イラストレーターの安齋 肇が、『タモリ倶楽部』の思い出や、新バンド・ANZAiFURUTAについて語った。
安齋が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが2週にわたって音楽談議を繰り広げる番組だ。オンエアは9月8日(金)。
安齋はドラマーの古田たかしとバンド・ANZAiFURUTAを結成。9月6日にファーストアルバム『う~ゆばりあ』をリリースした。
この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。安齋は郡上八幡屋の『奥美濃カレーせんべい』を持参し、ビールとともに楽しんだ。
クリス:安齋さん、「空耳アワー」はいつからやってたの?
安齋:92年からやってるの。最初は「空耳アワー」じゃなくて、「あなたにも音楽を」っていうコーナーだったんですけど、その中の空耳の洋楽の部分が飛び出して、それだけを専門にやるようになって「空耳アワー」になったんです。
クリス:いちばん面白かった空耳はなんですか?
安齋:すっごく困る質問じゃないですか。
クリス:だからしてるんです。
安齋:ですよね(笑)。やっぱりいろんなことを考えると「農協牛乳」ですよ。プリンスの(『バットダンス』の)。
クリス:「Don't Stop Dancing」が、なんで「農協牛乳」って聴こえるんだよってね。
安齋:あれはすごいですよね。
クリス:マジックですよね。
安齋:僕、「農協牛乳」のリニューアルデザインをするときに、デザイン事務所のアシスタントで文字を作ったりしてたんですよね。だから2重、3重にドキッとしましたね。
クリス:なるほどね。今日びっくりしたのが、安齋さんが時間前に来てたってこと。
安齋:(笑)。
クリス:『タモリ倶楽部』ではいつも遅刻してたけど、今日はなんで早く来れたんですか。
安齋:取り返そうかなと思って(笑)。
クリス:あはは(笑)。
安齋:クリスさんの番組で結構遅れたと思います。番組が始まってるのにタクシーかなんかにまだ乗ってて(笑)。でも今や時代がね……。
クリス:でも、最終回も遅れたじゃん。
安齋:(笑)。あれもそんなに遅れなかったんですよ。そうしたらタモリさんに「なんで遅れないの?」って言われて(笑)。
クリス:最後は5分、10分くらいだったんですね。
安齋:そうそう。でも本当に迷惑をかけましたね。
安齋:絶対に一度見ちゃったらもうだめ。それでトラブルがあったら、そのネタはお蔵入りしちゃうから。いわゆる初見でどんな反応をするかっていうことに、スタッフはめちゃくちゃ懸けてるんです。
クリス:わかる。でも昔に比べて、ネタは時代に合わせてやんわりしてきました?
安齋:なっちゃいましたもんね。言ってみれば、終盤はほとんど女性の裸も出ないし、たとえばヒドい言い方みたいな、たとえ聴こえたとしても、そういうのを表現するのは難しい時代にはなりましたよね。
そんな安齋がテレビに出るようになったきっかけは、当時知り合いだった『タモリ倶楽部』の放送作家・町山広美に出演を依頼されたことだった。
安齋:どうしても出ろって。
クリス:へえ。
安齋:いちばんタモリさんから遠い人を選んだみたい。
クリス:でも当時は近かったんじゃない? だってタモリさんはイグアナのモノマネとかしてた頃だから。
安齋:(笑)。
クリス:今はタモリさんは国民的ないい人No.1だけど、昔はギラギラ・トゲトゲだったじゃないですか。
安齋:すごかったですよね。髪の毛もテカテカしてたしね。
クリス:当時はトカゲみたいな人だったんですか?
安齋:タモリさんは本当に変わらないんですよ。普段は同じようにジェントルマンじゃないですか。優しいし前に出てこないし。カメラの前だとしっかりとやりますけど、最初の頃は怖かったですよ。いろんな人がタモリさんと赤塚不二夫さんのこと書いたりするじゃないですか。そういうのを読んでたから。とんでもないことしてるんですよ、あの2人。温泉に入ってて赤塚さんいないなってなったら、赤塚さんが温泉のガラス窓の向こう側で雪山の木に登ってムササビをやろうとして、「ムサ!」って言ったまま落ちたんですって。だからムササビの「サビ」までいかないまま大の字で落ちて、顔から血を出して戻ってきて「面白かった?」って(笑)。
クリス:命懸けてますよね。
安齋:そういうタイプの遊びがひょっとしたら起こるんじゃないかって常におびえてましたから。
クリス:そういうハプニングはあった?
安齋:全然なかったですね。
クリス:『う~ゆばりあ』って何?
安齋:わからないでしょ? これ逆回転で再生すると「I love you」になるんですよ。
クリス:1曲目の『いったい何故がどうしたのだ』は『天才バカボン』のバカボンのパパを歌ってるんですよね。これは赤塚不二夫さんへのオマージュって感じですか。
安齋:もちろん。古田たかしは赤塚さんの大ファンで。
クリス:似てますよね。
安齋:パパ似だよね(笑)。日本でパパ似選手権があったら1位になる(笑)。
そんなANZAiFURUTAは、9月18日(月・祝)に東京・祐天寺にあるCafe & Live spot「FJ’s」にて、初ワンマンライブ「ANZAiFURUTA 奇跡のCDデビュー記念!トーク&ライブ@祐天寺 FJ's」を開催する。
クリス:古田さんとはどこで知り合ったの?
安齋:僕がカセットマガジン『TRA』を編集したことがあって。漫画と音楽をくっつけたもの。あのときは杉浦 茂さんの漫画に音をつけるっていうので、所ジョージさんが曲を書いて竹中直人さんが歌うっていう。
クリス:すごい豪華。
安齋:それの伴奏で来てたの、しーたか(古田)が。ギター弾いてたの。
クリス:うそ!?
安齋:本当。ドラムじゃなくて。
安齋:今回のアルバムも全部古田くんがやってて、ゲストで1曲昔のバンド仲間がギターを弾いてるんですけど、僕としーたかと3人で。
話は大いに盛り上がり、続きは翌週・9月15日(金)に持ち越しとなった。安齋は次回の同番組にもゲスト出演する。放送は23時から。オンエアから一週間はradikoで再生可能だ。
番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。
安齋が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが2週にわたって音楽談議を繰り広げる番組だ。オンエアは9月8日(金)。
安齋はドラマーの古田たかしとバンド・ANZAiFURUTAを結成。9月6日にファーストアルバム『う~ゆばりあ』をリリースした。
この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。安齋は郡上八幡屋の『奥美濃カレーせんべい』を持参し、ビールとともに楽しんだ。
再生は2023年9月15日(金)28時ごろまで
いちばん面白かった「空耳アワー」は?
安齋がこの番組に登場するのは、なんと12年ぶり。クリスが安齋と最後に会ったのは『タモリ倶楽部』(テレビ朝日)の人気コーナー「空耳アワー」の最終回だったという。クリス:安齋さん、「空耳アワー」はいつからやってたの?
安齋:92年からやってるの。最初は「空耳アワー」じゃなくて、「あなたにも音楽を」っていうコーナーだったんですけど、その中の空耳の洋楽の部分が飛び出して、それだけを専門にやるようになって「空耳アワー」になったんです。
クリス:いちばん面白かった空耳はなんですか?
安齋:すっごく困る質問じゃないですか。
クリス:だからしてるんです。
安齋:ですよね(笑)。やっぱりいろんなことを考えると「農協牛乳」ですよ。プリンスの(『バットダンス』の)。
クリス:「Don't Stop Dancing」が、なんで「農協牛乳」って聴こえるんだよってね。
安齋:あれはすごいですよね。
クリス:マジックですよね。
プリンス『バットダンス』。5分10分ごろの「Don't Stop Dancing」などが空耳にあたる
クリス:なるほどね。今日びっくりしたのが、安齋さんが時間前に来てたってこと。
安齋:(笑)。
クリス:『タモリ倶楽部』ではいつも遅刻してたけど、今日はなんで早く来れたんですか。
安齋:取り返そうかなと思って(笑)。
クリス:あはは(笑)。
安齋:クリスさんの番組で結構遅れたと思います。番組が始まってるのにタクシーかなんかにまだ乗ってて(笑)。でも今や時代がね……。
クリス:でも、最終回も遅れたじゃん。
安齋:(笑)。あれもそんなに遅れなかったんですよ。そうしたらタモリさんに「なんで遅れないの?」って言われて(笑)。
クリス:最後は5分、10分くらいだったんですね。
安齋:そうそう。でも本当に迷惑をかけましたね。
『タモリ倶楽部』出演の裏話
安齋が「空耳アワー」で何よりうれしかったのは、いちばん早くネタを見られることだったと語ると、クリスも同調する。安齋:絶対に一度見ちゃったらもうだめ。それでトラブルがあったら、そのネタはお蔵入りしちゃうから。いわゆる初見でどんな反応をするかっていうことに、スタッフはめちゃくちゃ懸けてるんです。
クリス:わかる。でも昔に比べて、ネタは時代に合わせてやんわりしてきました?
安齋:なっちゃいましたもんね。言ってみれば、終盤はほとんど女性の裸も出ないし、たとえばヒドい言い方みたいな、たとえ聴こえたとしても、そういうのを表現するのは難しい時代にはなりましたよね。
そんな安齋がテレビに出るようになったきっかけは、当時知り合いだった『タモリ倶楽部』の放送作家・町山広美に出演を依頼されたことだった。
安齋:どうしても出ろって。
クリス:へえ。
安齋:いちばんタモリさんから遠い人を選んだみたい。
クリス:でも当時は近かったんじゃない? だってタモリさんはイグアナのモノマネとかしてた頃だから。
安齋:(笑)。
クリス:今はタモリさんは国民的ないい人No.1だけど、昔はギラギラ・トゲトゲだったじゃないですか。
安齋:すごかったですよね。髪の毛もテカテカしてたしね。
クリス:当時はトカゲみたいな人だったんですか?
安齋:タモリさんは本当に変わらないんですよ。普段は同じようにジェントルマンじゃないですか。優しいし前に出てこないし。カメラの前だとしっかりとやりますけど、最初の頃は怖かったですよ。いろんな人がタモリさんと赤塚不二夫さんのこと書いたりするじゃないですか。そういうのを読んでたから。とんでもないことしてるんですよ、あの2人。温泉に入ってて赤塚さんいないなってなったら、赤塚さんが温泉のガラス窓の向こう側で雪山の木に登ってムササビをやろうとして、「ムサ!」って言ったまま落ちたんですって。だからムササビの「サビ」までいかないまま大の字で落ちて、顔から血を出して戻ってきて「面白かった?」って(笑)。
クリス:命懸けてますよね。
安齋:そういうタイプの遊びがひょっとしたら起こるんじゃないかって常におびえてましたから。
クリス:そういうハプニングはあった?
安齋:全然なかったですね。
『う~ゆばりあ』を逆再生すると、ある意味に。
安齋はドラマーの古田たかしとバンド・ANZAiFURUTAを結成。9月6日にファーストアルバム『う~ゆばりあ』をリリースした。クリス:『う~ゆばりあ』って何?
安齋:わからないでしょ? これ逆回転で再生すると「I love you」になるんですよ。
クリス:1曲目の『いったい何故がどうしたのだ』は『天才バカボン』のバカボンのパパを歌ってるんですよね。これは赤塚不二夫さんへのオマージュって感じですか。
安齋:もちろん。古田たかしは赤塚さんの大ファンで。
クリス:似てますよね。
安齋:パパ似だよね(笑)。日本でパパ似選手権があったら1位になる(笑)。
ANZAiFURUTA(安齋肇&古田たかし)「いったい何故がどうしたのだ」From Album『う~ゆばりあ』【PV】
クリス:古田さんとはどこで知り合ったの?
安齋:僕がカセットマガジン『TRA』を編集したことがあって。漫画と音楽をくっつけたもの。あのときは杉浦 茂さんの漫画に音をつけるっていうので、所ジョージさんが曲を書いて竹中直人さんが歌うっていう。
クリス:すごい豪華。
安齋:それの伴奏で来てたの、しーたか(古田)が。ギター弾いてたの。
クリス:うそ!?
安齋:本当。ドラムじゃなくて。
安齋:今回のアルバムも全部古田くんがやってて、ゲストで1曲昔のバンド仲間がギターを弾いてるんですけど、僕としーたかと3人で。
話は大いに盛り上がり、続きは翌週・9月15日(金)に持ち越しとなった。安齋は次回の同番組にもゲスト出演する。放送は23時から。オンエアから一週間はradikoで再生可能だ。
再生は2023年9月15日23時から、9月22日28時ごろまで
番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。
radikoで聴く
2023年9月15日28時59分まで
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
番組情報
- SAPPORO BEER OTOAJITO
-
毎週金曜23:00-23:30