三浦透子、免許ナシから17日でマニュアル取得!『ドライブ・マイ・カー』の"突破ストーリー"をのんに語る

俳優/歌手の三浦透子が、俳優/アーティストののんと対談。三浦が歌手活動を始めたきっかけや、4月27日(月)に配信されるNetflixシリーズ『地獄に堕ちるわよ』の出演について、さらに今、活躍しているステージの扉を開いた「突破ストーリー」を語った。

三浦が登場したのは、2月15日(日)放送のJ-WAVE『TOPPAN INNOVATION WORLD ERA』(ナビゲーター:のん)の「FROM THE NEXT ERA」。さまざまなジャンルのイノベーターを迎え、トークセッションを繰り広げるコーナーだ。

『TOPPAN INNOVATION WORLD ERA』は、「新しい時代」を築く“イノベーションの種”を探求するプログラム。ナビゲーターは、第1週・真鍋大度、第2週・後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、第3週 のん、第4週 小橋賢児が週替わりで担当している。

番組は、Spotifyなどのポッドキャストでも聴くことができる。

・ポッドキャストページ

歌手活動は「ワンフレーズ口ずさむ」シーンがきっかけ

三浦は5歳でCMの子役オーディションに合格し、俳優としてのキャリアをスタート。「友だちのお母さんに連れられて受けに行った」だけだったと振り返りつつ、「当時は働いている意識はなかった」と語った。

のん:歌手としての活動はどのように始まったんですか。

三浦:それも最初はCMのお仕事だったんですけど。映画監督のタナダユキさんと、出演する側としてお仕事をご一緒して、そのときにワンフレーズ口ずさむみたいなシーンがあって。それを聴いたタナダさんが「声がいいからぜひ歌を歌ったほうがいいよ」って言ってくださって。

のん:見つかっちゃった!

三浦:見つけてもらっちゃった(笑)。それで「ありがとうございます」なんて言っていたら、本当にタナダさんが歌のお仕事をくださったんです。タナダさんが撮ったCMの音楽のお仕事と、撮った映画のエンディングを歌うっていうお仕事で。それが歌い始めた最初ですね。

のん:すごいな。タナダ監督に「(三浦)透子さんを見つけてくれてありがとう」って感じです。

三浦:本当にまさかだったけど。今こうやって音楽のお仕事ができているのも全部タナダさんのおかげだから、本当に「ありがとう」って気持ちですね。

「これ、誰かの歌じゃなかったんだ」って

三浦は、2025年10月にEP『condominium』をリリース。高校時代のボイスメモや20代前半の日記、30歳目前の今をつぎはぎしてできた作品だという。

のん:このコンセプトはどういった想いで?

三浦:自然となっていったかな。今まではいろんな方に曲を作っていただいて、歌っていて。1曲1曲を作っていくっていう流れでアルバム制作することが多かったんです。でも、今回は作品として提示したいっていうのがあって、より自分濃度の高い作品になればいいなみたいことを考えていたときに、まず最初に今までの自分が残してるものがないかなっていうのを振り返るところから始めて。振り返っていると、意外と今の自分も「ああ、わかるわかる」って思うようなこともあって。だから、自然と昔を振り返りながら「これ素敵だな」って思うものを抽出しつつ、それを聴いてると今の自分が言葉にしたいこととかも自然と見つかっていったっていう感じで。それが私を提示するっていうことの最初にやるべきことかなと思って始めたら、こんな感じになりました。

のん:ちなみに、そのボイスメモって何が入ってるんですか?

三浦:ハミングみたいなやつもあるし、歌詞みたいなのが入ってるのもあったりとか。「これなんだろう?」っていうのもあったりとか(笑)。

のん:そのボイスメモから使われてる部分も?

三浦:全然ある。

のん:すごい。『Namida』は透子さんの作詞作曲ですよね。その中に入ってたりします?

三浦:入ってます。

Tears

三浦:メロディーみたいなのはあとから肉付けしたところもあるけど、サビのメロディーとかは本当にすごい昔のやつにあって。そのぐらいのときのやつからさかのぼって持ってきて、「これ、私たまに口ずさんでたけど、誰かの歌じゃなかったんだ」って思って。

のん:自分の歌だったんだ。

三浦:「昔のこれだったんだ」と思って。めちゃくちゃ恥ずかしかったけど、これは成仏させたいなと思って作りました。

のん:じゃあ、昔から作ってたっていう?

三浦:作ってる意識はなかったけど録音するのがすごく好きで、それは昔からやっていて。自分の声って面白いなと思って。

のん: いい声だもん。そりゃ録音するの楽しいよね。

三浦:でも、もともといい声だったのかな、みたいな。そんなことはなかったような気も……わからない。もう忘れちゃってるとこもあるけど、あんまり好きじゃなかった気がしてて。でも仕事柄、自分の声を聴かなきゃいけないじゃないですか。

のん:うん、嫌だけど聴かなきゃいけないよね。

三浦:もうしょうがないから録音して聴いてみたりして、最初は「うわぁ」って思ってたんだけど、繰り返してるうちに「ちょっと素敵かも」と思えるようになったりとかして。だから、自分が好きになれたっていうのも大きいような気はしてるし、人に「素敵だね」って言ってもらえるようになったのも、そのあとだった気がして。

のん:自分の声のいいところを自覚して。

三浦:そう。あんまり「やだやだ」って言わずに愛してやろうと思ったら、けっこう抵抗なく声のお仕事ができるようになって。

のん:素敵ですね。歌を歌う俳優でもある透子さんの歩みから、そうじゃない人たちにも教訓になるような話だなと思いました。

三浦:そんな話できたかな。うれしい、そうだったとしたら。

のん:自分を好きになる、大事な話でした。

ステージの扉を開いた映画『ドライブ・マイ・カー』での経験

話題は、俳優の活動について。三浦は4月27日(月)に配信されるNetflixシリーズ『地獄に堕ちるわよ』に出演。島倉千代子を演じる。

『地獄に堕ちるわよ』ティーザー予告編|Netflix

のん:SNSでもかなり話題になっていますね。歌手役はシンガーでもある透子さんならではのキャスティングなのかなと思ったんですが、歌も?

三浦:歌いました。

のん:島倉千代子さんの歌を?

三浦:はい。役をやらせていただけるのはもちろん光栄なんですけれど、最初はびっくりしましたね。「えーっ」と思って。

のん:何から取りかかりました?

三浦:最初はモノマネ。監督も含めて、マネてほしいってことではなかったんですよ。とはいえ、最初は近づくところから始めようと思って、歌もそうだけどインタビューの映像とかもいっぱい見たりとかして、しゃべり方とか仕草とかも見て研究して。そこからある程度、自分に馴染むものを抽出して、自然に自分でもあるっていう状態でやれるぐらいの塩梅を見つけていったって感じでした。

のん:楽しみですね。

三浦:観た方が「こんなの島倉千代子じゃない」みたいにならなきゃいいけど……まあ、なると思うんですけどリスペクトを込めて演じたつもりではあります。

のん:本人じゃない人が演じることによって、違う角度で描かれるっていうのが醍醐味ですよね。

三浦:醍醐味だと思います。

最後に、三浦が今、活躍しているステージの扉を開いた「突破ストーリー」を語った。

三浦:映画『ドライブ・マイ・カー』の経験ですね。

のん:素晴らしかった。めっちゃかっこよかったです。

映画『ドライブ・マイ・カー』90秒予告

三浦:私はドライバーの役だったんですけど、免許を持ってなかったんですよ。でも、撮影までそんなに時間もなくて。

のん:運転技術の高い役ですよね。

三浦:そのときは、乗る車がマニュアルかオートマか決まってないみたいのがあって、マニュアルで免許を取らなきゃいけない。でも時間が全然ない。ほかの仕事もあるから合宿とかも行けない。それで通いでマニュアルの免許を17日間とかで取ったんですよ。あれは突破したなっていう感じで、すごく記憶してます。

のん:突破してる。

三浦:しかも、実はもともと撮影場所は韓国の予定だったんですよ。韓国だと車線が逆で。しかも乗る車は左ハンドルで。初心者が左ハンドルで逆車線の環境で運転するのか、みたいなすごく高いハードルが用意されていて。それもあってもうめちゃくちゃ緊張しながら、その17日間はとにかく1個も単位を落とさないで免許を取らなきゃっていう。でも、結果としてコロナの影響もあって国内で撮ることになったり、撮影もちょっと延びたりして、練習できる期間も延びて。もちろん、韓国で撮れてたらどんな映像になってただろうっていうのも興味あるし、コロナの状況っていうのは本当に大変なものだったけど、いろんなことを経て運転する時間も得られて。広島での撮影も、私はあの環境というか土地の力みたいなのを撮影の最中に感じてたから、広島でやれてよかったなって思うし、いろんなことがつながるんだなっていうのを実感した作品でもあります。全部に意味があるんだなって。

三浦は、5月に初となるライブハウスでの単独公演「BAND SET TOUR 2026 "BOAT"」を開催する。そのほか、最新情報は公式サイトまで。

豪華ゲストをお迎えしてイノベーションの種をお届けするJ-WAVE『TOPPAN INNOVATION WORLD ERA』は、毎週日曜23時から。
番組情報
TOPPAN INNOVATION WORLD ERA
毎週日曜
23:00-23:54

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