J-WAVE×DAZNがコラボレーションしたスポーツトーク番組『BE TRUE』を展開中だ。各競技でトップレベルの実績を残した元アスリートをゲストに招き、フォルクスワーゲンでドライブしながらの車内トークを通じて、その生き方や成功の秘訣を紐解く。DAZN、YouTubeやストリーミングサービスであるDAZN OTT(オーバー・ザ・トップ)をはじめ、ポッドキャストコンテンツとしてApple Podcast、Spotify、Amazon Music、radiko、YouTubeなどで楽しめる。
第3回のゲストは、元競泳日本代表の入江陵介。4月に現役を引退して数か月が経った今の心境や、4大会連続で出場した五輪の思い出、北島康介のすごさなどについて語った。聞き手は、同じく元競泳日本代表の松田丈志が務めた。
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入江は2024年4月3日に34歳で現役引退を発表した。ドライブに出かけたのは6月。現役を退いて約2か月が経った今の心境について「なんか不思議な感じではあるんですよ。毎日していた練習をしなくなって」とし、「でも、『やりきった』という思いがすごく強く、スッキリしています。悔いは全くありません」と清々しい口ぶりで語った。
決断の引き金になったのはやはり、3月に行われたパリオリンピック代表選考会か。入江は出場条件をクリアできず、5大会連続の五輪出場を逃した。落選が決まった瞬間を振り返り「本当に悔しくて、先が見えない感じがあった」と言う入江だが、「『こうしておけばよかった』『この展開だったら』というのもなく、本当に自分の実力不足だったので、その次の日からは本当に清々しく過ごすことができていました」と切り替えられたと話す。
松田が「選考会では100mから150mで攻めたじゃない? あれが良かったと思うよ。それで(ペースが)もたなかったわけだけど、そしたらしょうがないじゃん」と健闘を讃えると、入江は「そうなんです。自分自身が今できるレースをしました」と完全燃焼したことを強調した。
とはいえ、その「しんどかった」と回顧する苦い経験があったからこそ、2012年のロンドン五輪では「メダルを絶対に獲ってやろう」と言う強い気持ちで挑めたとも。事実、入江は同五輪において、200m背泳ぎ及び400mメドレーリレーで銀メダル、100m背泳ぎで銅メダルと、キャリア最高の成績を叩き出している。松田が「北京で悔しい思いを経てロンドンで変えたことは?」と尋ねたところ、入江は、4年越しのリベンジに向けて掲げていた、あるコミットの存在を明らかにした。2009年~2011年に渡って有言実行で達成し続けた目標もあったという。
なお、銀メダルを獲得したロンドン五輪400mメドレーリレーにおいて、入江と松田はともに戦った戦友でもある。このとき、入江が第1泳者、北島康介が第2泳者、松田がキャプテン&第3泳者、藤井拓郎がアンカーを務めた。入江は「チームがすごく大事だと丈志さんに一番学んだ」とし、「丈志さんがキャプテンをされていて、自分たちもなかにいて“チーム”を感じたし、自然と周囲からも『いいチームだね』と評価されていたじゃないですか。無理して作り上げている感じもなく、丈志さん主導で自然とチームが出来上がってきた」と、松田のチーム作りの手腕を讃えた。松田をはじめとした先輩からのたすきを引き継ぐ形で、入江も東京五輪でキャプテンに就任している。しかし「正直チーム作りが難しくて……」と漏らし、 “コロナ禍の五輪”ならではの苦労を打ち明けた。
入江によると、北島は「気にすんなよ」など、ポジティブな言葉をいつもさりげなくかけてくれたとのことで、「康介さんのようにプレッシャーがあって注目される世界に生きている人からの言葉は、すごく自分をラクにしてくれる。康介さんに言われたら、“何も言えねぇよ”みたいな(笑)」とユーモア交じりに、その影響力の大きさを言い表した。さらに入江は「僕、いつかやってみたいことがあって……」と切り出す。松田が「康介さんがやるって言ってくれないとできないね(笑)」と言う、そのやってみたいこととは?
そんな話をしているうちに、車は東京アクアティクスセンターに到着。2人は屋上デッキの縁石で横並びに腰掛けて、閉館したかつての水泳の聖地「東京辰巳国際水泳場」を眺めながら、今日一日のドライブに思いを巡らせる。最後に松田の「これからの人生に向けて大事にしていきたい自分らしさは?」という問いに対し、入江は何を語ったのか。ぜひ、各プラットフォームやストリーミングサービスで聴いてみてほしい。
【本編を聴く&観る】
■J-WAVE ポットキャストページ
https://j-wave.podcast.sonicbowl.cloud/podcast/1731d327-7df3-4c42-a30f-31363dca1a31/
■DAZN Japan 公式 YouTube
https://youtu.be/wIuoR2PzTTA
(構成=小島浩平)
第3回のゲストは、元競泳日本代表の入江陵介。4月に現役を引退して数か月が経った今の心境や、4大会連続で出場した五輪の思い出、北島康介のすごさなどについて語った。聞き手は、同じく元競泳日本代表の松田丈志が務めた。
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4月に現役引退も「悔いは全くない」
入江と松田はフル電動SUV「フォルクスワーゲン ID.4 Pro」に乗り込んで出発。目的地である、東京五輪の競泳競技が行われた東京アクアティクスセンターを目指し、ハンドルを握る松田が主にインタビュアーとなり、助手席に座る入江の過去と現在、そしてこれからについて訊いた。入江は2024年4月3日に34歳で現役引退を発表した。ドライブに出かけたのは6月。現役を退いて約2か月が経った今の心境について「なんか不思議な感じではあるんですよ。毎日していた練習をしなくなって」とし、「でも、『やりきった』という思いがすごく強く、スッキリしています。悔いは全くありません」と清々しい口ぶりで語った。
決断の引き金になったのはやはり、3月に行われたパリオリンピック代表選考会か。入江は出場条件をクリアできず、5大会連続の五輪出場を逃した。落選が決まった瞬間を振り返り「本当に悔しくて、先が見えない感じがあった」と言う入江だが、「『こうしておけばよかった』『この展開だったら』というのもなく、本当に自分の実力不足だったので、その次の日からは本当に清々しく過ごすことができていました」と切り替えられたと話す。
松田が「選考会では100mから150mで攻めたじゃない? あれが良かったと思うよ。それで(ペースが)もたなかったわけだけど、そしたらしょうがないじゃん」と健闘を讃えると、入江は「そうなんです。自分自身が今できるレースをしました」と完全燃焼したことを強調した。
「高速水着」に翻弄された初の五輪
入江にとっての初めてのオリンピックは、大学一年生・18歳のときに臨んだ2008年の北京五輪だった。結果は200m背泳ぎで第5位。当初は決勝進出を目標としていたため、本来であれば5位でも十分満足できたはずが、ある出来事がきっかけで素直に喜べなかったという。その背景には、当時、着用した選手が世界記録を相次いで更新したことにより物議を醸した「高速水着」の存在があった。とはいえ、その「しんどかった」と回顧する苦い経験があったからこそ、2012年のロンドン五輪では「メダルを絶対に獲ってやろう」と言う強い気持ちで挑めたとも。事実、入江は同五輪において、200m背泳ぎ及び400mメドレーリレーで銀メダル、100m背泳ぎで銅メダルと、キャリア最高の成績を叩き出している。松田が「北京で悔しい思いを経てロンドンで変えたことは?」と尋ねたところ、入江は、4年越しのリベンジに向けて掲げていた、あるコミットの存在を明らかにした。2009年~2011年に渡って有言実行で達成し続けた目標もあったという。
なお、銀メダルを獲得したロンドン五輪400mメドレーリレーにおいて、入江と松田はともに戦った戦友でもある。このとき、入江が第1泳者、北島康介が第2泳者、松田がキャプテン&第3泳者、藤井拓郎がアンカーを務めた。入江は「チームがすごく大事だと丈志さんに一番学んだ」とし、「丈志さんがキャプテンをされていて、自分たちもなかにいて“チーム”を感じたし、自然と周囲からも『いいチームだね』と評価されていたじゃないですか。無理して作り上げている感じもなく、丈志さん主導で自然とチームが出来上がってきた」と、松田のチーム作りの手腕を讃えた。松田をはじめとした先輩からのたすきを引き継ぐ形で、入江も東京五輪でキャプテンに就任している。しかし「正直チーム作りが難しくて……」と漏らし、 “コロナ禍の五輪”ならではの苦労を打ち明けた。
北島康介らと今後やってみたいこととは?
では、長きにわたるキャリアのなかで、特に影響を受けた水泳選手は誰か?入江は、ロンドン五輪時にキャプテンシーを発揮した松田、初めて日本代表入りしたときに親身になってサポートしてくれた山本貴司とともに、北島康介の名前を挙げた。北島について、入江は「代表に入ってから存在の大きさを感じました。チームのエースで、リーダー格で。『すごい人』というイメージでした」と、その人物像について口にする。入江によると、北島は「気にすんなよ」など、ポジティブな言葉をいつもさりげなくかけてくれたとのことで、「康介さんのようにプレッシャーがあって注目される世界に生きている人からの言葉は、すごく自分をラクにしてくれる。康介さんに言われたら、“何も言えねぇよ”みたいな(笑)」とユーモア交じりに、その影響力の大きさを言い表した。さらに入江は「僕、いつかやってみたいことがあって……」と切り出す。松田が「康介さんがやるって言ってくれないとできないね(笑)」と言う、そのやってみたいこととは?
そんな話をしているうちに、車は東京アクアティクスセンターに到着。2人は屋上デッキの縁石で横並びに腰掛けて、閉館したかつての水泳の聖地「東京辰巳国際水泳場」を眺めながら、今日一日のドライブに思いを巡らせる。最後に松田の「これからの人生に向けて大事にしていきたい自分らしさは?」という問いに対し、入江は何を語ったのか。ぜひ、各プラットフォームやストリーミングサービスで聴いてみてほしい。
『BE TRUE』について
“自分らしさ”にある成功のカギを解き明かす『BE TRUE』は、各界でトップレベルのアスリートが登場。現在は、吉田沙保里(元レスリング日本代表)×狩野舞子(元バレーボール日本代表)のエピソードも配信中で、映像&音声で楽しめます【本編を聴く&観る】
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(構成=小島浩平)
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