THE BAWDIES、おなじみ“スーツ”の裏話とは? 独立後の「いつも以上に激しく転がっている」現状も聞く

THE BAWDIESが、苗場で開催された「Camp Jeep 2025 with Feel EARTH」で生演奏を披露し、自然をテーマに語り合った。

THE BAWDIESが登場したのは、9月15日(月・祝)放送のJ-WAVEの特別番組『J-WAVE SPECIAL Jeep FINDING EARTH』(ナビゲーター:nico)。毎週土曜12時〜15時に放送している J-WAVE『BLUE IN GREEN』内、ミュージシャンのソロキャンプに密着する「Jeep FINDING CAMP」の特別番組だ。

3組のアーティストが苗場のステージに出演

8月23日(土)、24日(日)に新潟県・苗場スキー場で2年ぶりとなるキャンプイベント「Camp Jeep」が開催された。ジープ・オーナー専用のオートキャンプサイトには多くの参加者がテントを設営し、自然に囲まれた2日間のアウトドアライフを満喫した。ファミリーでの参加はもちろん、ソロやペット同伴など、それぞれのスタイルでキャンプイベントを楽しむ姿が見られた。
今回も2023年に続き、キャンプイベント「Feel EARTH」との共催で行われ、「Camp Jeep 2025 with Feel EARTH」という名のとおり、心と身体で地球を感じられる特別な催しとなった。
8月23日には「J-WAVE Finding Earth MUSIC LIVE with Jeep」と題したライブ&トークステージを開催。出演したのは、注目のシンガーソングライター・Gaku、映画やドラマの主題歌でも知られる優河、そして2024年にデビュー15周年を迎えたTHE BAWDIESの3組だ。

9月15日(月・祝)オンエアの『J-WAVE SPECIAL Jeep FINDING EARTH』では、イベントの模様を中心に、アーティストたちが自然から受けたインスピレーションや、都会と自然の暮らしのなかで自分とどう向き合っているのかといったテーマが語られた。この記事では、そのなかからTHE BAWDIESのトークをテキストで紹介する。

なお、Gakuと優河のトークパートや、3組によるライブ演奏は、radikoのタイムフリー機能で9月22日(月)28時ごろまで楽しめる。

左:Gaku、右:nico

優河

THE BAWDIESのライブで会場は大盛り上がり

THE BAWDIESは小学校からの同級生であるROY(Ba/Vo)、JIM(Gt)、MARCY(Dr)と高校からの同級生・TAXMAN(Gt/Vo)によって2004年1月1日に結成。唯一無二の圧倒的なボーカルを武器に、リズム&ブルースやロックンロールをルーツにした楽曲、熱いライブパフォーマンスで注目を集めている。

23日のライブでは、メジャー1stシングル『IT'S TOO LATE』を演奏後、音楽がもっと身近になったらいいなという気持ちを込めて『Stand By Me』のカバーを披露した。
ROY:我々は今年で結成21周年になるんですけど、小学生のころからずっと一緒にいる、家族みたいな幼馴染なんですね。今年の春からは、自分たちの事務所・HOT DOG RECORDSを立ち上げました。独立して自分たちでまたやっていこうということで、心機一転、新鮮なロックンロールを届けようと思っています。よろしくお願いします!

続いて、THE BAWDIESは『HOT DOG』のアコースティックバージョンを披露した。

ROY:最後にロックンロールをドンとやって終わりたいと思います。残り時間もたくさん楽しんで帰ってください。振り切って楽しめば、きっといつもと違うものを感じられるんじゃないかなと思います。

そう語り、1950年代に活躍したMickey Hawksの代表曲『BIP BOP BOOM』を演奏し、ステージは幕を閉じた。

事務所設立後は「大変だけどやりがいがある」

ライブを終えたTHE BAWDIESに、nicoがインタビューを行った。苗場のステージについて、ROYは「めちゃくちゃ気持ちよかったです。ご褒美のような時間でした。ありがとうございます!」と感想を語る。
nico:今日もビシッとスーツ姿ですね。

ROY:スタッフさんから「さすがにスーツは着ないんじゃないか」と思われていたんですけども、我々はそんな選択肢がないんです(笑)。

nico:年中スーツ!

ROY:僕らは作品ごとに着続けるので、だいたい1年半ぐらいは1着でいくんですね。汗をいちばんかくJIMさんは、縮むんですよ! もう、袖が七分丈ぐらいに(笑)。

JIM:それどころか、もはや(袖から)肘が出るんです(笑)。

nico:今年はまだありますし、ツアーもありますけども大丈夫ですか(笑)?

TAXMAN:最後のほうは縮みきって半袖になるのかな(笑)。

nico:今年はバンドツアーもあって、フェスも多く出られていますよね。お忙しい日々だったと思いますが、ここまでを振り返っていかがですか?

ROY:今年4月に自分たちの事務所を立ち上げまして、自分たちでまた転がり続けていこうと決意を新たにしました。常にお祭りモードなんですけど、いつも以上に激しく転がっている感じがありますね。

nico:素晴らしいです。ROYさんが社長となり、意識も新たになったということでしょうか?

ROY:そうですね。ひとつのイベントが終わっても、次に向けて常に考え続けなければならない。その大変さを実際にやってみて感じています。だけど、自分たちでやるからこそのやりがいも、いままで以上に実感していますね。

nico:とことん納得できるまでしっかりできる強みもありますよね。

ROY:はい。自分たちから出てきたアイデアは「とりあえずやってみよう!」みたいな感じです。それこそ、前日のライブはスーツを脱いで革ジャンを着て、キャパもギュウギュウのところだったんです。しかも、フロアライブといって、ステージがない、お客さんと同じ目線でみんなに囲まれながら演奏したんですけど、それも楽しかったですね。
nico:今後の活動も楽しみです!

THE BAWDIESは自然好きのメンバーが多い!?

続いて、「THE BAWDIESと自然(笑)」をテーマにトークを進行。

TAXMAN:「(笑)」っていうのは、自然のなかにこの格好の人たちはいないですもんね。

ROY:基本的にスーツ姿だから、THE BAWDIESって自然のイメージがないのかもしれませんね。実際そういうことはないよね?

TAXMAN:そうっすね。

ROY:TAXMANはキャンプが大好きですしね。

nico:メンバーのなかではいちばん自然に触れている?

TAXMAN:そうですね。この前も1週間ぐらいキャンプに行きましたし、時間さえあればキャンプに行っています。ただ、そのときはさすがにスーツは脱いで、半袖短パンです。僕らは冬でも夏でもずっとスーツなので、半袖短パンで山に行くと、解放されたような気分になって気持ちがいいです。

nico:みなさんは自然のなかで解放されたり、リラックスされたりしますか?

MARCY:本当に申し訳ないですけど、ないですね(笑)。

ROY:MARCYは日差しが苦手というか、暗くなってから出かけるタイプなんですよね。

MARCY:夜の自然はアリなんですけど、昼はナシです(笑)。自然は嫌いじゃないですし、こういう雰囲気は好きなんですけど、基本的にはコテージのなかにいる感じですね。

ROY:MARCY以外は川とか山、海に行くのが好きですね。

JIM:そうですね。

nico:ちなみに、TAXMANさんがキャンプしてよかった場所はどちらですか?

TAXMAN:苗場のような標高の高い高原だったり、夏でもなるべく涼しく過ごせる林間サイトが好きですね。

群馬の高原でTAXMANとROYがキャンプに挑戦

J-WAVE『BLUE IN GREEN』内の「Jeep FINDING CAMP」では、8月の1カ月にわたってTHE BAWDIESが担当。ROYとTAXMANによる群馬県・丸沼高原でのキャンプの模様をお届けした。

【番組サイト】THE BAWDIESによるキャンプの模様をお届け!

TAXMAN:そこも標高が1,500メートルありました。東京の気温は36度ぐらいだったんですけど、そこは26度ぐらいですごく過ごしやすかったです。

ROY:めちゃくちゃよかったっすね。僕はそんなにキャンプの経験がないということで、TAXMANにいろいろ教わりました。

nico:アウトドアで料理は何を作ったんですか?

TAXMAN:毎回、キャンプでは餃子をやるので、仕込んできたものをホットサンドメーカーで焼きました。

nico:挟んで焼くんですね! それをROYさんが食べる?

ROY:食べました。おいしかったです! 餃子もあんな簡単にできるんだって思いました。仕込んでくればいいんですね。

TAXMAN:冷凍餃子でもいいです。

ROY:キャンプだとバーベキューをがっつりやらないといけないのかなって思っていたんだけど、そんなことはないんだね。

TAXMAN:無理しなくていい。簡単なものでいいんですよ。

nico:まるで“キャンプの父”みたいな表情ですね。

TAXMAN:山はなんでも受け入れてくれます(笑)。

自然から得たインスピレーションを楽曲に反映

バンド結成20周年を迎え、事務所設立と新たなスタートを切ったTHE BAWDIES。nicoは「常に新しいものに挑戦していますけども、自然からインスピレーションやパワーをもらうことはありますか?」と質問した。

ROY:僕らはポジティブなロックンロールが多いんですね。「太陽のようでありたい」という気持ちがあって、THE BAWDIESのロックンロールに触れたときに笑顔になったり、前に進むパワーを得ることができる、そんなバンドでありたいなと思っているんですね。自分たちが(自然の)光を吸収して、その場で曲ができるかはわからないですけど、そこから得たものが曲になっていくというのは絶対あるので。普段とは違う場所に来て、いろんな経験をして、それを持ち帰って曲にする。その繰り返しだと思います。

nico:自然に身を置くとリフレッシュしますけども、曲を作る意欲も生まれてきますか?

ROY:そうですね。僕らは本当に幸せというか、大好きな音を小さいころから大好きな仲間とずっとやっているから、毎日が楽しいんですよね(笑)。それが常にパワーになっていくところはあります。

nico:自然についてお話を伺っていますが、地方に行くと逆に都会が恋しくなることはありますか?

MARCY:僕は逆に地方に行くのが好きです。それこそ自然もあるし、古いお家がある風景のほうが好きかなあ。

nico:そうなんですね。東京よりもいい?

MARCY:東京はずっと明るいんですよね(笑)。静かなところが好きです。

nico:JIMさんは東京が恋しくなるときってありますか?

JIM:東京というか、地元の駅が恋しくなりますね。僕、42年間ずっと同じところに住んでいるんですよ。だから、いろんなところに行って最寄り駅に戻ってくると、「帰ってきたな」とほっこりしますね。

nico:ほっとする場所があるって大切ですよね。TAXMANさんはいかがですか?

TAXMAN:住んでみたいなって気持ちはあるんですけど、住んだら住んだなりの苦労はあると思うんですよね。普段感じないものを感じて東京に戻ってきたときに、いろいろ考え方とか見え方が変わってくるので、そういうものを大切にしていきたいというか。東京にずっといると感じられないものが自然のなかにはたくさんあるし、そうやって自分を成長させていきたいなと思っています。

nico:最後に、今後の予定をお聞かせください。

ROY:11月から新たなツアー「THE NEW KICKS TOUR 2025」の開催が決定しました。HOT DOG RECORDS設立元年という、THE BAWDIESの歴史のなかでも大きな一歩となった1年の締めくくりのツアーとなっていますので、ここでも新たなことをどんどんやっていきたいなと思っています。

nico:これからの活躍も楽しみにしております!

THE BAWDIESの最新情報は公式サイトまで。
radikoで聴く
2025年9月22日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
J-WAVE SPECIAL Jeep FINDING EARTH
2025年9月15日(月・祝)
18:00-19:55

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