
音楽家・青葉市子が、印象的だった海外旅のエピソードを語り、今年6月に開催された「Glastonbury Festival」への出演を振り返った。
青葉が登場したのは、ゲストにさまざまな国での旅の思い出を聞く、J-WAVEの番組『ANA WORLD AIR CURRENT』(ナビゲーター:葉加瀬太郎)。ここでは、9月6日(土)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
番組は、Spotifyなどのポッドキャストでも聴くことができる。
・ポッドキャストページ
2月の香港公演を皮切りに、アジア、ヨーロッパ、北米、南米、オセアニアの五大陸で50公演以上にわたるキャリア最大規模となるワールドツアー「Luminescent Creatures World Tour」を開催。5月には、初のエッセイ集『星沙たち、』(講談社)を出版した。音楽活動のほか、TVナレーション、CM・映画音楽制作、芸術祭でのパフォーマンスなど、多方面で活動中だ。
まず、青葉が思い出の海外旅として挙げた国は、コンサートで2度訪れたメキシコだった。
青葉:コンサートで2回行って、3公演だったんですけども、強烈な印象が残っています。街並みも人柄も。
葉加瀬:イメージとしては、とてもノリがよかったり明るい感じがありますね。
青葉:まずびっくりしたのは、みなさん本当に歌が好きだということ。真夜中から朝まで街中に歌がこだましているというか。演奏していたり、酔っぱらった方たちが歌いだすんですよね。それが聴こえてくるのが美しいなと思いました。
葉加瀬:ライブも印象に残っていますか?
青葉:そうですね。感情を表すのが上手な方々だなと感じました。最初の演奏も盛り上がったんですけども、先日「Luminescent Creatures World Tour」で伺ったときは「Ichiko! Ichiko!」というコールが起きていて(笑)。そのうちに別の言葉のコールが巻き起こって、「ありがとう!」と伝えました。
葉加瀬:へええ!
青葉:ショーのあとにメキシコの友だちが楽屋に挨拶に来てくれて、「さっきはなんて言っていたの?」と尋ねたら「『あなたをメキシコ人として迎え入れる』とみんなが言っていたんだよ」と教えてくれて、感激しました。
葉加瀬:最大級のウェルカムだね。
青葉:延々とタコスを食べていました。レストランのものもおいしかったんですけど、お散歩していると路上にワゴンがあって、お父さんとお母さんがトルティーヤを焼いてタコスを売っているんですよね。そういうものがすごくおいしかったです。
葉加瀬:とうもろこしの香りがいっぱいのやつだよね。タコスをヨーロッパやアメリカで食べると小麦粉のものが多いじゃないですか。あれもあれでうまいけど、強烈なコーンの香りって独特だよね。
青葉:そうなんです。中身もお肉だけじゃなく、魚介類も本当においしくって、ギュッとライムが絞られているんですよね。そればっかり食べていました。
葉加瀬:お酒は?
青葉:メスカル(メキシコ産蒸留酒の総称)、テキーラをしこたま飲んでいました(笑)。
葉加瀬:テキーラはお好きですか?
青葉:好きです! 私は自分で使えるカップを持っていて、飛行機のワゴンで(テキーラを)「ここに入れてくれる?」とお願いしたら、ドボドボと注いでくださったことがあります。頑張って飲みましたけども(笑)。
葉加瀬:ストレートで飲めるの!?
青葉:飲めます(笑)。おいしかったです。
葉加瀬:たしか、テキーラもメスカルと呼ばれているんだよね。僕も大好きですけど、たまに“芋虫”が入っているやつがあるけど、見た目が強力だよね(笑)。
青葉:あれを見せられてから違うものを飲んでも、これにも入っているのかなって思っちゃいますよね(笑)。
青葉:作曲家の三宅 純さんと一緒に創作して、本当はリモートのはずだったんですけど、舞台のテーマがヨーロッパだったんですね。当時は日本はお正月で、「日本のこたつのなかでヨーロッパの曲は書けない」と思って、純さんのいるパリに飛んでいきました(笑)。
葉加瀬:なるほど(笑)。
青葉:近くのアパートを借りて缶詰になっていたんですけども、夜は純さんとお食事をして、そのあとは夜中までセーヌ川をずっと歩いて、作品のことを話す日々を送っていました。
葉加瀬:やっぱり、できるものって場所によって変わりますよね?
青葉:そうですね。考えて書くというよりは、土地が呼び起こしてくれるものがあるなって思いました。
葉加瀬:街によって匂いも違うじゃないですか。パリはパリの匂いがするよね?
青葉:はい(笑)。
葉加瀬:飛行機から降りた瞬間にわかるよね。
青葉:匂いと湿度が違いますよね。ニューヨークだったら下からモクモクしているものがあって、ツンとくる気がしたり。
葉加瀬:パリってちょっと“石”っぽくありません?
青葉:思います(笑)。石にいる地衣類とか苔を感じますね。
葉加瀬:そういうところからインスピレーションを受けて音楽が生まれるんだろうなって思います。
青葉:当時、どうしてもガムラン(インドネシアで行われている打楽器合奏の総称)が聴きたくて。とにかくガムランを探す旅で、歩いてガムランの音がするほうへ歩いていきました(笑)。そうしたら、すごく静かな寺院みたいなところにたどり着いたんですよ。
門を入り奥へ進むと、庭一帯にガムランの楽器が並んでいたという。
青葉:師匠みたいな方が座っていたので、「すみません。突然ですが、ガムランを弾かせてください」とお願いしたら、「どうぞどうぞ」という感じで。それから1対1でレッスンを始めてくださったんですけども、1時間以上やってくださいました。
葉加瀬:すごいね!
青葉:交互に演奏するコツや、叩いたらすぐに止めることを教えてくれました。
葉加瀬:音楽と生活が密接してるよね。僕は若いころ、バリ島に夢中になった時期があったんですよ。3日オフがあれば飛んでいました。それこそガムランの人たちと遊んだり、絵を買いまくっていました。
青葉:素敵ですね! 踊りと音楽の結びつきというか、入っちゃう感じがすごいですよね。
葉加瀬:農家でもありながら音楽や絵画を副業にしているよね。あのシステムでずっとやっている人たちだから、気楽さもあるんだけど、すごく神聖な音楽をやっている部分もある。面白いよね。
青葉:すごいバランスですよね。日常の延長線上に神様に通ずる部分があるんですよね。
青葉:私はPark Stageで弾き語りで出たんですけど、最大級の音楽フェスティバルと言われていることもあり、お客様含めていろんな価値観の人たちがいました。みんな、自分が思っていることを全部表現できる場所だから、すごく器の大きなフェスティバルだなという印象でした。普段はこぢんまりしているんですけども、ステージが大きかったので、ひとりぼっちだと見えないんじゃないかと思い、何か舞台装飾をやりませんかと提案してもらったんですね。それで、ロンドンで最近、舞台装飾で活動している方々を紹介していただきました。女の子ふたり組なんですけども、自然のものを持ってきて自然に還すのがテーマというか、大事にしていることだったんですね。
葉加瀬:なるほど。
青葉:私のステージも、グラストンベリー近くにある畑から稲を刈ってきて、それを組み立てて“クリーチャー”みたいなものを作ってくださったんですね。それと一緒に演奏をして、ステージが終わったらまたその稲たちは自然に還りました。
葉加瀬:そのステージではどのようなことを感じましたか?
青葉:自分たちがやりたいことをしたあとは“汚さないこと”が大事だなと思いました。何をどうやって表現するのかも表現の一部に関わってくるので、そういう試みが一緒にできたのはとてもいい経験でした。
青葉:旅というか、クジラが好きなので研究がしたいんですよね。以前、クジラの歌声を海のなかで聴いたことがあるんですけど、自分のなかの水が振動して鳴っている感じがあったんですね。耳ではなく、自分の体からクジラの声が聴こえてくる体験がすごく素敵だったので、もっと彼らの生態系だったりコミュニケーションの歌声を自分で確かめたいなっていう夢があります。なので、クジラの通り道をたどって旅がしたいですね。
葉加瀬:ちなみに、クジラの歌はどこで聴いたんですか?
青葉:奄美大島と加計呂麻島のあいだです。冬の海で、そのときはクジラの親子が歌っていました。
葉加瀬:へええ!
青葉:ウェットスーツを着て船に乗って、「この海に入ってごらん」と言われて入ったら、目の前にクジラがいたんです。手が顔に当たるんじゃないかっていうぐらいの距離で歌ってくれました。
葉加瀬:いいね。実は昔から、「生まれ変わったらシロナガスクジラになりたい」って言ってるんだよね(笑)。
青葉:そうなんですか!
葉加瀬:自分の体が30メートルを超えるのって楽しそうじゃないですか!
青葉:楽しそうです(笑)。エコーロケーションの波動だけで、クジラが妊娠しているかどうかまでわかるそうです。すべてのコミュニケーションを歌で行っているなんて、なんて魅力的な生き物なんだろうと思いますね。クジラは私たちにとても近い存在でもあるので、人間のなかにもきっと同じような力が宿っているのではないかと感じます。その力を見つけたい、取り戻したいという気持ちがあるかもしれないです。
青葉市子の最新情報は公式サイトまで。
葉加瀬太郎がゲストの旅のエピソードを聞くJ-WAVE『ANA WORLD AIR CURRENT』は、毎週土曜の19時からオンエア。
青葉が登場したのは、ゲストにさまざまな国での旅の思い出を聞く、J-WAVEの番組『ANA WORLD AIR CURRENT』(ナビゲーター:葉加瀬太郎)。ここでは、9月6日(土)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
番組は、Spotifyなどのポッドキャストでも聴くことができる。
・ポッドキャストページ
メキシコの熱意ある歓迎に感動
青葉市子は1990年生まれ、京都府出身。2010年のデビュー以来、クラシックギターを中心とした繊細なサウンド、夢幻的な歌声、詩的な世界観で国内外から高い評価を受けている。2021年から本格的に海外公演を開始し、数々の国際音楽フェスティバルにも出演。2025年1月にはデビュー15周年を迎え、約4年ぶりとなるアルバム『Luminescent Creatures』を2月にリリースした。2月の香港公演を皮切りに、アジア、ヨーロッパ、北米、南米、オセアニアの五大陸で50公演以上にわたるキャリア最大規模となるワールドツアー「Luminescent Creatures World Tour」を開催。5月には、初のエッセイ集『星沙たち、』(講談社)を出版した。音楽活動のほか、TVナレーション、CM・映画音楽制作、芸術祭でのパフォーマンスなど、多方面で活動中だ。
まず、青葉が思い出の海外旅として挙げた国は、コンサートで2度訪れたメキシコだった。
青葉:コンサートで2回行って、3公演だったんですけども、強烈な印象が残っています。街並みも人柄も。
葉加瀬:イメージとしては、とてもノリがよかったり明るい感じがありますね。
青葉:まずびっくりしたのは、みなさん本当に歌が好きだということ。真夜中から朝まで街中に歌がこだましているというか。演奏していたり、酔っぱらった方たちが歌いだすんですよね。それが聴こえてくるのが美しいなと思いました。
葉加瀬:ライブも印象に残っていますか?
青葉:そうですね。感情を表すのが上手な方々だなと感じました。最初の演奏も盛り上がったんですけども、先日「Luminescent Creatures World Tour」で伺ったときは「Ichiko! Ichiko!」というコールが起きていて(笑)。そのうちに別の言葉のコールが巻き起こって、「ありがとう!」と伝えました。
葉加瀬:へええ!
青葉:ショーのあとにメキシコの友だちが楽屋に挨拶に来てくれて、「さっきはなんて言っていたの?」と尋ねたら「『あなたをメキシコ人として迎え入れる』とみんなが言っていたんだよ」と教えてくれて、感激しました。
葉加瀬:最大級のウェルカムだね。
メキシコのタコスとテキーラを堪能
現地ではメキシコグルメも堪能した青葉。なかでも、屋台のタコスのおいしさは格別だったようだ。青葉:延々とタコスを食べていました。レストランのものもおいしかったんですけど、お散歩していると路上にワゴンがあって、お父さんとお母さんがトルティーヤを焼いてタコスを売っているんですよね。そういうものがすごくおいしかったです。
葉加瀬:とうもろこしの香りがいっぱいのやつだよね。タコスをヨーロッパやアメリカで食べると小麦粉のものが多いじゃないですか。あれもあれでうまいけど、強烈なコーンの香りって独特だよね。
青葉:そうなんです。中身もお肉だけじゃなく、魚介類も本当においしくって、ギュッとライムが絞られているんですよね。そればっかり食べていました。
葉加瀬:お酒は?
青葉:メスカル(メキシコ産蒸留酒の総称)、テキーラをしこたま飲んでいました(笑)。
葉加瀬:テキーラはお好きですか?
青葉:好きです! 私は自分で使えるカップを持っていて、飛行機のワゴンで(テキーラを)「ここに入れてくれる?」とお願いしたら、ドボドボと注いでくださったことがあります。頑張って飲みましたけども(笑)。
葉加瀬:ストレートで飲めるの!?
青葉:飲めます(笑)。おいしかったです。
葉加瀬:たしか、テキーラもメスカルと呼ばれているんだよね。僕も大好きですけど、たまに“芋虫”が入っているやつがあるけど、見た目が強力だよね(笑)。
青葉:あれを見せられてから違うものを飲んでも、これにも入っているのかなって思っちゃいますよね(笑)。
街に漂う“匂い”が創作意欲を刺激する
青葉はさらに、2014年に足を運んだパリでの体験を語った。ヨーロッパを舞台にした演劇の音楽制作に携わるため、現地を訪れたのだという。青葉:作曲家の三宅 純さんと一緒に創作して、本当はリモートのはずだったんですけど、舞台のテーマがヨーロッパだったんですね。当時は日本はお正月で、「日本のこたつのなかでヨーロッパの曲は書けない」と思って、純さんのいるパリに飛んでいきました(笑)。
葉加瀬:なるほど(笑)。
青葉:近くのアパートを借りて缶詰になっていたんですけども、夜は純さんとお食事をして、そのあとは夜中までセーヌ川をずっと歩いて、作品のことを話す日々を送っていました。
葉加瀬:やっぱり、できるものって場所によって変わりますよね?
青葉:そうですね。考えて書くというよりは、土地が呼び起こしてくれるものがあるなって思いました。
葉加瀬:街によって匂いも違うじゃないですか。パリはパリの匂いがするよね?
青葉:はい(笑)。
葉加瀬:飛行機から降りた瞬間にわかるよね。
青葉:匂いと湿度が違いますよね。ニューヨークだったら下からモクモクしているものがあって、ツンとくる気がしたり。
葉加瀬:パリってちょっと“石”っぽくありません?
青葉:思います(笑)。石にいる地衣類とか苔を感じますね。
葉加瀬:そういうところからインスピレーションを受けて音楽が生まれるんだろうなって思います。
インドネシアの寺院で経験したガムランレッスン
続いて青葉は、2023年にツアーの一環で訪れたジャカルタの思い出を語った。青葉:当時、どうしてもガムラン(インドネシアで行われている打楽器合奏の総称)が聴きたくて。とにかくガムランを探す旅で、歩いてガムランの音がするほうへ歩いていきました(笑)。そうしたら、すごく静かな寺院みたいなところにたどり着いたんですよ。
門を入り奥へ進むと、庭一帯にガムランの楽器が並んでいたという。
青葉:師匠みたいな方が座っていたので、「すみません。突然ですが、ガムランを弾かせてください」とお願いしたら、「どうぞどうぞ」という感じで。それから1対1でレッスンを始めてくださったんですけども、1時間以上やってくださいました。
葉加瀬:すごいね!
青葉:交互に演奏するコツや、叩いたらすぐに止めることを教えてくれました。
葉加瀬:音楽と生活が密接してるよね。僕は若いころ、バリ島に夢中になった時期があったんですよ。3日オフがあれば飛んでいました。それこそガムランの人たちと遊んだり、絵を買いまくっていました。
青葉:素敵ですね! 踊りと音楽の結びつきというか、入っちゃう感じがすごいですよね。
葉加瀬:農家でもありながら音楽や絵画を副業にしているよね。あのシステムでずっとやっている人たちだから、気楽さもあるんだけど、すごく神聖な音楽をやっている部分もある。面白いよね。
青葉:すごいバランスですよね。日常の延長線上に神様に通ずる部分があるんですよね。
世界最大級の音楽フェスティバルで得た学び
2025年6月、青葉はイギリスの世界最大級の音楽フェスティバル「Glastonbury Festival」に弾き語りで出演した。青葉:私はPark Stageで弾き語りで出たんですけど、最大級の音楽フェスティバルと言われていることもあり、お客様含めていろんな価値観の人たちがいました。みんな、自分が思っていることを全部表現できる場所だから、すごく器の大きなフェスティバルだなという印象でした。普段はこぢんまりしているんですけども、ステージが大きかったので、ひとりぼっちだと見えないんじゃないかと思い、何か舞台装飾をやりませんかと提案してもらったんですね。それで、ロンドンで最近、舞台装飾で活動している方々を紹介していただきました。女の子ふたり組なんですけども、自然のものを持ってきて自然に還すのがテーマというか、大事にしていることだったんですね。
葉加瀬:なるほど。
青葉:私のステージも、グラストンベリー近くにある畑から稲を刈ってきて、それを組み立てて“クリーチャー”みたいなものを作ってくださったんですね。それと一緒に演奏をして、ステージが終わったらまたその稲たちは自然に還りました。
葉加瀬:そのステージではどのようなことを感じましたか?
青葉:自分たちがやりたいことをしたあとは“汚さないこと”が大事だなと思いました。何をどうやって表現するのかも表現の一部に関わってくるので、そういう試みが一緒にできたのはとてもいい経験でした。
クジラが教えてくれた“歌の力”
青葉がこれから挑戦してみたい旅は、「クジラ」を探して追いかける海の旅だという。青葉:旅というか、クジラが好きなので研究がしたいんですよね。以前、クジラの歌声を海のなかで聴いたことがあるんですけど、自分のなかの水が振動して鳴っている感じがあったんですね。耳ではなく、自分の体からクジラの声が聴こえてくる体験がすごく素敵だったので、もっと彼らの生態系だったりコミュニケーションの歌声を自分で確かめたいなっていう夢があります。なので、クジラの通り道をたどって旅がしたいですね。
葉加瀬:ちなみに、クジラの歌はどこで聴いたんですか?
青葉:奄美大島と加計呂麻島のあいだです。冬の海で、そのときはクジラの親子が歌っていました。
葉加瀬:へええ!
青葉:ウェットスーツを着て船に乗って、「この海に入ってごらん」と言われて入ったら、目の前にクジラがいたんです。手が顔に当たるんじゃないかっていうぐらいの距離で歌ってくれました。
葉加瀬:いいね。実は昔から、「生まれ変わったらシロナガスクジラになりたい」って言ってるんだよね(笑)。
青葉:そうなんですか!
葉加瀬:自分の体が30メートルを超えるのって楽しそうじゃないですか!
青葉:楽しそうです(笑)。エコーロケーションの波動だけで、クジラが妊娠しているかどうかまでわかるそうです。すべてのコミュニケーションを歌で行っているなんて、なんて魅力的な生き物なんだろうと思いますね。クジラは私たちにとても近い存在でもあるので、人間のなかにもきっと同じような力が宿っているのではないかと感じます。その力を見つけたい、取り戻したいという気持ちがあるかもしれないです。
青葉市子の最新情報は公式サイトまで。
葉加瀬太郎がゲストの旅のエピソードを聞くJ-WAVE『ANA WORLD AIR CURRENT』は、毎週土曜の19時からオンエア。
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