとアレンジしています。
蔦谷:みんなアレンジ力があるんですね。
椎木:ふたりとも「これが俺のベースだ」「これが俺のドラムだ」がすごくあって、だから僕はあまり作り込まずに渡しています。
蔦谷:プレイヤーとして尊敬しているというところ、それも含めていいんじゃないですか。それがMy Hair is Badのシグネチャーサウンドになるって信じているってことですよね。
椎木:そうですね。僕がやるより、絶対にふたりがやったほうがいいと思っています。
My Hair is Badは9月18日(金)から全国アリーナツアーを含む全43公演の『ノーブルホームランツアー』を開催する。
また、10月3日(土)には、韓国・仁川パラダイスシティで開催される日韓最大級の音楽フェスティバル「Xnterstellar Music Festival 2026」に出演。My Hair is Badにとって初の海外ライブとなる。
アユニ・D:これはどんなライブでしょうか?
椎木:フェス……なのかな、説明が難しいですけど。僕は30歳を過ぎて初めてパスポートを取って、ようやく海外へ行き始めたところで。どこへ行っても変なアドレナリンが出続けて、いろいろなところに行きたいと思っていたタイミングだったので、「絶対に出る!」って。
アユニ・D:海外へ行き始めたのは、ライブがきっかけですか?
椎木:昔、「ロンドンで弾き語りの映像を撮らないか」ってオファーをいただいて、「行きたい!」って。それがきっかけで、いろいろなところへ行くようになりました。
蔦谷:それまではパスポートを取っていなかった理由があるんですか?
椎木:日本中をハイエースで旅していたし、28歳くらいで上京して「うわぁ、こんな感じなんだ、東京」と楽しくやっていました。その2年後くらいに東京にも慣れてきて、「海外もあるんだ、まだ人生」みたいな。
蔦谷:40代で宇宙へ行くかもしれないですね、もしかしたら(笑)。
椎木:あはは(笑)!
アユニ・D:今のペースだと。
蔦谷:体に気をつけて。本当にロングツアーなので。
椎木:ゆっくりやらせていただきます。
My Hair is Badの最新情報は公式サイトまで。
『M bit Project AS YOU LIKE IT』では「好きなだけでいい。」をコンセプトに、毎回さまざまなジャンルのゲストを交えて音楽やエンターテイメントの“好き”を語るプログラム。放送は毎週日曜21時から。Spotifyなどのポッドキャストでも配信中。
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- M bit Project AS YOU LIKE IT
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