北海道から買いに来る人も! 東京の“中国パン”専門店を取材、肉汁たっぷりの「おやき」や13種類の餡の「月餅」も

東京都江戸川区・新小岩にある手作り中国パン屋「劉記 中華面食」(りゅうき ちゅうかめんしょく)に注目した。

この内容をお届けしたのは、9月16日(火)放送のJ-WAVE『PEOPLE’S ROASTERY』(ナビゲーター:長井優希乃)の「MORI BUILDING GO NEXT TOKYO」。東京でいま、知りたい、見たい、行きたい、感じたい、さまざまなトピックスを紹介するコーナーだ。

厳選素材で手作りする、中国の小麦グルメを取り揃えたお店

荒川と江戸川の間に位置する新小岩は、下町の風情が残り、さまざまなルーツを持つ移住者も多い、活気のある街だ。賑わいを生み出しているもののひとつが、JR新小岩駅の南に伸びる新小岩ルミエール商店街。1959年(昭和34年)に葛飾区で初めてできたアーケード街で、青果店や惣菜屋、本屋、美容院など、生活に欠かせない店舗が多く集まっている。

そんな商店街から路地に入った場所にある赤い看板のお店が、手作り中国パン専門店・劉記 中華面食だ。2022年オープンの劉記 中華面食では、中国・大連から来日したオーナーの劉 蕊(リュウ・ルイ)さんや劉さんのご両親、中国出身の従業員が、毎日、早朝からパンを焼いている。年中無休で営業する店内で販売される商品は無添加にこだわり、本場・中国の味を再現するために独自にブレンドした小麦粉を使用。パンの中身である餡まで、すべて手作りだ。
劉:パンは、毎日朝5時くらいから15種類作ります。毎日楽しいです。いちばん遠いところから来るのは北海道のお客さんで、飛行機で来てたくさん買います。それを冷凍して、2カ月くらい毎日食べるそうです。

長井:お店を始めたころは中国のお客さんがメインでしたが、評判が評判を呼び、いまでは7割が日本のお客さんだということです。そして、店名の「面食(めんしょく)」は中国語でパンや肉まん、餃子など、小麦粉を使った商品のことを指します。ですから、「パン屋さん」と紹介していますが、劉記 中華面食は日本のパン屋さんのイメージとは少し違い、水餃子やおやきなども並んでいます。

名物・おやきは餡がぎっしりで肉汁もすごい

さまざまな商品が並ぶ劉記 中華面食。オーナー・劉さんにおすすめの商品を紹介してもらった。ひとつ目は、名物でもあるおやきだ。

劉:おやきはいちばん人気の商品です。いまは「牛肉・玉ねぎ」と、丸ごと1個エビが入った「豚肉・エビ・ニラ」、そして「豚肉・玉ねぎ」の3種類があります。どれも皮が薄く、中に餡がたっぷり入っていて、食べどきには肉汁がすごく出ます。電子レンジで1個50秒くらい温めると、よりおいしいです。

長井:看板商品のおやきは電子レンジで温めると、肉汁が本当に「じゅわ~!」っと出てきます。餡がどれくらい入っているのかというと、もう「肉・肉・肉!」という感じで、私は「豚肉・エビ・ニラ」を食べましたが、満足度が高くてとにかくおいしかったです。揚げ焼きみたいにしているので、柔らかいけれど表面にサクっと感もあって、それもまたおいしかったです。
続いての劉さんのおすすめ商品は、日本では珍しい「豚肉フレーク」を使った商品だという。

劉:豚肉フレークの商品は日本にあまりないですが、中国にはいろいろな豚肉フレークの商品があります。豚肉フレークのマヨパンは、上に刻んだネギとハムが乗っていて、中に豚肉のフレークをマヨネーズで和えたものと、練乳のソースが入っています。外側についているのも全部、豚肉フレークという甘塩っぱいパンです。また、当店だけのオリジナル商品「豚肉フレークの大福」には、豚肉フレークと紫芋、黒米が入っていて、外側はココナッツです。もちもちして甘塩っぱくておいしいので、デザートとしてはもちろん、ごはん系としても楽しめます。

長井:豚肉フレークを使ったパンは「甘塩っぱい」とおっしゃっていましたが、思っているよりも甘みが強くておいしいです。ちょっとケーキみたいな食感のパンに、豚肉フレークがついていて、新しい体験ができます。そして、豚肉フレーク入り大福は、「日本人が好きな大福と、中国人が好きな豚肉フレークを合わせたら、みんな喜ぶのではないか」という劉さんのアイデアで生まれた「平和の大福」です。大福は、「持つと垂れてしまうのではないか」というくらい、柔らかいんですよ。中に豚肉フレークが入っているのも面白いですし、本当においしいです。

月餅はこの時期だけの特別なフレーバーも

さらに劉さんは、この時期食べたい中国の名菓・月餅を紹介してくれた。
劉:うちの月餅でいつもあるのは、ナッツがたくさん入った「五目ナッツ」、北海道の小豆で作る「小豆餡」、「黒ごま」の3種類です。私はお茶と一緒に食べますが、コーヒーや牛乳を合わせるのもおすすめです。

長井:中国では、中秋節に月餅を送り合う風習があります。この時期、劉記 中華面食では定番のフレーバーに加え、中秋節限定の特別なフレーバーも登場しています。2025年はデーツやパイナップル、ナッツチョコレート、オレンジピールアンドココナッツアンドクランベリーなど、バリエーション豊かな13種類の餡があります。そして、見た目もウサギだったりお花だったり、すごくかわいくて素敵です。自分で味わうのもいいですし、離れている家族や友だち、お世話になっている方に月餅を送るのも、素敵なのではないでしょうか。

J-WAVE『PEOPLE'S ROASTERY』のコーナー「MORI BUILDING GO NEXT TOKYOでは、東京を楽しむさまざまなトピックスを紹介。放送は月曜~木曜の13時45分ごろから。
radikoで聴く
2025年9月23日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
PEOPLE'S ROASTERY
月・火・水・木曜
13:30-16:00

関連記事