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レーシングドライバー立川祐路×ピストン西沢がトーク!「東京オートサロン2024」ブリヂストンブースが大盛況

レーシングドライバー立川祐路×ピストン西沢がトーク!「東京オートサロン2024」ブリヂストンブースが大盛況

提供:株式会社ブリヂストン

カスタムカーの祭典「東京オートサロン2024」の最終日である1月14日、J-WAVEナビゲーターのピストン西沢と、レーシングドライバーの立川祐路選手、ブリヂストン開発者の橋本氏によるトークショーがブリヂストンブースで行われた。

今年のブリヂストンブースで展示されていたものとは?

1月12日~14日、千葉・幕張メッセで開催された世界最大級のカスタムカーおよび関連製品の展示会「東京オートサロン2024」。42回目を迎えた今年は、378社が出展、893台の車両が展示されたが、未来の車や最新技術がお披露目される「東京モーターショー」に対し、同イベントは、すぐにでも購入できる展示品を数多く取り揃えた見本市的な意味合いが強い。そのため会場には、最新の車両やカスタムパーツ、アクセサリーを見て回るべく熱量の高い愛好家が多数集結し、来場者数は3日間でのべ23万73人にも及んだ。
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その中の一角に、「10年後、20年後にも『走るわくわく』を提供しつづける」をテーマに掲げるブリヂストンも、例年通りブースを出展。基幹製品の一つであるスポーツタイヤブランド「POTENZA」のラインアップはもちろん、その装着イメージを提示するために、POTENZA RE-71RSを装備した「ニッサン スカイラインGT-R BNR34型」、純正指定タイヤに「POTENZA SPORT」が指定されている「ランボルギーニ Huracán STO」が展示された。
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ブースの中心では、SUPER GT2013 GT500クラス シリーズチャンピオン車両 「ZENT CERUMO SC430」と、スーパー耐久シリーズ2023 ST-Qクラス参戦車両「ORC ROOKIE GR86 CNF concept」という、2台のレーシングカーが存在感を放っていた。このほか、ドライビングシミュレーターによりモータースポーツの楽しさを疑似的に体感できるプログラム「Bridgestone eMotorsport Institute」の体験コーナーを設けるなど、様々な形で“走るわくわく”を伝えていた。
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トークショーで語られた「REGNO GR-XⅢ」開発の舞台裏

そんなブリヂストンブースの目玉は、2024年2月に発売される乗用車用プレミアムタイヤ「REGNO GR-XⅢ」だ。同タイヤは、「EV時代の新たなプレミアム」と位置付ける商品設計基盤技術ENLITEN®(エンライトン)を、国内市販用乗用車向けタイヤとして初めて搭載した製品となる。
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このREGNO GR-XⅢの開発に携わったのが、自動車レースシリーズの国内最高峰SUPER GTで輝かしい実績を残してきた立川選手だ。そのため、ピストン、ブリヂストン開発担当者の橋本氏を交えた3名でのトークショーでは、REGNO GR-XⅢが完成するまでの裏話が披露された。
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ピストンが「レーシングドライバーに(タイヤを)評価してもらう意味はどんなところにあるんですか?」と質問すると、ブリヂストン開発者の橋本氏は「極限の車の動きをご存じで、色々なものを感じ取ってフィードバックしてもらえることに意味を感じています。それに、社内の人間だけでタイヤの評価を完結させてしまうと、お客様にとっての価値を見誤ることがあるところを、第三者の視点で冷静に良い、悪いを指摘していただけるので、すごく重要な役割だと思います」と述べた。
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REGNOは、サーキットで優れたパフォーマンスを発揮するスポーツタイヤブランドPOTENZAとは違い、静粛性や乗り心地に優れ、街乗りに適したコンフォートタイヤのブランドだ。立川選手は「僕らのようなレーシングドライバーがPOTENZAに携わることはあっても、コンフォートタイヤの開発にまで携わらせてもらうことはあまりありません。そのあたりに、ブリヂストンさんの本気度を感じ、僕も一緒に頑張ろうと思いました」と、開発へ協力するに至った思いを語った。
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いざ開発チームに参画すると、一流レーシングドライバーとしての矜持が発揮される。立川選手は「関わっている以上、中途半端なものを出すわけにはいきません。失敗すると僕のせいにされて終わるので(笑)。そこは真剣に妥協せずに、僕が使ってもいいと思えるタイヤにするように、橋本さんをはじめとした開発チームの方々はその要求に応えてくれました。新たな商品設計基盤技術ENLITENを使いながら、サステナブルにも配慮し、それでいて今までとは次元の違う性能を目指しました。REGNOにとって静か、乗り心地が良いことは当たり前。プラスアルファ、ハンドリングをだいぶ要求させていただきました」と説明した。
結果として出来上がったREGNO GR-XⅢは静粛性、乗り心地に加えて走行性能も向上したものになっている。加えて、これからの時代に必要なサステナビリティも高めたプレミアムなタイヤとなっている。
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試作品をテストする中で、忌憚のない意見が交わされたこともあったという。立川選手は「REGNO GR-XⅢでは、スポーツタイヤのようなハンドリングを志向していません。あくまでも目指したのは、自然な動き。そのため、一人のタイヤを使うユーザーとして『この音は嫌だな』など、そういった意見を伝えました。僕は社外の人間だから、好き放題言えるんですよね(笑)」と述懐。橋本氏は「社内だとどうしても“できること”の範囲内で考えてしまったり、過去の経験則から判断したりするところを(立川選手は)素直に言っていただけるんです。あと、僕らは頑張って作っているので『よくなった』と思いたいんですけど、『大差ないね』と言われることもあります(笑)。判断の基準がブレず、時に厳しさがあるんですよね」と、立川選手が妥協のない姿勢で開発に臨んでいたことを明かした。
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スーパーGT引退の立川選手に、ピストンが質問攻め!

なおトークショーでは、2023年シーズン限りでスーパーGTドライバーを引退した立川選手が、今後の進退について言及する場面もあった。

雑談の流れからピストンが「もう全然(車に)乗らないってわけじゃないんでしょ?GT引退したけど」とそれとなく水を向けると、立川選手は「GTドライバーとして、バリバリのプライドをかけて戦うレースは引退しましたけど、まだドライバー自体をやめたつもりはないので」といい、「今まではプレッシャーがあって。プレッシャーや責任があるから、GTやスーパーフォーミュラは楽しみながらやることは難しかった。だから、楽しんでやれるような機会があればやってもいいかな」と、ほのかに“走り”への意欲をのぞかせた。
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このやる気の萌芽を見逃すまいと、すかさずピストンは「具体的には? スーパー耐久?」と、複数のドライバーで臨む長距離耐久レース「スーパー耐久シリーズ」へ参戦する意志を確認しようと試みた。立川選手は「いや、わかんないですけど(笑)」と言葉を濁すも、「楽しそうですよね。やってくれっていう人が多ければ……」と満更でもないといった様子だった。そこでピストンは「スポンサー募集中でございます。立川さんが楽しんで、またレースをいちからピュアにやれるような環境を作っていただける方と車をぜひ」と呼びかけ、「皆さん、立川祐路の運転に期待しましょうね。どこかでサーキットで見られるように拍手で応援してください」とオーディエンスを巻き込むようなまとめ方をすると、観衆からは拍手が沸き起こっていた。
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(取材・文=小島浩平、撮影=竹内洋平)

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