YONCE、集中したいときに使う香りとは？ ライフスタイルを聞いた

SuchmosやHedigan'sのボーカリスト・YONCEが、モーニング、ワーク、ナイトというキーワードでライフスタイルについて語った。

YONCEが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『RADIO DONUTS』（ナビゲーター：渡辺祐・山田玲奈）のワンコーナー「SUMIFUNOCHUKAI STEP DESIGN YOUR LIFE」。オンエアは3月9日（土）。

野菜多めの食生活を意識

活動休止中のSuchmosでボーカルを務めるYONCEは、2023年11月からは新バンドのHedigan'sで活動中。まずは、YONCEから朝の過ごし方を訊いた。

渡辺：朝は何時ぐらいに起きることが多いですか？

YONCE：事前アンケートにはカッコつけて9時から13時のあいだってぼやかして書いたんですけど、本当は11時から14時、15時……（笑）。

渡辺：盛ったんですね（笑）。だいたいお昼を挟むぐらいですね。やっぱり寝るのが遅いということですか？

YONCE：遅いですね。

渡辺：起きて、まずするルーティンはありますか？

YONCE：基本的に洗顔してタバコを吸ってコーヒーを飲んで、そこからいろんなことを考えます。

渡辺：すぐ食事はしない？

YONCE：起き抜けの予定次第ですけど、することもあります。

山田：どんなものを召し上がるんですか？

YONCE：普段は納豆ごはんか、パンです。

渡辺：身体のために食べるものを意識するタイプですか？

YONCE：出先とかで選べないシチュエーションだと文句を言わずに食べますけど、選べるなら野菜が好きなんですよね。「肉を食ったなあ」みたいなときって気持ちがカッカしちゃうんで、肉はたまにぐらいがいいですね。

渡辺：野菜を食べるのがデフォルトということですね。

山田：お肌がきれいですもんね。やはり野菜効果？

YONCE：どうなんでしょうか（笑）。

Hedigan'sのライブは毎回“発見”がある

Hedigan'sのメンバーは河西"YONCE"洋介（Vo／Gt）、栗田将治（Glider／Merchant／Gt）、栗田祐輔（Glider／Key）、本村拓磨（ゆうらん船／Ba）、大内 岳（Glimpse Group／AKOGARE／Burgundy／LAIKA DAY DREAM／The9Oz／Dr）。2月21日にファーストEP『2000JPY』をリリースした。

渡辺：結成は2023年ということでいいのでしょうか？

YONCE：名前がついたのが2023年なんですよね。

渡辺：メンバーは古くからのお知り合いだそうですね。

YONCE：そうです。バンド仲間というか、一緒に対バンイベントをやったりするような仲間ですね。

渡辺：そこからバンドをやろうかという話になり、一気にレコーディングという流れになったのでしょうか？

YONCE：遡ること2年前、2022年の暮れぐらいに大先輩バンドであるThe Street Slidersのトリビュートアルバムのお誘いがありまして。そのときに声をかけた仲間たちなんですね。そのときのレコーディングで音を出したときに「これはいいぞ」となり、このままバンドにしようという話になりました。それから名前が付いたのが去年という感じですね。

渡辺：Hedigan'sはラジオから流れてきた曲のタイトルから取ったそうですね。

YONCE：そうです（笑）。

渡辺：だいぶざっくりですね（笑）。バンドの雰囲気もわりとそんな感じですか？

YONCE：そうですね。だいたいみんな同世代で、十何年ずっと音楽活動をやってきていて、このバンドに大きく意味を求めていないんですよね。そのときそのときで面白いと思ったものとか、自分のトレンドをバンドに持ち寄って、それを5人で合わせたらどうなるでしょうっていうのが楽しい。

渡辺：ソロの活動もできると思うんですけど、やっぱりバンドでやると違うんですか？

YONCE：いや実は、俺ソロは自信がないんですよね。

渡辺：そうなんですか？　それはSuchmosが素晴らしいから？

YONCE：それももちろんそうです。SuchmosにもHedigan'sにおいてもですけど、理屈で裏付けを取ってくれる人がいないと（困る）。僕は基本的にやっていることがしっちゃかめっちゃなので（笑）。

渡辺：感覚で表現されるんですね。

YONCE：いまだに拍子とかキーとかコードとかあまりよくわかってないんですよ。パッと思いついてギターをジャカジャカやって歌が出てきて歌詞がついて、弾き語りをボイスメモで録音してメンバーに渡します。面白がってくれたらそれを膨らませていく感じで今回のEPは作っているので。要するに誰かが“交通整理”をしてくれないと無理なんですね。

山田：そうなんですね！

YONCE：たぶんプロデューサーみたいな人とやると喧嘩しちゃうと思うんです。

渡辺：ブラッシュアップする作業は仲間とやりたいということですね。

YONCE：そうなんですよ。

Hedigan'sによる初の東名阪ツアー「Hedigan’s Live Tour」は2月27日にファイナルを迎えた。YONCEはライブの手ごたえをどう感じたのだろう？

YONCE：実を言うと、2023年7月に初めてライブをやって、そこから今まだ7本8本ぐらいなんですね。なので、毎回“味”が違うライブをしている感じがあります。それは出来・不出来というより、毎回違う楽しさ、発見があるので建設的です。逆に言うと「Hedigan'sってこうだよね」というのが自分たちの中にもあまりないから、面白い人には面白いと思います。

渡辺：EPは全6曲でインストも入っています。全体的に歌詞を聴いた印象として、やっぱり今の歌ですよね。メッセージソングとはちょっと違うんですけども、今を見ている歌というか。

YONCE：そうですね。重箱の隅をつついてやろうとか「今の人はこういうところがダメだよね」ってことを別に言いたくはなくて。「俺もそうなんだよね」ってことを（言いたい）。『説教くさいおっさんのルンバ』でまさに言ってるんですけど、人間社会って無理解な大人とマジで何も経験のない若者の繰り返しじゃないですか。俺も今度33歳ですし、若い人からしたら「なんだこのオッサン」と思われてるんですよ。そして僕も年上の先輩から何か言われると「う～ん」と思うもので。この輪廻みたいなのを「あるよね」って言いたいだけで、それを否定も肯定もしようとは思っていないです。

知らない人のところに取りに行ったものは

YONCEの夜時間はヨーロッパのサッカーを観ることが多く、それが夜更かしの原因になってしまうそうだ。

山田：試合が始まるまではどうやって過ごしていますか？

YONCE：詞や曲を書いたりしますし、楽器を調べていますね。ここ数年は音楽をがっつりやっていなかったんですけど、Hedigan'sが動き出してから「こういう機材をやったら面白いかな」ってものをオークションサイトで探して買っています。先日は奈良県の法隆寺インターチェンジまで車を走らせて、メルカリで知り合ったまったく知らない人のところにギターアンプを取りに行きました（笑）。

山田：ええ～！

YONCE：回収業者を営む若いご夫婦だったんですけど、「こんなものを取りに神奈川からわざわざ来る酔狂なやつがいる」とすげえもてなしてくれました（笑）。

仕事に集中したいときにオススメのアイテムを紹介

最後にYONCEから「おうち時間を充実させるためのお気に入りのモノ」を訊いた。

渡辺：YONCEさんのおうちはどんなイメージですか？

YONCE：めちゃくちゃ雑然としていますね。楽器とか服とか、僕は片付けがまったくできないので諦めています（笑）。

山田：でも洗い物とか洗濯とか、ある程度自分でやらないといけないものはやりますよね？

YONCE：そうですね。今は諸事情で実家と、農業を手伝っている岐阜県を行き来しているので、あまり家事炊事はここ1、2年していないです。一人暮らしをしているときは基本的に全部自分でやっていました。

渡辺：お部屋で過ごすとき、お気に入りのアイテムはありますか？

YONCE：ホワイトセージという、ネイティブアメリカンの方が使うお香の植物ですね。生えている植物を乾燥させたものを、彼らは瞑想とか部族の会議をするときに焚きます。制作に集中したいときとか、リラックスして寝るときにそれをけっこう使いますね。

山田：素敵！

渡辺：それはどこで出会ったんですか？

YONCE：昔カリフォルニアに行ったとき、お土産で買ったんですよ。仲間内とかにもあげたりしていたら、地元の湘南エリアの仲間がたまたま育てていて、しょっちゅう行く服屋の友だちのお店の前にある植え込みでも育っていて、最近はそれを分けてもらっています。

渡辺：すごいね。自前だ。

YONCE：今はネットでも手に入るのですごくオススメです。

渡辺：CDやレコードなどもけっこう数はありますか？

YONCE：そうですね、買いますね。

渡辺：それはちゃんと整理できてます？

YONCE：ホコリまみれになっちゃうので、部屋に置かないようにしています。今は知り合いのお店とかに逃がしています（笑）。

Hedigan'sの最新情報は、オフィシャルXまで。

『RADIO DONUTS』のワンコーナー「DESIGN YOUR LIFE」では、ゲストのライフスタイルを構築しているルーティンを深掘りする。オンエアは毎週土曜日の9時10分頃から。