2019年にJ-WAVEのアジア専門音楽番組として誕生した『MUSIX ASIA』が、2023年春から、アジアの国々への「イメージトリップ」に誘う新プログラム『RINREI ASIAN SOUNDSCAPE』(毎週金曜 24:00~24:30)へとリニューアル。毎回アジアの様々な国をフィーチャーし、その土地の人々や文化などとの触れ合いをストーリーに仕立て、音楽とともにお届けする。
旅の水先案内人となるナビゲーターは、『MUSIX ASIA』に引き続き、シンガポールに縁を持つ俳優・金沢雅美が務める。6月16日の放送で訪れた旅先は、ベトナム社会主義共和国・最大の都市「ホーチミン」。ここでは、金沢の語りで展開された空想旅行の模様と、イマジネーションの旅に彩(いろどり)を添えた楽曲と併せてテキスト形式にて紹介する。
【これまでのイメージトリップはコチラ】
「支払いのとき、桁に慣れるまで時間がかかりそうだ」
そんなことを考えつつホテルに荷物を預け、さっそく街へ出かける。行先はドンコイ通り。通りの両側には、ホテル、レストラン、カフェ、雑貨店、マッサージ店など、多彩な店舗が軒を連ねる。「ホーチミンの銀座」「プチパリ」などと呼ばれる、ホーチミンのメインストリートだ。
ひっきりなしに通るバイクの量にやや戸惑いを覚えつつも、ゆっくりと通り沿いを探索。ドンコイ通りから枝状に伸びるマックティブオイ通り、ゴードゥックケー通りまで歩けば、汗がじわっと流れるのを感じる。
「そう。ここはベトナムでも特に暑いエリア、ホーチミンだ」
肌を湿らす熱気で“異国”を体感すると同時に、流れるのはK-ICMの楽曲「トゥイホア feat. ゼシ」。そのオリエンタルなサウンドが旅行気分を盛り上げる。
「美しさを最大限引き立ててくれる民族衣装……ぜひ着てみたい」
“思い立ったらすぐ行動”が旅を悔いなく楽しむための鉄則だ。さっそくレンタルショップに入ると、ズラリとアオザイが並ぶ。ひざ下まで伸びるチャイナドレス風の上着に、パンツを合わせるアオザイは色もデザインも豊富だ。赤、白、青、黄色、紫……。お店の女性が「着てみれば?」というジェスチャーをしてくれたので、せっかくだから試着してみることに。手に取ったのは、ブルーの花の刺繍が施された上着と、白のパンツ。
「なんだかテンションが上がる」
そんな高揚した気分に呼応するように、ミンのダンサブルなナンバー「ティエン・ティン・バン・ドゥウェイ・ティン・ヨウ」が軽快に鳴り響く。
「アオザイを着ているからなのだろうか?」
店内で楽しそうにおしゃべりをする現地の学生たちを眺めながら、注文したカフェオレを一口。ベトナムの雰囲気に慣れ始めた自分に気付く。
小休止の後は、ホーチミンへ来たからにはぜひ一目見たかった、聖母マリア教会へと足を運ぶ。フランス統治時代に建てられたこのカトリックの教会は、およそ60mに及ぶ優美な2つの尖塔が特徴だ。中へ入ると、どこからともなく聴こえてくるパイプオルガンの音色。見上げれば、ネオ・ゴシック様式による高い天井が弧を描き、目の前では、美しいステンドグラスが静謐な輝きを放っている。教会内を流れる静かで涼やかな時間が、外の熱気を忘れさせてくれるかのようだ。
「やっぱり来てよかった……」
心の中でそう呟くと、ダット・Gの楽曲「コ・ヴェ・ヌ・グイ FEAT.ズエン」が流れ出し、その情緒的なメロディが胸を打つ。
「せっかくなので、ホーチミンのディープな世界を楽しもう」
ナイトマーケットでは小さな灯りを落とすテントを一つずつ巡り、お気に入りのアイテムを見つけるのがポイントだ。Tシャツにサンダル、バッグにポーチ、カラフルなアクセサリーなど……。思った以上に、欲しいものが溢れていた。初日はショッピングを控えるつもりだったけど、これは自分へのご褒美。出会ってしまったアイテムのいくつかを手元に置くことにした。
「心を躍らせてくれるものは私との出会いをどう感じているのだろう」
そんな弾むような気持ちを表現するように、トラン・クアン・フンの楽曲「ティン・ツァイ・ティム・アイン」がポップなイントロを響かせ、旅の締めくくりを鮮やかに彩る。
(構成=小島浩平)
旅の水先案内人となるナビゲーターは、『MUSIX ASIA』に引き続き、シンガポールに縁を持つ俳優・金沢雅美が務める。6月16日の放送で訪れた旅先は、ベトナム社会主義共和国・最大の都市「ホーチミン」。ここでは、金沢の語りで展開された空想旅行の模様と、イマジネーションの旅に彩(いろどり)を添えた楽曲と併せてテキスト形式にて紹介する。
【これまでのイメージトリップはコチラ】
<ナビゲーターの金沢雅美>
タクシー代の「25万ドン」は日本円でいくら?
日本を出発しておよそ6時間。イマジネーションの旅は、ホーチミンにおける空の玄関口・タンソンニャット国際空港へ降り立つところから始まる。両替所で手持ちの日本円をベトナムの通貨「ドン」に両替し、タクシーへと乗り込む。しばらくしてホテルに到着し、料金を尋ねたところ、運転手から「25万ドン」との返答が。「えっ!? 」っと一瞬驚いたが、日本円に換算してみると、大体1500円だとわかりホッと一安心。「支払いのとき、桁に慣れるまで時間がかかりそうだ」
そんなことを考えつつホテルに荷物を預け、さっそく街へ出かける。行先はドンコイ通り。通りの両側には、ホテル、レストラン、カフェ、雑貨店、マッサージ店など、多彩な店舗が軒を連ねる。「ホーチミンの銀座」「プチパリ」などと呼ばれる、ホーチミンのメインストリートだ。
「そう。ここはベトナムでも特に暑いエリア、ホーチミンだ」
肌を湿らす熱気で“異国”を体感すると同時に、流れるのはK-ICMの楽曲「トゥイホア feat. ゼシ」。そのオリエンタルなサウンドが旅行気分を盛り上げる。
レンタルの「アオザイ」を着れば気分は上々!
ドンコイ通りで気になるお店を見つけた。入り口には、アオザイを「レンタルできます」の文字。散策の間、このベトナムの民族衣装を着ている人を何人も見かけた。「美しさを最大限引き立ててくれる民族衣装……ぜひ着てみたい」
“思い立ったらすぐ行動”が旅を悔いなく楽しむための鉄則だ。さっそくレンタルショップに入ると、ズラリとアオザイが並ぶ。ひざ下まで伸びるチャイナドレス風の上着に、パンツを合わせるアオザイは色もデザインも豊富だ。赤、白、青、黄色、紫……。お店の女性が「着てみれば?」というジェスチャーをしてくれたので、せっかくだから試着してみることに。手に取ったのは、ブルーの花の刺繍が施された上着と、白のパンツ。
画像素材:PIXTA
そんな高揚した気分に呼応するように、ミンのダンサブルなナンバー「ティエン・ティン・バン・ドゥウェイ・ティン・ヨウ」が軽快に鳴り響く。
ホーチミンへ来たからには行きたい「聖母マリア教会」
アオザイをレンタルした後、まずはカフェで一休みすることに。ホーチミンで最初に入ったカフェは日本にもあるお店なのだが、なんだか雰囲気が違う。「アオザイを着ているからなのだろうか?」
店内で楽しそうにおしゃべりをする現地の学生たちを眺めながら、注文したカフェオレを一口。ベトナムの雰囲気に慣れ始めた自分に気付く。
小休止の後は、ホーチミンへ来たからにはぜひ一目見たかった、聖母マリア教会へと足を運ぶ。フランス統治時代に建てられたこのカトリックの教会は、およそ60mに及ぶ優美な2つの尖塔が特徴だ。中へ入ると、どこからともなく聴こえてくるパイプオルガンの音色。見上げれば、ネオ・ゴシック様式による高い天井が弧を描き、目の前では、美しいステンドグラスが静謐な輝きを放っている。教会内を流れる静かで涼やかな時間が、外の熱気を忘れさせてくれるかのようだ。
心の中でそう呟くと、ダット・Gの楽曲「コ・ヴェ・ヌ・グイ FEAT.ズエン」が流れ出し、その情緒的なメロディが胸を打つ。
夜7時のナイトマーケットでは、衝動買い必至!?
日が暮れた後はホーチミン最大のマーケット・ベンタイン市場へとやってきた。定番の雑貨から服飾・アクセサリーまで4000以上の商店がひしめき合うこの市場では、夜7時ごろからナイトマーケットが開催される。画像素材:PIXTA
ナイトマーケットでは小さな灯りを落とすテントを一つずつ巡り、お気に入りのアイテムを見つけるのがポイントだ。Tシャツにサンダル、バッグにポーチ、カラフルなアクセサリーなど……。思った以上に、欲しいものが溢れていた。初日はショッピングを控えるつもりだったけど、これは自分へのご褒美。出会ってしまったアイテムのいくつかを手元に置くことにした。
「心を躍らせてくれるものは私との出会いをどう感じているのだろう」
そんな弾むような気持ちを表現するように、トラン・クアン・フンの楽曲「ティン・ツァイ・ティム・アイン」がポップなイントロを響かせ、旅の締めくくりを鮮やかに彩る。
(構成=小島浩平)
radikoで聴く
2023年6月23日28時59分まで
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
番組情報
- RINREI ASIAN SOUNDSCAPE
-
金曜24:00-24:30