提供:ENEOS株式会社
地球のより良い未来の実現に向けたSDGsについてゲストを招き、リスナーと一緒に学んでいくJ-WAVEの番組『ENEOS FOR OUR EARTH -ONE BY ONE-』(毎週土曜日14:00〜14:30)。ナビゲーターを務める俳優でモデルの堀田 茜が5月17日(金)、東京・有明シンボル・プロムナード公園にて行われた公開収録に出演した。
ゲストとして登場したのは、同じくJ-WAVEの番組『EARLY GLORY』(毎週日曜日6:00~9:00)でナビゲーターを務める俳優の小林涼子、そしてENEOS株式会社のバイオ燃料部に所属する廣本良樹氏。小林は自身が取り組む農業について、廣本氏はENEOSが取り組む廃食油を活用したSAF製造についての取り組み内容を語った。
小林:役者として10代を駆け抜け、20代の頃に「ちょっと疲れてしまった」と感じていた中で、家族に勧められて、リフレッシュを目的に、父の友人が携わっている新潟・上越にある棚田で稲作のお手伝いに出掛けました。そこで、農業に興味を持ったんです。
堀田:そこから、なぜ会社を経営するまでに至ったのでしょうか?
小林:私は2014年から農業に携わっているのですが、おいしいものって人を幸せにしてくれますよね。「作ってよかった」と思う経験を毎年重ねて、今年で10年になるのですが、2021年に家族の体調不良を経験しました。そのときに、当たり前だと思っていた日常は、みんなの支えによって成り立っていたことを痛感したんです。そして漠然と農業についても考えるようになり、「おいしいものというのは、お金を出したから食べられるのではない。作ってくれる方がいて、初めて食べることができるものなんだ」と改めて思いました。そのとき、感じた「おいしいものが食べられなくなったら……」という危機感をきっかけに、株式会社AGRIKOを起業しました。
小林の話に、堀田も「すごい行動力……!」と驚き。未経験からの起業は、書類作成など事務作業も含めて大変だったという。しかし、「行政の方が丁寧に教えてくださったりして、社会ってこんなに優しいんだと支えられたこともたくさんありました」といい面もあったことを述べた。
SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」は、世界中の人の健康と幸福を実現するための目標だ。小林の会社、AGRIKOはそんな考えに沿った企業理念を持ち合わせている。
堀田:AGRIKOという企業名には、どんな意味が込められているのですか?
小林:「Agriculture(アグリカルチャー)」「農業」は、今まで子供が継ぐものでした。現在は、さまざまな理由で農家を継ぐ子どもが少なくなっています。そんな中で、私たちが農業を継いでいこうという意味を込めて「アグリ子(コ)」と名付けました。
堀田:すごく素敵な意味ですね。必ずしも農家に生まれたから継がなきゃいけないというわけではなく、誰でも継ぎたいという意思を持ったら、農家の子になれるよというメッセージなんですね。
小林:そうですね。みんなおいしいものが大好きですから、食べ続けられる未来のためのアクションになったらと考えました。
現在は都市ビルの屋上に、「アクアポニックス栽培」を活用した「循環型屋上ファーム」を展開している。小林は、「簡単に言うと、魚の養殖で出た排水を利用する水耕栽培です」と説明した。
小林:魚が食べた餌の残りや、排泄物を含んだ水というのは、植物にとって栄養になるんです。畑でいうと牛糞や鶏糞というのは肥料として使われているので、そんなに不思議なものではありません。また、そこで採れたお野菜やハーブは、ビルの階下にあるレストランやカフェで召し上がることができます。東京の桜新町と白金の2拠点で活動しています。
堀田:都会でそれをやろうと思った背景は?
小林:都会は一大消費地です。もちろん新潟などにはその土地のよさがあるので、勝てないこともあるんですけど、都会にも新しい農業の可能性が見出せるんじゃないかなというところで、ビルの屋上に施設を構えました。今は“都市型農業”で、地産地消を超えた「ビル産ビル消」に取り組んでいます。
小林:私自身が、稲作に携わり始めたとき、農家に携わっている方々の高齢化を感じました。でもそこで90歳のおばあちゃんは、一生懸命に作業していて、とっても輝いていたんです。そんな中で「もっとバリアフリーな農業の形はないのか」と模索していたときに、「農福連携」という言葉と出会いました。それは農業と福祉を連携させていく取り組みなのですが、その講習を農林水産省で受講して、農福連携の可能性に触れました。
現在は従業員を40人以上雇用している事業主は、障がい者を1人以上雇用しなければならない法律があるのですが、一方で雇用されてもなかなか活躍の場を作れていないという話があります。そんな中で「何か私たちにもできないかな」と考え、今は企業で働く障がい者の方々が輝ける場作りを支援させていただいています。
俳優としても数多くの作品に出演し、毎週日曜日は3時間にもおよぶ生放送のラジオ番組を行っている小林。ときには「今日もこれが終わらなかった」とフラストレーションを感じることもあるそうだが、農園や会社のスタッフに支えられているそうだ。
小林:例えば、農園に足を運ぶと、「花が咲いたよ」とみんなが笑顔で教えてくれる。すると私も「頑張ろう!」と自然に思えます。起業家としては足りないことばかりなので、基本的にみんなにサポートしてもらってますね。
堀田:日々、忙しい中で、リラックスできる時間は?
小林:結局、私にとって至福の時間は食事なんです。「忙しいからクッキー食べちゃおうかな」とか、「頑張ったからご飯2杯食べちゃう」など、そんなときに幸せを感じています(笑)。
堀田:自分で収穫したお米だったりすると、いつも以上においしく感じられそうですね。
小林:そうですね。結局は食いしん坊だから頑張れているのかなと思います。繰り返しになりますけど、おいしいものというのは、作ってくださる方々がいてこそ味わえるもの。感謝の気持ちがありますし、日々、農業について考えているからこそ、毎食そういった思いを再認識できているのかもしれません。
堀田:SAFは以前、この番組でも取り上げたことがあるんですが、改めて定義を教えていただけますか。
廣本:従来の航空燃料というのは、ご存知の通り、石油から生成されるものですが、SAFは、廃食油であったり、サトウキビの搾りかすから生成できるバイオマス燃料、そして都市ゴミやプラスチックなど、石油以外のあらゆるものを用いて生産されるものとなっています。
堀田:ゴミやプラスチックも、航空燃料になるってすごいですよね。
廣本:カーボンニュートラル達成のための切り札として注目されています。航空の分野では「脱炭素社会」を目指しておりまして、日本でも2030年を目安に法整備がなされる予定です。羽田や成田などからたくさんの飛行機が飛んでいますが、使われている燃料にSAFを10%混合させるという目標が打ち出されています。
堀田:6年後はわりと近い未来だと感じましたが、地球にとってはいいことですね。普段使っていて「もったいない」と感じながらも、処分している油がCO2の削減に繋がると思うと、心も軽くなります。
廣本:そうですね。ENEOSではSAFの国産化を目指しています。和歌山県に製造プラントを作り、SAF製造の商業運転を2026年に開始する予定です。現在、ENEOSとしては廃食油の原料集めに着手しており、この原料集めは、プラント稼働の、そしてSAFの国産化というミッションの肝になります。さまざまな仕組みを作って、安定的な調達に繋げようと考えています。
堀田:具体的にどのような仕組みを作っていく予定ですか。
廣本:まず、廃食油は出元が大きくわけて、2つあります。1つ目は「お店」「食品工場」「学校給食」などで、これらは「事業系」に属します。そして、もう1つはご家庭から出る廃食油で、これを「家庭系」と呼んでいます。
まず事業系についてですが、実は廃食油を回収する企業があって、その方々がリサイクルをする流れになっています。
すでにそういったスキームができあがっているため、我々のように新たに廃食油を扱いたいと考えている企業には参入障壁があります。そして、事業系廃食油の一部は海外に輸出されていて、それが海外でそのままSAFになっているんです。
堀田:そうなんですね。
廣本:我々は地産地消と言いますか、国産国消というものを目指しています。その観点でも、国内の廃食油を再利用していきたいと考えています。これに関してのノウハウは現状、ENEOSにはございませんので、栃木県・佐野市にあるスキームを構築されているパートナー「吉川油脂」さん、そして廃食油を事業として利用している方々と、これからパートナーシップを結び、ご理解・ご協力を得ながら、国内でのSAF製造を実現していきたいと考えています。
堀田:一方、家庭で出る廃食油に関してはどういった仕組みになるのでしょうか。
廣本:家庭の廃食油は、ほぼ100%廃棄されている現状です。これを回収する仕組みを作りたいと思っています。ただ、油を持って外には出歩きたくないですよね。
堀田:ちょっと怖いかもしれないです。
廣本:そういった観点からも、身近なところに回収拠点を作ることが重要だと考えていますし、専用ボトルに入れて、小売店に持っていく仕組みを作っています。
堀田:(実際に使われているボトルを持って)白くて清潔感がありますし、油を注ぎやすそうな、広い口径のボトルですね。
廣本:リターナブルボトルと言いまして、その名の通り、洗って繰り返し使えるものとなっています。家庭から廃食油を集めている企業はこれまでにもありましたが、そういった時に使われる容器はペットボトルでした。容器として優秀ですが、中に油が付着したペットボトルは、基本的に焼却処分しなくてはなりません。ペットボトルも大切なリサイクル資源なので、それを犠牲にしてしまうのはナンセンスな話です。そこから専用容器を使う発想になりました。
堀田:なるほど!
廣本:現在、イトーヨーカドーさんと一緒に家庭系廃食油の回収を始めさせていただいています。この会場の近辺でいうと、木場店のサービスカウンターで、すでに実施しています。
堀田:これからSAFを広めていくために、ENEOSではどんな目標を掲げているのでしょうか。
廣本:国内でSAFを安定して供給する仕組みをもっと作っていかないとならないと考えています。そのためには、国内のみならず海外のパートナーと連携を進めていきたいと考えています。
堀田:楽しみです! まさに食を起点とした循環社会の起点となっているんだなと思うと、私もこういった取り組みに積極的に参加していきたいと思います。今日は、小林さん、廣本さん、ありがとうございました!
地球のより良い未来の実現に向けたSDGsについてゲストを招き、リスナーと一緒に学んでいくJ-WAVEの番組『ENEOS FOR OUR EARTH -ONE BY ONE-』(毎週土曜日14:00〜14:30)。ナビゲーターを務める俳優でモデルの堀田 茜が5月17日(金)、東京・有明シンボル・プロムナード公園にて行われた公開収録に出演した。
ゲストとして登場したのは、同じくJ-WAVEの番組『EARLY GLORY』(毎週日曜日6:00~9:00)でナビゲーターを務める俳優の小林涼子、そしてENEOS株式会社のバイオ燃料部に所属する廣本良樹氏。小林は自身が取り組む農業について、廣本氏はENEOSが取り組む廃食油を活用したSAF製造についての取り組み内容を語った。
農業を通じて、価値観にも変化が生まれた
ゲストの小林は、4歳の頃に子役としてデビューして以降、役者として活躍する一方で、2021年に農業と福祉を手掛ける株式会社「AGRIKO」を起業した。農業とは縁遠いと感じられる東京出身の小林が、農業を志したきっかけとは何だったのか。小林:役者として10代を駆け抜け、20代の頃に「ちょっと疲れてしまった」と感じていた中で、家族に勧められて、リフレッシュを目的に、父の友人が携わっている新潟・上越にある棚田で稲作のお手伝いに出掛けました。そこで、農業に興味を持ったんです。
堀田:そこから、なぜ会社を経営するまでに至ったのでしょうか?
小林:私は2014年から農業に携わっているのですが、おいしいものって人を幸せにしてくれますよね。「作ってよかった」と思う経験を毎年重ねて、今年で10年になるのですが、2021年に家族の体調不良を経験しました。そのときに、当たり前だと思っていた日常は、みんなの支えによって成り立っていたことを痛感したんです。そして漠然と農業についても考えるようになり、「おいしいものというのは、お金を出したから食べられるのではない。作ってくれる方がいて、初めて食べることができるものなんだ」と改めて思いました。そのとき、感じた「おいしいものが食べられなくなったら……」という危機感をきっかけに、株式会社AGRIKOを起業しました。
SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」は、世界中の人の健康と幸福を実現するための目標だ。小林の会社、AGRIKOはそんな考えに沿った企業理念を持ち合わせている。
堀田:AGRIKOという企業名には、どんな意味が込められているのですか?
小林:「Agriculture(アグリカルチャー)」「農業」は、今まで子供が継ぐものでした。現在は、さまざまな理由で農家を継ぐ子どもが少なくなっています。そんな中で、私たちが農業を継いでいこうという意味を込めて「アグリ子(コ)」と名付けました。
堀田:すごく素敵な意味ですね。必ずしも農家に生まれたから継がなきゃいけないというわけではなく、誰でも継ぎたいという意思を持ったら、農家の子になれるよというメッセージなんですね。
小林:そうですね。みんなおいしいものが大好きですから、食べ続けられる未来のためのアクションになったらと考えました。
現在は都市ビルの屋上に、「アクアポニックス栽培」を活用した「循環型屋上ファーム」を展開している。小林は、「簡単に言うと、魚の養殖で出た排水を利用する水耕栽培です」と説明した。
小林:魚が食べた餌の残りや、排泄物を含んだ水というのは、植物にとって栄養になるんです。畑でいうと牛糞や鶏糞というのは肥料として使われているので、そんなに不思議なものではありません。また、そこで採れたお野菜やハーブは、ビルの階下にあるレストランやカフェで召し上がることができます。東京の桜新町と白金の2拠点で活動しています。
小林:都会は一大消費地です。もちろん新潟などにはその土地のよさがあるので、勝てないこともあるんですけど、都会にも新しい農業の可能性が見出せるんじゃないかなというところで、ビルの屋上に施設を構えました。今は“都市型農業”で、地産地消を超えた「ビル産ビル消」に取り組んでいます。
障がい者の方々が輝ける場作りを支援
“みんなの生活をよくする安定した経済成長を進め、誰もが人間らしく生産的な仕事ができる社会を作る”ことを目指したSDGs目標8の「働きがいも経済成長も」。AGRIKOでは、障がい者とファームを一緒に展開している。小林:私自身が、稲作に携わり始めたとき、農家に携わっている方々の高齢化を感じました。でもそこで90歳のおばあちゃんは、一生懸命に作業していて、とっても輝いていたんです。そんな中で「もっとバリアフリーな農業の形はないのか」と模索していたときに、「農福連携」という言葉と出会いました。それは農業と福祉を連携させていく取り組みなのですが、その講習を農林水産省で受講して、農福連携の可能性に触れました。
現在は従業員を40人以上雇用している事業主は、障がい者を1人以上雇用しなければならない法律があるのですが、一方で雇用されてもなかなか活躍の場を作れていないという話があります。そんな中で「何か私たちにもできないかな」と考え、今は企業で働く障がい者の方々が輝ける場作りを支援させていただいています。
小林:例えば、農園に足を運ぶと、「花が咲いたよ」とみんなが笑顔で教えてくれる。すると私も「頑張ろう!」と自然に思えます。起業家としては足りないことばかりなので、基本的にみんなにサポートしてもらってますね。
堀田:日々、忙しい中で、リラックスできる時間は?
小林:結局、私にとって至福の時間は食事なんです。「忙しいからクッキー食べちゃおうかな」とか、「頑張ったからご飯2杯食べちゃう」など、そんなときに幸せを感じています(笑)。
小林:そうですね。結局は食いしん坊だから頑張れているのかなと思います。繰り返しになりますけど、おいしいものというのは、作ってくださる方々がいてこそ味わえるもの。感謝の気持ちがありますし、日々、農業について考えているからこそ、毎食そういった思いを再認識できているのかもしれません。
廃棄油を活用! CO2排出削減が期待できる「SAF燃料」とは?
料理を作る上で必要となる「油」を、次世代航空燃料に再利用する取り組みが始まっている。ENEOSでは、脱炭素の実現に向けて、従来のジェット燃料に比べ、約60〜80%のCO2排出削減が期待できる「SAF(サフ)燃料」の需要が高まる中、原料となる廃食油の供給体制を整えているという。ENEOSのバイオ燃料部に所属する廣本良樹氏が、堀田に企業として取り組んでいる内容を明かした。堀田:SAFは以前、この番組でも取り上げたことがあるんですが、改めて定義を教えていただけますか。
廣本:従来の航空燃料というのは、ご存知の通り、石油から生成されるものですが、SAFは、廃食油であったり、サトウキビの搾りかすから生成できるバイオマス燃料、そして都市ゴミやプラスチックなど、石油以外のあらゆるものを用いて生産されるものとなっています。
堀田:ゴミやプラスチックも、航空燃料になるってすごいですよね。
廣本:カーボンニュートラル達成のための切り札として注目されています。航空の分野では「脱炭素社会」を目指しておりまして、日本でも2030年を目安に法整備がなされる予定です。羽田や成田などからたくさんの飛行機が飛んでいますが、使われている燃料にSAFを10%混合させるという目標が打ち出されています。
廣本:そうですね。ENEOSではSAFの国産化を目指しています。和歌山県に製造プラントを作り、SAF製造の商業運転を2026年に開始する予定です。現在、ENEOSとしては廃食油の原料集めに着手しており、この原料集めは、プラント稼働の、そしてSAFの国産化というミッションの肝になります。さまざまな仕組みを作って、安定的な調達に繋げようと考えています。
堀田:具体的にどのような仕組みを作っていく予定ですか。
まず事業系についてですが、実は廃食油を回収する企業があって、その方々がリサイクルをする流れになっています。
すでにそういったスキームができあがっているため、我々のように新たに廃食油を扱いたいと考えている企業には参入障壁があります。そして、事業系廃食油の一部は海外に輸出されていて、それが海外でそのままSAFになっているんです。
堀田:そうなんですね。
廣本:我々は地産地消と言いますか、国産国消というものを目指しています。その観点でも、国内の廃食油を再利用していきたいと考えています。これに関してのノウハウは現状、ENEOSにはございませんので、栃木県・佐野市にあるスキームを構築されているパートナー「吉川油脂」さん、そして廃食油を事業として利用している方々と、これからパートナーシップを結び、ご理解・ご協力を得ながら、国内でのSAF製造を実現していきたいと考えています。
廣本:家庭の廃食油は、ほぼ100%廃棄されている現状です。これを回収する仕組みを作りたいと思っています。ただ、油を持って外には出歩きたくないですよね。
堀田:ちょっと怖いかもしれないです。
廣本:そういった観点からも、身近なところに回収拠点を作ることが重要だと考えていますし、専用ボトルに入れて、小売店に持っていく仕組みを作っています。
堀田:(実際に使われているボトルを持って)白くて清潔感がありますし、油を注ぎやすそうな、広い口径のボトルですね。
廣本:リターナブルボトルと言いまして、その名の通り、洗って繰り返し使えるものとなっています。家庭から廃食油を集めている企業はこれまでにもありましたが、そういった時に使われる容器はペットボトルでした。容器として優秀ですが、中に油が付着したペットボトルは、基本的に焼却処分しなくてはなりません。ペットボトルも大切なリサイクル資源なので、それを犠牲にしてしまうのはナンセンスな話です。そこから専用容器を使う発想になりました。
堀田:なるほど!
廣本:現在、イトーヨーカドーさんと一緒に家庭系廃食油の回収を始めさせていただいています。この会場の近辺でいうと、木場店のサービスカウンターで、すでに実施しています。
堀田:これからSAFを広めていくために、ENEOSではどんな目標を掲げているのでしょうか。
廣本:国内でSAFを安定して供給する仕組みをもっと作っていかないとならないと考えています。そのためには、国内のみならず海外のパートナーと連携を進めていきたいと考えています。
堀田:楽しみです! まさに食を起点とした循環社会の起点となっているんだなと思うと、私もこういった取り組みに積極的に参加していきたいと思います。今日は、小林さん、廣本さん、ありがとうございました!