ホラー映画が好きなセントチヒロ・チッチ、日本の作品で「一番、怖い」と感じるポイントは?

水曜日のカンパネラ 詩羽がナビゲートするJ-WAVEの番組『MASSIVE HISTORIA』に、セントチヒロ・チッチが登場。チッチが愛してやまない「ホラー映画」の歴史を紐解きながら、その魅力を語った。ここではその模様をテキストで紹介する。オンエア日は10月12日(土)。

怖ければ怖いほど最高

セントチヒロ・チッチと詩羽は大の仲良しで、チッチは「ごはんを一緒に食べたりお酒を飲んだり、気軽にできる仲」だと明かした。

そんな2人は、今回チッチが大好きだという「ホラー」をテーマにトークを展開することに(なお詩羽はホラー映画が苦手)。そもそもチッチがホラー映画に目覚めたきっかけはなんだったのだろうか。

チッチ:私は英才教育というか、家族みんなホラーが大好きだったので、小さい頃から地上波でやっていた怖い番組をみんなで観ていて、そのまま大人になっていきましたね。

詩羽:小さい頃に観て怖くなかったの?

チッチ:逆に怖いものが観られる日はワクワクするんだよね。「やるじゃん、この番組!」って感じで。

詩羽:へえ、わからない。でもおもしろいホラーもあるよね?

チッチ:あるある。

詩羽:ホラーのなかでもポップ過ぎてゲラゲラ笑ってしまうのもあって、それはおもしろい。

チッチは「怖ければ怖いほど最高」と言い、ホラー映画の魅力について語る。

チッチ:日常を生きているなかで怖いものを体感できることって本当にないと思うんですよね。その味わえないスリルや怖いって感覚をくれるのがホラーしかないから大好きなんです。だから生きるなかで絶対に欠かせなくて。

詩羽:人生に恐怖が必要なのか。キャーっていう恐怖って、確かになかなかないですよね。そうはならないかも。

チッチ:私もキャーとはならないけど、1人でも全然観ていて、毎晩観て寝るのが習慣ですね。怖いことは怖いんですけど、怖いことが大事なんです。怖くなかったら意味がないから、怖いっていう感情を大事にしてしっかり静かに観ています。

日本の作品は“落とし方”が怖い

ここでホラー映画の歴史を紐解くことに。

諸説あるが、ホラー映画の起源は1895年にアメリカで公開されたモノクロサイレント映画『メアリー女王の処刑』。この作品は18秒のショート映画だったがインパクトは大きかったと言われている。その後、1910年に公開されたのが『フランケンシュタイン』。この作品はトーマス・エジソンが設立したエジソンスタジオが制作したホラー映画だった。

詩羽:どんなジャンルのホラーが好きとかあるの?

チッチ:日本のしっかりとした心霊が好きで、日本のお化けが好きですね。(映画『リング』の)貞子みたいな。海外に行くとカルチャーがいろいろあるじゃないですか。そのなかで怖さの“落とし方”がだいぶ違ってくるんですよね。日本の落とし方が一番、怖くて。やっぱり日本人なんだなって感じますね。

その後、1920年にドイツの名作『カリガリ博士』が公開。1925年にはサイレントホラー映画の傑作『オペラ座の怪人』が制作される。1930年代から1940年代はサイレントから音声がある映画へと変化。1931年に『魔人ドラキュラ』が公開し、「これは怖い物語。(映画館から)出て行くなら今のうち」という注意喚起も流れるほどだったという。

時代は進み、1970年代になるとアメリカのホラー映画が勢いづいてくる。1973年には、少女の首がグルグルと回ったりブリッジ姿で階段を降りるインパクト十分の演出で話題を集めた映画『エクソシスト』が公開。1980年には『13日の金曜日』が、1984年には『エルム街の悪夢』が公開された。そして、1990年代にはあるインディーズ映画がホラーファンの間で話題になる。それが1999年公開の『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』。この作品は超低予算で制作されたにもかかわらず、世界興行収入は日本円で約255億円を記録。疑似ドキュメンタリー(モキュメンタリー)という手法で制作された。

チッチ:この作品、大好きです。Tシャツを持っているくらい。

詩羽:知らない。

チッチ:これは本当にすごくて、いわゆるホームビデオみたいなもので撮っているのよ。

詩羽:なるほど。

チッチ:それがおもしろくて怖い(笑)。

詩羽:モキュメンタリーってめっちゃ怖いよね。私もときどき観ますけど、現実味があるから、想像ができちゃうホラーだと思うので。

ここでチッチが、詩羽の「あまりビックリさせない映画」というリクエストのもと、最近のおすすめ作品として『ヴィーガンズ・ハム』を紹介した。

映画『ヴィーガンズ・ハム』予告篇

価値観が違うけど仲はいい

番組後半には、「カプセルトイ・トーク」のコーナーにチッチが参加。カプセルトイから出た質問に2人が答えていく。

Q:今後演じてみたいのはどんな役? お互いにやってほしい役は?

詩羽:私はチヒロちゃんの純ヒロインみたいなのが見てみたい。めっちゃヒロインみたいな。右にも左にも愛されてどうしようみたいな。

チッチ:楽しそう(笑)。ラブコメみたいな?

詩羽:そういうの見たことがないし、想像もあんまりつかないから。

チッチ:詩羽にやってみてほしいのは、本当に元気がない地味な女の子。

詩羽:わかる。このメイクもしてない、ウイッグとか被った、まったく違う人間の役は私もやってみたいな。それこそチヒロちゃんと仲良くなったきっかけが、2023年に初めてドラマに出た『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)で。それを見たチヒロちゃんから連絡が来て。そのタイミングで番宣も込みで、私が番組に出たときにチヒロちゃんと共演させてもらって。お互い人見知りで、そのときにマジで話をしなくて。

チッチ:あんまり目も合ってなかった。

詩羽:そのときは何も話さなかったけど、その連絡に気づいて「じゃあ、ぜひ会いたいです」って言ってごはんに行ってからすごく仲良くなって。演技を見て連絡をくれたのがきっかけだったから。演技で共演もしてみたいよね。

チッチ:できたらいいよね。演じてみたい役は連続殺人鬼とか。

詩羽:わかる! サイコパスとかやりたいよね。

チッチ:狂気的な役をやってみたい。

Q:相手にあって自分にないものは?

詩羽:めっちゃあると思う。私とチヒロちゃんはマジで似てないと思う。

チッチ:「わかる」ってなるほうが少ない(笑)。

詩羽:確かに。2人で飲んでいて、言っていることはわかるけど私はわからないわってことばっかり。

チッチ:わからないままでいいと思うんだよねって感じで(笑)。

詩羽:お互いの考え方を受け入れてはいて。だけどそこに影響されるわけでもなく、みたいな。全然違うよね。価値観が違うし。でも仲はいいですよ。似たもの同士じゃない友だちって珍しいかもしれないけど。

チッチ:逆にいいんですよね。

詩羽:知っているものが違うし。

チッチ:自分にないものが降り注いでくる感じが刺激的でおもしろい。

詩羽:私が持っているものをチヒロちゃんが持ってないし、チヒロちゃんが持っているものを私が持ってないから、全然お互いに共通しているものが少ないとは思いますね。

チッチ:お互い音楽とお芝居をやっていて、ゲームが好きで猫を飼っているとか共通点はちょこちょこあるんですけど。

詩羽:価値観がわりと違うよね。だから毎回会うと楽しいですね。

チッチ:そんなことあるのって(笑)。

番組ではほかにも、特別企画「オメェの悲鳴が欲しいんだ!!!」を実施。あるテーマをもとにチッチと詩羽の悲鳴を採取した。

セントチヒロ・チッチは、10月スタートの日本テレビ系新ドラマ『放課後カルテ』に出演。また、セントチヒロ・チッチのソロプロジェクトCENTは8月に配信シングル『堂々らぶそんぐ』を配信リリースし、12月にワンマンツアーおよびファンツアーが決定している。



J-WAVEの番組『MASSIVE HISTORIA』は、「森羅万象」をテーマに、知っているようで知らなかった歴史や情報を楽しく学ぶ、カラフル歴史バラエティ。オンエアは毎週土曜24時から。
radikoで聴く
2024年10月19日28時59分まで

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番組情報
MASSIVE HISTORIA
毎週土曜
24:00-25:00

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