Nulbarich・JQ「絶対に帰ってきます」活動休止の理由を語る

NulbarichのJQがラストライブや新曲への想い、そして復活への決意について語った。

JQが登場したのは12月7日(土)にJ-WAVEで放送された『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のワンコーナー「SENSE OF ROOM」だ。

年内で活動休止

Nulbarichは2024年をもって活動休止することが決定していることもあり、この日、J-WAVEでは『POP OF THE WORLD』で今週の日本武道館公演のライブ「CLOSE A CHAPTER」の音源をオンエアし、『RADIO DONUTS』で新曲解禁、そして『BLUE IN GREEN』では生出演とNulbarichづくしの1日を届けた。

甲斐:J-WAVEはデビュー当初から番組出演やライブ出演など、本当にお世話になりました。この番組でもたくさんお世話になりました。改めてJQさんから一旦歩みを止める決断に至った理由をお話いただけますか?

JQ:端的にいうと修業期間というか。2016年からなので8年間ぐらい、ちょっと走りすぎたので。

甲斐:一瞬に感じましたか?

JQ:本当に一瞬で、濃すぎたので感覚的に2、3年です。浦島太郎現象みたいなことにはなっています。ちょっと1回冷静になるタイミングと、集中してさらに飛躍するためのなにかヒントを探す旅に出たいな、みたいな感じですかね。

甲斐:8年間、たくさんのアウトプットをされたと思います。

JQ:インプット不足みたいな部分があります。Nulbarichというバンド自体の活動というものを1回止めることで自分自身にも集中できるなと。なにが見えるかわかりませんが、一旦止めてみようと。

甲斐:12月5日(木)に日本武道館で開催された、活動休止前最後のライブに私も伺いました。このライブは本当にベストとも言える全25曲。MCは最後までほぼなく、JQさんも休憩ほぼなしで。

JQ:しんどかったです(笑)。

甲斐:純粋にパフォーマンスだけでした。バンドの方や演出や照明といった全員が1曲1曲に込める全力というのをJQさんとともに披露されていて、私たちはそれを1つずつ壊さないように受け止めるだけで、どんどん胸がいっぱいになっていく感じがありました。最高でした。

JQ:ありがとうございます。最初からいろいろな自分で消化できない感情がぐるぐるなっている状態でステージに立ったので、それを整える間もなく終わってしまいました。

甲斐:ライブ中もそういった心境だったのですね。それはこちら側から感じませんでした。

JQ:じゃあ成功ですね。メンバーも「最初のイントロの1曲目の2バース目まで耐えました」と胸を張って言っていたので、1曲目の2バース目でもう泣いているやつがいるという状況でした。お客さんも出てきたときからそういう感情の人たちがいるというの想像はついていました。ほぼ半年以上前にこれをやると言ったのにもかかわらず、僕が泣いたらめちゃめちゃダサいなと思っていましたが。

甲斐: ライブ「CLOSE A CHAPTER」を終えての率直な感想はどうですか?

JQ:「終わっちゃったな」というのがまず1つと、まだ2日だから筋肉痛が続いていて、なんとなくまだライブのなかにいます。来週あたりぐらいのちょっと時間が空いたときに考えるのかな、と思います。

「僕たちらしさ」を入れた新曲

リリースされた新曲『Believe It』について話を訊くことに。同曲は現在活動拠点としているLAで数々のアーティストを手掛る2人のプロデューサーTushar Apte、Nate Cyphertと共同制作した楽曲となっている。JQは曲作りの際のエピソードを語った。

JQ:とにかく目の前で出てくるブレインストームなアイデアで、いろいろなものを重ねていくことが多いです。制作時間もすごく短いし「普段なにしているの?」といった会話のなかで、とにかくポジティブに制作できたのが印象的でした。

甲斐:この曲で印象的な歌詞がありました。リリックというのはどのようなイメージから出てきたのですか?

JQ:実際に制作しているときに、リフレインとして面白いものがなにかないかなと。なんとなくみんなで、それこそ口ずさんでみんなで歌いながら作っていきました。リフレイン、耳触りが先だったのですがリリック的にこの曲は自分の夢に対してや、自分自身に歌っているというか。自分と自分のなにかといった、そういう想いが強いのかなと思います。

甲斐:一緒に口ずさみたくなります。

JQ:それが目的というか、いかにシンプルにみんなと一緒に楽しい時間をすごすかと。確かに難しい曲や「テクい」曲というのは、のめり込むにはすごくいいです。だけどこれが最後のシングルだったので、手遊び的な曲の要素のなかに僕たちらしさが入ればいいなと思っています。

番組ではNulbarichの『Believe It』をオンエアした。

甲斐:この曲は不安を救ってくれると言いますか、聴いている人を希望で包んでくれるようなソフトな優しさも詰まっています。

JQ:リリックがシンプルなので、どうとらえてもいける感じはあるのかなと思います。僕的には「全部抱えていこう」みたいな。いままでのトラウマも全部ひっくるめて楽しくいこうぜ、みたいな曲です。幅の広いリリックになっていると思います。

甲斐:聴いたあとにポジティブな気分になります。

JQ:わくわくソングです。

GREENROOMとJ-WAVEとの関係

『BLUE IN GREEN』のワンコーナー「SENSE OF ROOM」は、GREENROOMとのコラボレーションプログラムだ。NulbarichはGREENROOMが主催する「GREENROOM FESTIVAL」や「Local Green Festival」に何度も出演してきたこともあり、フェスティバルでの思い出を語った。

JQ:僕たちは本当にラジオとフェス育ちと言っていいぐらい、そこから出てきたようなものなので。ワンマンでやる前にフェスでまず大きいビジョンを見せてもらって、そこで予行練習ではないですが「こういうところでやれる音を出そう」という風に想定しながらできました。特に「GREENROOM FESTIVAL」はホームですから。

甲斐:ヘッドライナーも務められました、思い出がたっぷり詰まったフェスです。ちなみにJ-WAVEとの思い出はありますか?

JQ:めちゃめちゃあります。僕らなんかがJ-WAVEやりすぎじゃない? とリスナーさんから言われないですか?

甲斐:そんなことないです(笑)。私はすごく覚えていますがちょうど3年前にこの番組が始まって3か月ぐらいして、クリスマス当日にJQさんが来てくださったことがあって。

JQ:クリスマスは暇なので(笑)。

甲斐:いやいや(笑)。スペシャルな日にお越しいただいたのが思い出深いです。

日本武道館での「CLOSE A CHAPTER」では、最後にうれしいサプライズを発表。通算6枚目となるニューアルバム『CLOSE A CHAPTER』を12月11日(水)にリリースすることをアナウンスした。

甲斐:その演出も、行かれた方はぞわっと鳥肌が立ったかとおもいます。JQさんがステージからいなくなられた瞬間に映像が始まりました。武道館公演と同じ「幕を閉じる」という意味があるタイトルです。mabanuaさんとの初のタッグでリリースされた先行シングル『遊園』と、先ほどオンエアした『Believe It』を含む全12曲が収録されています。どのような内容になっていますか?

JQ:最後『Lights Out』という曲を流してアルバムのリリースの告知をしましたが、武道館が決まったときには「最初にその曲を流す」というのを決めていました。それで「じゃあアルバムを出そう」と、わりとセットで想定していたんです。ですが作っているうちにどんどんエモくなっていってしまい、いろいろ耐えながら曲を作っていくのがしんどかった。でもすごく楽しかったです。

甲斐:ある意味、ラストライブの続きがこのアルバムに繋がっているみたいな。

JQ:「このアルバムで待っていて」という感覚はあります。

甲斐:またその続き、いつかね。みなさんも期待していると思います。

JQ:もちろん。絶対に帰ってきます。

Nulbarichの最新情報は、公式サイトまで。

『BLUE IN GREEN』のワンコーナー「SENSE OF ROOM」では、MUSIC・ART・SPORTS・FOODを通して、アーティストやその活動、イベント、そしてそれらが生み出すカルチャーなどGREENROOMのセンスと重ね合わせたトピックスを紹介。放送は毎週土曜日の12時55分ごろから。
radikoで聴く
2024年12月14日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
BLUE IN GREEN
毎週土曜
12:00-15:00

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