アメリカでは「Kasai(カサイ)」が人気?世界の赤ちゃんの名前から流行を読み解く

J-WAVEの番組『STEP ONE』には、ナビゲーターのサッシャ、ノイハウス萌菜が気になる海外ニュースをお伝えする「CHINTAI GLOBAL BEATS」というコーナーがある。ここでは2026年5月にオンエアした同コーナーから、「アメリカの赤ちゃんの名前1位は?」というトピックをテキストで紹介する。

【オンエア:2026年5月11日(月)/ナビゲート:サッシャ、ノイハウス萌菜】

「CHINTAI GLOBAL BEATS」はSpotifyなどのポッドキャストでも配信中。毎週月曜に前週の放送分をアーカイブ配信している。

・ポッドキャストページ

アメリカで人気の赤ちゃんの名前上位は?

今回は、サッシャがAP通信の「Olivia and Liam top the list of most popular US baby names for the seventh year running」をピックアップした。

【元記事】「Olivia and Liam top the list of most popular US baby names for the seventh year running」

アメリカで、2025年の赤ちゃんの名前ランキングが発表された。まず、サッシャは日本の最新ランキングを振り返る。

サッシャ:いろいろな調査がありますが、男の子の1位は「碧(あお)」「葵(あおい)」「湊(みなと)」など、女の子の名前の1位は「陽葵(ひまり)」「凛(りん)」という名前が人気だったりします。最近の日本の名前は「響きが柔らかくて自然を感じる」「漢字がシンプルで美しい」という傾向が見られます。今回、発表されたアメリカのランキング、男の子の1位は「Liam(リアム)」、女の子の1位は「Olivia(オリビア)」。なんと、どちらも7年連続ナンバーワンです。

ノイハウス:そうなんですね!

サッシャ:昔は毎年、流行が変わるイメージもありましたが、最近は長く愛される定番ネームが世界的に増えているのかもしれません。ちなみに、アメリカの男の子のランキング上位1位が「Liam(リアム)」、2位が「Noah(ノア)」、3位が「Oliver(オリバー)」、4位が「Theodore(セオドア)」、5位が「Henry(ヘンリー)」。女の子の1位は「Olivia(オリビア)」、2位が「Charlotte(シャーロット)」、3位が「Emma(エマ)」、4位が「Amelia(アメリア)」、5位が「Sophia(ソフィア)」という結果になっています。こうして見ると、クラシックで比較的上品な名前が上位にきているんですよね。「Liam(リアム)」はもともとアイルランド語系の「William(ウィリアム)」の省略形、「Olivia(オリビア)」や「Oliver(オリバー)」はラテンの「オリーブの木」に由来しています。オリーブは平和や豊かさのシンボルですので、そういう願いも込められているかもしれません。また、ランキング上位には入っていないですが、アメリカでは「Mateo(マテオ)」「Camila(カミラ)」「Eliana(エリアナ)」などスペイン語系の名前も人気が高まってきていて、アメリカ社会にヒスパニック系の人口が増えていることも理由ではないか、ということです。

赤ちゃんの名前から流行や文化、時代背景が見える?

アメリカ、日本のほかにもさまざまな国の名前の人気ランキングを調べたというサッシャ。各国の1位は、どのような名前なのだろうか。

サッシャ:イギリスの男の子の1位は「Muhammad(ムハンマド)」、女の子は「Olivia(オリビア)」。「Muhammad(ムハンマド)」が多いのは、イスラム系の方が増えているのを象徴しているのかもしれませんね。ドイツでは男の子の1位が「Noah(ノア)」、女の子は「Emilia(エミリア)」が人気です。最近のドイツは、国際的に通用するドイツ語っぽくない名前が人気な感じがします。フランスでは、男の子が「Gabriel(ガブリエル)」、女の子が「Jade(ジェイド)」。イタリアでは男の子が「Leonardo(レオナルド)」、女の子が「Sophia(ソフィア)」が1位でした。韓国も調べてみましたが、最近は伝統的な漢字の名前よりも「発音の柔らかさ」を重視する傾向が強く、男の子は「イジュン(I-jun)」、女の子では「ソア(Seo-ah)」という名前が人気だそうです。

各国で人気の名前から「文化や価値観が見えてくる」と話すサッシャ。アメリカの最近の赤ちゃんの名前にも面白い特徴があるという。

サッシャ:「Theodore(セオドア)」や「Henry(ヘンリー)」など、100年前にも人気だった名前が再び上位にランクインしているのは面白いですね。日本でも「昔ながらの漢字を使って、読み方は現代的にする」という傾向があるので、世界的な共通点もあるのかもしれません。また、今回アメリカのランキングでもっとも順位を上げた男の子の名前が「Kasai(カサイ)」。

ノイハウス:へええ!

サッシャ:東京と千葉県との境ではございません。日本語やスワヒリ語で“火”を意味する言葉に由来していると言われています。女の子では「Klarity(クラリティ)」で、本来は「Clarity」と書くところを、「C」ではなく「K」にしています。スペルをアレンジするなどして、世界でひとつだけの名前、ほかにはあまりない名前をつける傾向もあるのではないでしょうか。さらにこの記事によると、景気が悪い時代には「安定感のある伝統的な名前」、時代が大きく変化しているときには「個性的な名前」が増える傾向があるそうです。映画やドラマ、スポーツ選手の影響も大きく受けます。たとえば、世界的に人気になった名前の代表例が「Elsa(エルサ)」。『アナと雪の女王』のヒットに由来します。日本でも、アニメやマンガの影響を受けた名前もある気がします。名前ランキングを見ると、その時代に流行した作品なども見えてくるかもしれませんね。

J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「CHINTAI GLOBAL BEATS」では、番組独自の視点で世界を見渡し、国内ではまだ知られていない話題やニュース、ニューミュージックをお届け。放送は月曜~木曜の12時5分ごろから。
番組情報
STEP ONE
月・火・水・木曜
9:00-13:00

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