「Spotify RADAR: Early Noise 2024から見る邦楽シーンの音楽地図とは!?」をテーマに、Spotify Japanの芦澤紀子さんと、音楽コンシェルジュのふくりゅうさんが解説した。
2人が登場したのはJ-WAVEで放送された番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。オンエアは1月11日(木)。
【SONAR MUSICは番組公式LINEでも情報発信中】
あっこゴリラ:「Early Noise」は過去にどんな方々が選出されていたんですか。
芦澤:2017年から始まった新進アーティスト応援プログラムなんですけど、過去には、あいみょん、Official髭男dism、King Gnu、藤井 風、Vaundyなどそうそうたるアーティストの方々が旅立っています。
あっこゴリラ:その年にブレイクする人が出てくると、「Early Noise」として注目されてきたって感じですか。
芦澤:そうですね。最近はその年に限らず、長期的に応援を続けているので、翌年以降にブレイクしていくっていうケースもあったりします。
あっこゴリラ:ふくりゅうさんも「Early Noise」は初期から注目されてたんですか。
ふくりゅう:そうですね。ずっと注目していて。King Gnuとか前身バンドの時代から注目してたんですけど、やっぱりいち早く「Early Noise」はチェックしてくれるし、あいみょんもかなり早い段階からSpotifyは盛り上げてくれていて、かなり信頼性の高いプログラムだなと思っています。
<RADAR: Early Noise 2024 選出アーティスト>
サバシスター
jo0ji
離婚伝説
JUMADIBA
tuki.
Cho Co Pa Co Cho Co Quin Quin
音田雅則
First Love is Never Returned
MFS
十明
あっこゴリラ:ヒップホップもいるし、ワールドミュージックもあるし。いわゆる歌い手もいるし、ロックバンドもいるし、すごく幅広くて面白いと思うんですけど、選ぶ基準ってあるんですか。
芦澤:10組を選出するっていうことで、1組1組を1曲ずつ聴いていきながら選んでいるので。全体のテーマを決めるというよりは、そのアーティストのポテンシャルとか作品のクオリティとか、この先の伸びしろだったり活動がどうなってるかとか、いろんなことを踏まえながらSpotify上のリスニングデータも見たりしつつ選んでいき、音楽シーンで抑えておくべきところを見ながら最終的に10組を選出しています。
あっこゴリラ:今年はどんな傾向ですか。
芦澤:選んで俯瞰で見て思ったのが、すごくフレッシュなアーティストが多くて、キャリアをスタートして今までのスパンがわりと短いアーティストが多いです。バンドであれば結成してからの年月だったり、ソロアーティストであれば曲を作り始めてからのタームが短いアーティストもいて、歴代の「Early Noise」の中でも、Earlyなラインナップになっているかなと思います。
ふくりゅう:jo0jiや離婚伝説など、Spotifyの「キラキラポップ:ジャパン」にも選曲されていたアーティストがけっこう入ってきているなって思いつつ、それにしてもサバシスターの注目度や人気が高いなって思いました。Spotifyでもそうですし、他のメディアでもサバシスターの名前が2024年にたくさん聞かれるだろうなって思います。
サバシスター
ふくりゅう:サバシスターは、サウンド感は90年代から連なるメロディアスなロックなんですけど、今の時代らしく、歌詞が自然体でナチュラルなセンスにアップデートされているところが注目かなって思います。この距離感の近さが魅力ですよね。
芦澤:この曲はメルカリで買おうとしたジャージを知らない人に横取りされたってことを題材にしてるんですけど、共感できる歌詞だったり着眼点も面白くて、等身大の言葉で語ってて。めちゃくちゃかわいいし、演奏もストレートなガールズロックバンドなのが分かりやすく伝わってきます。
jo0ji
芦澤:jo0jiは鳥取の漁港で働きながらアーティスト活動をしてるという、非常に個性的なプロフィールの持ち主で。ファーストEPのタイトルは「475(よなご)」で、どこか懐かしさとかぬくもりのあるサウンドに手紙のような人間味のある歌詞をのっけて、すごくオリジナリティー豊かな音楽を届けてくれているアーティストです。
ふくりゅう:日々の葛藤を問いかけてくれるような歌まわし、ボーカリゼーションの素晴らしさがいいなと思っています。サウンド感はドープなんだけど品がいいというか。すっと入ってくる感じですよね。
離婚伝説
芦澤:離婚伝説は、バンド名、サウンド、全てにすごい中毒性があって、キャッチーなアーティストなんですけど、離婚伝説はマーヴィン・ゲイの名盤『Here My Dear』の邦題から来ています。シティポップとかソウルミュージックみたいなものを下敷きにして、自分たちのポップなサウンドに昇華している2人組バンドです。愛とテーマに曲を作っていて、全てがすごくスタイリッシュなサウンドでめちゃくちゃキャッチーですね。
ふくりゅう:『愛が一層メロウ』はタイトルを何回も繰り返している、その快楽ポイントの作り方をよく理解して、中毒性の高い音楽を生み出すバンドですよね。
JUMADIBA
芦澤:JUMADIBAはここ数年、レッドブルのヒップホップフェスに出演とかこの曲もそうですけど、客演もの、kZmとかralphとのコラボワークの話題の連続で一気に注目を集めているヒップホップ界のニュースターです。個性的なリリックとちょっと浮遊感のあるサウンドメークの特徴がありますね。独自の世界観を持つラッパーだと思います。
ふくりゅう:独自の世界観がサッカーやOasisとかUKロックが元々好きみたいなんですよ。そういった個性的なタグをたくさん持つアーティストは強いなって思いつつ、こういったカッコいいラップミュージックもありながらもメロディアスな静かな叫びの曲もあり、才能あふれる方だなと思います。
tuki.
芦澤:tuki.は、突如現れた謎のシンガーソングライターということで、今わかってる情報としては中学3年生の15歳です。アー写もジャケ写もイラストなので全てベールに包まれているんですけど、13歳からSNSで弾き語りの投稿を始めて、昨年の9月に『晩餐歌』でデビューしました。そこから瞬く間にいろいろなチャートを席巻して、Spotifyでもバイラルチャート初登場1位だったりとか、今まだ3曲しかリリースされていないのに、月間リスナーは160万人を越えています。
ふくりゅう:やはり声がいいんですよね。泣いてるような歌声なんですよ。これはDNAレベルで訴えかける感じがありつつ、昨日配信されたばかりの『サクラキミワタシ』っていう曲もまたすごくよくて。この春歌曲もラジオヒットしそうだなと思います。
Cho Co Pa Co Cho Co Quin Quin
芦澤:まずサウンドが個性的なのと、最初に注目されるきっかけになった動画が面白いですよね。都内の路上で曲を作るっていうTikTokの動画があって、車の中に機材を積んでいろんなものを叩いて曲を作るみたいな遊び心満載な動画なんですけど、それで出来上がった曲がすごくクオリティ高くて、すごくセンスもよくて、あっという間にいろんなクリエイターとかアーティストが話題にして、フェスティバルに呼ばれたりもしています。
ふくりゅう:オリエンタルな要素を東京っていうフィルターを通して表現されているなって思います。これYMOから通じる日本産ポップミュージックの最前線にいるなって音から伝わってきますよね。インスト曲もまたいいんですけど、日本語の歌詞の響き方、美しさを再発見させてくれるなって思っていて、海外の方にこそ届いてほしいなと思います。
音田雅則
芦澤:20歳のシンガーソングライターで、京都在住、音大在学中っていうアーティストなんですけど、2021年からTikTokでカバー動画とかオリジナル曲の投稿を始めて。『ウエディング』っていうロングヒットした曲もあるんですけど、それはこの曲と比べてもうちょっとバラードでポップっぽくて柔らかい曲調で。この曲が去年の7月にリリースされて突然イメージの真逆をいくようなクールでカッコいいトラックを発表して、一躍ヒットチャートの上位に躍り出た曲で、かなり長い間、Spotifyでは聴かれ続けています。
ふくりゅう:シンガーソングライターっていうよりも、シンガーソングクリエーターというか。アレンジも含めDTMで自分でトータルで作っちゃうアーティストって増えてるじゃないですか。そういった系譜になるのかなって思いつつ、TikTokとかショート動画など、自分で楽曲をアップして届けていくところまでプロデュースしてしまうセンスが、今だなって思います。
First Love is Never Returned
芦澤:北海道札幌在住の5人組バンドで、ニューヨークにボーカル留学経験を持つKazuki Ishidaさんを中心に結成されたバンドです。「恋する歌声」とプロフィールにあるんですけど、特徴のある非常にすてきなボーカルを擁するバンドです。サウンド的にはR&Bとかシティポップを軸にしたような、エバーグリーンなポップミュージックを流してくれています。
ふくりゅう:今のトレンドを抑えたソウルフルなセンスがいいなと思いつつ、こういったバンドが今増えてきているんですよね。そういった中でも歌声の透明感が美しいっていうところで一つ飛び抜けているのかなって感じがします。
MFS
芦澤:2020年にラップを始めて1年ほどで発表した楽曲が話題となって、先ほどのJUMADIBAのときにもあったヒップホップフェスとかにも次々出演して注目を集めました。2022年にリリースした曲『BOW』が世界的に人気のゲーム『オーバーウォッチ2』に使われたってことでバイラルヒットして、Spotifyではグローバルバイラル1位、アメリカ、イギリスも1位みたいな感じで、かなりヒップホップの枠を越えて楽曲が広がっている話題のラッパーですね。
ふくりゅう:生き様がストーリーになるというか、フリーキーな存在感がいいなと思いつつ、この世界観を指示されているというか、新しいアーティストなのに大御所感を感じてカッコいいなって思います。
十明
芦澤:十明をいちばん有名にしたエピソードとしては、新海 誠監督のアニメーション映画『すずめの戸締まり』の主題歌であったRADWIMPSの『すずめ』のボーカリストとして大抜擢されて、それを歌ったということで、Spotifyではこの曲の再生回数が1億1900万回と世界中にその歌声が届いて。彼女は元々自室のクローゼットで撮影したような弾き語り動画をTikTokにアップしてたことで見出されてオーディションに参加してチャンスをものにしたエピソードがあります。元々はシンガーソングライターを志していて、『すずめ』のエピソードを経て、今シンガーソングライターとして新たなスタートを切って1曲目に出した曲がこの『灰かぶり』です。
ふくりゅう:時代の鏡となるのがポップミュージックだと思っているのですが、まさに時代に寄り添うダークポップなセンスが魅力だなと思います。引き込まれますよね。
J-WAVE『SONAR MUSIC』は、月~木の22:00-24:00にオンエア。
2人が登場したのはJ-WAVEで放送された番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。オンエアは1月11日(木)。
【SONAR MUSICは番組公式LINEでも情報発信中】
Spotifyによる、新進アーティスト応援プログラム
今回は、Spotifyがその年に飛躍が期待される次世代アーティスト10組を選出し、プレイリストで発表する「RADAR: Early Noise 2024」に注目。Spotify Japanの芦澤紀子さんと、音楽コンシェルジュのふくりゅうさんが解説した。あっこゴリラ:「Early Noise」は過去にどんな方々が選出されていたんですか。
芦澤:2017年から始まった新進アーティスト応援プログラムなんですけど、過去には、あいみょん、Official髭男dism、King Gnu、藤井 風、Vaundyなどそうそうたるアーティストの方々が旅立っています。
あっこゴリラ:その年にブレイクする人が出てくると、「Early Noise」として注目されてきたって感じですか。
芦澤:そうですね。最近はその年に限らず、長期的に応援を続けているので、翌年以降にブレイクしていくっていうケースもあったりします。
あっこゴリラ:ふくりゅうさんも「Early Noise」は初期から注目されてたんですか。
ふくりゅう:そうですね。ずっと注目していて。King Gnuとか前身バンドの時代から注目してたんですけど、やっぱりいち早く「Early Noise」はチェックしてくれるし、あいみょんもかなり早い段階からSpotifyは盛り上げてくれていて、かなり信頼性の高いプログラムだなと思っています。
「RADAR: Early Noise 2024」選出アーティスト
オンエア当日、「RADAR: Early Noise 2024」に選出された10組が発表された。<RADAR: Early Noise 2024 選出アーティスト>
サバシスター
jo0ji
離婚伝説
JUMADIBA
tuki.
Cho Co Pa Co Cho Co Quin Quin
音田雅則
First Love is Never Returned
MFS
十明
あっこゴリラ:ヒップホップもいるし、ワールドミュージックもあるし。いわゆる歌い手もいるし、ロックバンドもいるし、すごく幅広くて面白いと思うんですけど、選ぶ基準ってあるんですか。
芦澤:10組を選出するっていうことで、1組1組を1曲ずつ聴いていきながら選んでいるので。全体のテーマを決めるというよりは、そのアーティストのポテンシャルとか作品のクオリティとか、この先の伸びしろだったり活動がどうなってるかとか、いろんなことを踏まえながらSpotify上のリスニングデータも見たりしつつ選んでいき、音楽シーンで抑えておくべきところを見ながら最終的に10組を選出しています。
あっこゴリラ:今年はどんな傾向ですか。
芦澤:選んで俯瞰で見て思ったのが、すごくフレッシュなアーティストが多くて、キャリアをスタートして今までのスパンがわりと短いアーティストが多いです。バンドであれば結成してからの年月だったり、ソロアーティストであれば曲を作り始めてからのタームが短いアーティストもいて、歴代の「Early Noise」の中でも、Earlyなラインナップになっているかなと思います。
ふくりゅう:jo0jiや離婚伝説など、Spotifyの「キラキラポップ:ジャパン」にも選曲されていたアーティストがけっこう入ってきているなって思いつつ、それにしてもサバシスターの注目度や人気が高いなって思いました。Spotifyでもそうですし、他のメディアでもサバシスターの名前が2024年にたくさん聞かれるだろうなって思います。
Early Noise 2024選出アーティストの魅力は?
ここからは、選出されたアーティストの楽曲を紹介していった。サバシスター
ふくりゅう:サバシスターは、サウンド感は90年代から連なるメロディアスなロックなんですけど、今の時代らしく、歌詞が自然体でナチュラルなセンスにアップデートされているところが注目かなって思います。この距離感の近さが魅力ですよね。
芦澤:この曲はメルカリで買おうとしたジャージを知らない人に横取りされたってことを題材にしてるんですけど、共感できる歌詞だったり着眼点も面白くて、等身大の言葉で語ってて。めちゃくちゃかわいいし、演奏もストレートなガールズロックバンドなのが分かりやすく伝わってきます。
jo0ji
芦澤:jo0jiは鳥取の漁港で働きながらアーティスト活動をしてるという、非常に個性的なプロフィールの持ち主で。ファーストEPのタイトルは「475(よなご)」で、どこか懐かしさとかぬくもりのあるサウンドに手紙のような人間味のある歌詞をのっけて、すごくオリジナリティー豊かな音楽を届けてくれているアーティストです。
ふくりゅう:日々の葛藤を問いかけてくれるような歌まわし、ボーカリゼーションの素晴らしさがいいなと思っています。サウンド感はドープなんだけど品がいいというか。すっと入ってくる感じですよね。
離婚伝説
芦澤:離婚伝説は、バンド名、サウンド、全てにすごい中毒性があって、キャッチーなアーティストなんですけど、離婚伝説はマーヴィン・ゲイの名盤『Here My Dear』の邦題から来ています。シティポップとかソウルミュージックみたいなものを下敷きにして、自分たちのポップなサウンドに昇華している2人組バンドです。愛とテーマに曲を作っていて、全てがすごくスタイリッシュなサウンドでめちゃくちゃキャッチーですね。
ふくりゅう:『愛が一層メロウ』はタイトルを何回も繰り返している、その快楽ポイントの作り方をよく理解して、中毒性の高い音楽を生み出すバンドですよね。
JUMADIBA
芦澤:JUMADIBAはここ数年、レッドブルのヒップホップフェスに出演とかこの曲もそうですけど、客演もの、kZmとかralphとのコラボワークの話題の連続で一気に注目を集めているヒップホップ界のニュースターです。個性的なリリックとちょっと浮遊感のあるサウンドメークの特徴がありますね。独自の世界観を持つラッパーだと思います。
ふくりゅう:独自の世界観がサッカーやOasisとかUKロックが元々好きみたいなんですよ。そういった個性的なタグをたくさん持つアーティストは強いなって思いつつ、こういったカッコいいラップミュージックもありながらもメロディアスな静かな叫びの曲もあり、才能あふれる方だなと思います。
tuki.
芦澤:tuki.は、突如現れた謎のシンガーソングライターということで、今わかってる情報としては中学3年生の15歳です。アー写もジャケ写もイラストなので全てベールに包まれているんですけど、13歳からSNSで弾き語りの投稿を始めて、昨年の9月に『晩餐歌』でデビューしました。そこから瞬く間にいろいろなチャートを席巻して、Spotifyでもバイラルチャート初登場1位だったりとか、今まだ3曲しかリリースされていないのに、月間リスナーは160万人を越えています。
ふくりゅう:やはり声がいいんですよね。泣いてるような歌声なんですよ。これはDNAレベルで訴えかける感じがありつつ、昨日配信されたばかりの『サクラキミワタシ』っていう曲もまたすごくよくて。この春歌曲もラジオヒットしそうだなと思います。
Cho Co Pa Co Cho Co Quin Quin
芦澤:まずサウンドが個性的なのと、最初に注目されるきっかけになった動画が面白いですよね。都内の路上で曲を作るっていうTikTokの動画があって、車の中に機材を積んでいろんなものを叩いて曲を作るみたいな遊び心満載な動画なんですけど、それで出来上がった曲がすごくクオリティ高くて、すごくセンスもよくて、あっという間にいろんなクリエイターとかアーティストが話題にして、フェスティバルに呼ばれたりもしています。
ふくりゅう:オリエンタルな要素を東京っていうフィルターを通して表現されているなって思います。これYMOから通じる日本産ポップミュージックの最前線にいるなって音から伝わってきますよね。インスト曲もまたいいんですけど、日本語の歌詞の響き方、美しさを再発見させてくれるなって思っていて、海外の方にこそ届いてほしいなと思います。
音田雅則
芦澤:20歳のシンガーソングライターで、京都在住、音大在学中っていうアーティストなんですけど、2021年からTikTokでカバー動画とかオリジナル曲の投稿を始めて。『ウエディング』っていうロングヒットした曲もあるんですけど、それはこの曲と比べてもうちょっとバラードでポップっぽくて柔らかい曲調で。この曲が去年の7月にリリースされて突然イメージの真逆をいくようなクールでカッコいいトラックを発表して、一躍ヒットチャートの上位に躍り出た曲で、かなり長い間、Spotifyでは聴かれ続けています。
ふくりゅう:シンガーソングライターっていうよりも、シンガーソングクリエーターというか。アレンジも含めDTMで自分でトータルで作っちゃうアーティストって増えてるじゃないですか。そういった系譜になるのかなって思いつつ、TikTokとかショート動画など、自分で楽曲をアップして届けていくところまでプロデュースしてしまうセンスが、今だなって思います。
First Love is Never Returned
芦澤:北海道札幌在住の5人組バンドで、ニューヨークにボーカル留学経験を持つKazuki Ishidaさんを中心に結成されたバンドです。「恋する歌声」とプロフィールにあるんですけど、特徴のある非常にすてきなボーカルを擁するバンドです。サウンド的にはR&Bとかシティポップを軸にしたような、エバーグリーンなポップミュージックを流してくれています。
ふくりゅう:今のトレンドを抑えたソウルフルなセンスがいいなと思いつつ、こういったバンドが今増えてきているんですよね。そういった中でも歌声の透明感が美しいっていうところで一つ飛び抜けているのかなって感じがします。
MFS
芦澤:2020年にラップを始めて1年ほどで発表した楽曲が話題となって、先ほどのJUMADIBAのときにもあったヒップホップフェスとかにも次々出演して注目を集めました。2022年にリリースした曲『BOW』が世界的に人気のゲーム『オーバーウォッチ2』に使われたってことでバイラルヒットして、Spotifyではグローバルバイラル1位、アメリカ、イギリスも1位みたいな感じで、かなりヒップホップの枠を越えて楽曲が広がっている話題のラッパーですね。
ふくりゅう:生き様がストーリーになるというか、フリーキーな存在感がいいなと思いつつ、この世界観を指示されているというか、新しいアーティストなのに大御所感を感じてカッコいいなって思います。
十明
芦澤:十明をいちばん有名にしたエピソードとしては、新海 誠監督のアニメーション映画『すずめの戸締まり』の主題歌であったRADWIMPSの『すずめ』のボーカリストとして大抜擢されて、それを歌ったということで、Spotifyではこの曲の再生回数が1億1900万回と世界中にその歌声が届いて。彼女は元々自室のクローゼットで撮影したような弾き語り動画をTikTokにアップしてたことで見出されてオーディションに参加してチャンスをものにしたエピソードがあります。元々はシンガーソングライターを志していて、『すずめ』のエピソードを経て、今シンガーソングライターとして新たなスタートを切って1曲目に出した曲がこの『灰かぶり』です。
ふくりゅう:時代の鏡となるのがポップミュージックだと思っているのですが、まさに時代に寄り添うダークポップなセンスが魅力だなと思います。引き込まれますよね。
J-WAVE『SONAR MUSIC』は、月~木の22:00-24:00にオンエア。
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。
radikoで聴く
2024年1月18日28時59分まで
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
番組情報
- SONAR MUSIC
-
月・火・水・木曜22:00-24:00
-
あっこゴリラ