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 “サマソニ社長”清水直樹が語る、記憶に残るアーティスト「あれは出来すぎだなと思ったね」

“サマソニ社長”清水直樹が語る、記憶に残るアーティスト「あれは出来すぎだなと思ったね」

クリエイティブマンプロダクション代表の清水直樹さんが、自身が生みの親となる音楽フェス「SUMMER SONIC」(サマソニ)のこれまでを振り返り、今年の開催内容についても語った。

清水さんが登場したのは、4月29日(水・祝)放送のJ-WAVE『J-WAVE GOLDEN WEEK SPECIAL LAWSON TICKET presents WE LOVE SUMMER SONIC』(ナビゲーター:サッシャ)。2000年の初開催以来、国内外のトップアーティストが出演し、世代やジャンルを超えて支持を集めてきた「SUMMER SONIC」の25年にわたる歴史、唯一無二の魅力、そしてこれからの未来を、“ラジオで体験できるフェス”としてお届けするスペシャルプログラムだ。

25年間で築いたサマソニらしさ

番組では清水さんと、「SUMMER SONIC」のステージMCを務めるサッシャが、「サマソニの25年」を語り合うSpotify限定Video Podcast「5x5 Years of SUMMER SONIC」をJ-WAVEスペシャルエディットでオンエア。その後、スタジオに清水さんが登場し、トークを繰り広げた。

・ポッドキャストページ


サッシャ:25年かけて「SUMMER SONIC」はどんなフェスに成長したのでしょうか。

清水:最初はとにかく純粋に、洋楽ロックアーティストを呼びたいと。1日10組観られたらという、夢のようなフェスをやりたいなというところからのスタートでした。まず、東京と大阪という関東・関西でやって、お客さんが来やすいフェスを目指し、それが毎年ステージも2ステージから6ステージ、7ステージと増えて規模感も大きくなりました。洋楽ロックフェスの間口がどんどん広がって、ポップスになりラップも出てEDMになり、なおかつK-POPからアジアからとなって、様変わりしたフェスになってきました。

サッシャ:いろいろなことがありましたが、25年続いた秘訣は?

清水:ブッキングは正直言って、1度も手を抜いたことがないんだよね。

サッシャ:そこが肝ですか。

清水:そこはやっぱり肝。うまくいかない年もあるし、「もう無理」ということも。みんなが「これ呼んで」と言うけど、ほぼ声はかけてる。

サッシャ:みんなが思ってるものは声をかけていると。

清水:思ってることはこちらはやってるんです。でもやっぱり、うまくいかないというのは多々あるなかで、自分たちのなかで最善のことをやり続けて、最後までやってきたというのが、そういうなか(ブッキング)に反映されているとは思うんだよね。

サッシャ:うまくいくときも大変なときも、全力でブッキングしてきたと。

清水:それが最終的に形になって、お客さんがしっかりと満足するフェスになって、これだけ続いているというのは自分でも思いますね。

サッシャ:さまざまなフェスがあるなかで「サマソニはこれだ」という、らしさってなんですか?

清水:サマソニらしさは、日本でいったらこの規模感で海外のアーティストを呼んで25年というのは、「FUJI ROCK FESTIVAL」とサマソニしかないわけで。それが世界の人、アジアの人が知っている。世界と戦ってるという気持ちでやってます。そこはほかの日本にある多くのフェスとは一線を画しているし、あとは規模感。2日だったら20万人だし、3日だったら30万人。これだけの人を呼ぶというのは、ほかにはないと思うんだよね。

サッシャ:世界にとどろいてますよね。前半で津田昌太朗さんと奥浜レイラさんとのMC対談がありましたが、ふたりとも海外のフェスにサマソニのTシャツを着て行ってると。

清水:俺もこの前、台湾のフェスに行ったら前の人がサマソニのTシャツで(笑)。

サッシャ:え~! 後ろの人がオーガナイザーって教えてあげたい。

清水:肩を叩いて声をかけようかなと思ったけど我慢して。

サッシャ:そういうのを見聞きしてどうですか?

清水:うれしいよね。フェスではけっこう見るかな。ニューヨークの街角で着てる人も見て。

サッシャ:まったくフェスと関係ないときに。

清水:サマソニのTシャツを着ていたから「おっ」と思って声をかけようとしたら、スタッフTシャツだったから「おい、どうやって手に入れたんだ」みたいな(笑)。そこも含めていろいろなことが、世界中に浸透してるんだろうなと。

サッシャ:25年前と比べてブッキングとか、いろいろなところにね。清水さん自身が音楽が好きだから、海外のフェスにも行くじゃないですか。サマソニって言うと「ああ、サマソニね」という感じなんですか?

清水:普通、「サマソニ」って僕らが略して言ってることじゃない? 本来は「SUMMER SONIC」なんだけど、海外の特にアジアはみんな「サマソニ」って普通に。僕を紹介するときも「サマソニの社長」って言われる。会社名は誰もわかってないけど(笑)、「サマソニの社長」と言えばすぐにわかるみたいな。それぐらいサマソニのほうが独り歩きはしてる。

サッシャ:今や「出してくれ」というほうが多いでしょ?

清水:まあね。でも、前にあれだけ出たいと言っていた人たちが最近出てくれないなという、逆もあるけどね。

サッシャ:それだけ世界的に、いろいろなものが増えているというのもあるんでしょうね。

清水:いろいろなものもあるし、みんな大きくなっちゃったからね。

記憶に残るアーティストたち

サッシャが「今まででいちばん苦労した、大変だったアーティストは?」と問いかけると、清水さんは「やっぱりGUNS N' ROSESに尽きるよ(笑)」と回答し、当時を振り返った。

清水:当日も疲れましたけど、あれで自分が反省したのは「サマソニのときはサマソニに集中しろ」という。ガンズをブッキングするのにもう1ショーということで、香港をブッキングしたのね。サマソニの前に香港に行ったら、まあリハも来ないわ、本当に当日やるかわからないわ。通訳も全員クビだってどんどんクビにしたりとか。アクセル・ローズがかなりひどいときで、サマソニに来る前に熱を出して疲れきって。今度は香港から戻ってきてサマソニというので、死ぬ思いをして。当日やるかやらないかもわからないみたいな、とにかくサマソニのときにほかのブッキングはしないことに(笑)。

サッシャ:それで学んだんですね。

清水:それは学んだ。

サッシャ:よくステージに立ちましたね。

清水:あのとき遅れたけどね。

サッシャ:でも遅れた理由は別にアクセルじゃなかったんでしょ?

清水:バケットヘッドが帽子を忘れたというね(笑)。

サッシャ:バケツを忘れたので出られなかったという。逆にアクセルが待っていたということですよね。

清水:待ってたねえ。

サッシャ:よく機嫌が悪くなって帰らなかったですね。

清水:あのとき、やる気はすごかったよね。

サッシャ:出たあともすごい盛り上がりでしたしね。

清水:40分遅れか。まあ、あれは出来すぎだなと思ったね。

サッシャ:そんなピンチもあったということで。ベストアクトはなんでしょう?

清水:Radioheadは言い尽くしたので(笑)。

サッシャ:2003年のRadioheadね(笑)。

清水:そのときそのときで変わるんだよね。2025年だったらアリシア・キーズとColdplayの年のことを思い出したりみたいな。今ふと思い出したのはDaft Punk。

サッシャ:なぜでしょう?

清水:あの年(2006年)はヘッドライナーがとにかくよすぎて。METALLICAとDaft Punk、Linkin Park、Massive Attackとか、何をとるかみたいなので本当に葛藤したときで。METALLICAももちろん観たんだけど、Daft Punkは絶対に観なきゃと思って行ったので。あのときまだ、MOUNTAIN STAGEも1万しかないところで、本当にみんな観たくてぎゅうぎゅう詰めで。あそこで始まったDaft Punkは歴史に残るよね。彼らはフェスをあまりやらないから、たぶんアジアで言ったらサマソニだけだろうし。「Coachella Festival」もやってるけど、そういう歴史的ななかでフェスに出たというところでも、かなり貴重なライブだったのではないかと。

サッシャ:しかも、今のところもう観られないということですからね。

清水:だからもう1回やってほしいなと、そこは夢としてずっと思い続けているところだよね。

サッシャ:じゃあ、復活した際にはサマソニにすぐ来てもらいましょう。

清水:あのときは『Get Lucky』はまだ出してないから、次だったらそれも聴けるかもしれないね。

Daft Punk - Get Lucky (Official Audio) ft. Pharrell Williams, Nile Rodgers

救世主となったAdo

2026年の「SUMMER SONIC」は8月14日(金)、15日(土)、16日(日)の3日間開催となる。清水さんは今後発表となっていくアーティストを含めた、出演者について語った。

清水:The Strokesがコーチェラですばらしいライブをやってくれたから、そこでまた期待感がみんな爆上がりになっていて。

サッシャ:映像で観た人たちもみんなね。

清水:デヴィッド・バーンもそうだしね。僕はコーチェラに行ったので、そのあたりはFKA twigsもそうだし。最近はコーチェラで観たライブがまたサマソニにアーティストが来るというと、二重三重の期待感というのが出てきて。この流れも面白いよね。

サッシャ:コーチェラで観て「これいいな」と発見したアーティストはいますか?

清水:けっこういました。それで実はまだ発表していないけど、コーチェラで今年のベストという感じの何十組のアーティストのなかに「サマソニ出たい」ということで、急遽決めたようなのが実はいるんですよ。

サッシャ:コーチェラで決めたということ!?

清水:コーチェラで観て「あ、いいな。よし話そうか」としたら、向こうからもちょうど来て。このタイミングで相思相愛で「やろうか」ということで、これがまず今週発表になるんじゃないかな。

サッシャ:コーチェラでベストアクトに選ばれているうちの1組ということね。

清水:グループですよ。これがあとで「誰かな?」と話題になってくれたらいいな。

サッシャ:話題になるでしょう。そしてヘッドライナーはけっこうご苦労されましたよね? 特に2日目。

清水:コメントでも出したけど、正直言ったとおりの海外のアーティストで、ほぼ決まっているという状況だったのがひっくり返った。でも、そこでAdoがちょうど出たいという話をしていたときだったので。そのときは実はステージが違ったんだよ。ただもう思い切って「ヘッドライナーでやってくれないか」とこちらからオファーして、それを受けてくれて。そのタイミングでは本当に救世主が現れたという。でも考えたらサマソニの歴史として、いろいろなものを変えていくということもまた、ストーリーだし、ビジョンだと思って。これは思い切って日本の2アーティストがヘッドライナーで、海外は1アクト。これもこれからを考えたときに「いろいろなことに挑戦するなかのひとつだよな」と思って、もういこうと。

「SUMMER SONIC 2026」の詳細は公式サイトまで。

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番組情報
J-WAVE GOLDEN WEEK SPECIAL LAWSON TICKET presents WE LOVE SUMMER SONIC
4月29日(水・祝)
9:00-17:55

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